Speed Scoop
クルマに関する話題を世界中からピックアップするスピードスクープ。
トップシークレット級のニュースやトピックも、レーサー鹿島がとことん追いかけます!
9月2日号

 今週はSSスペシャル!

トヨタ自動車 モータースポーツ部 部長
高橋敬三(たかはしけいぞう)
高橋敬三(たかはしけいぞう) アメリカ最高峰「CART」エンジンのプロジェクト・ゼネラル・マネージャーを経て、 2001年からトヨタF1の活動母体であるTMG(ドイツケルン)へ。技術コーディション 担当ディレクターを務めた後に帰国し、現在はモータースポーツ部長としてF1から ヴィッツレースに至るまでを統括する。

スピードスクープ! 今週はF1日本グランプリ直前スペシャル! スピードスクープももちろんF1スペシャルです。トヨタのF1チーム、パナソニック・トヨタレーシングを率いる、トヨタ自動車モータースポーツ部長の高橋敬三さんに、富士F1の見所、トヨタF1の戦略などを伺いました。


鹿島 :まず、今シーズンのここまでのトヨタF1チームの戦いをふりかえって頂けますか。

高橋 :ここ数戦でね、ようやくセットアップも決まってクルマのポテンシャルが引き出せるようになってきたので、これからまだ5戦残っているわけですからガンガンいきたいなという風に思っております。

鹿島 :このところ、速さが戻ってきたその理由、背景って何があるんですか。

高橋 :やっぱりね、クルマの開発が進んできたことも一つ。それから、新しい部品を上手く使うってところがね、ちょっとやっぱり我々は悩んでいたところがあるんですけど、ようやく使えるようになってきたかなというところです。今シーズンはテストがかなり制限されたので、新しい部品を投入してもそれを上手く使うためのテストっていうのがなかなか出来なかったんですね。ですからちょっと時間が掛かってしまったんですけど、これからはガンガンいきたいと思います。

鹿島 :特に富士スピードウェイでの日本グランプリの戦いに関して、ファンの視点から見てこういうところを注目すると面白いんじゃないかっていう、見所を教えてください。

高橋 :富士スピードウェイの特長っていうのは、長いストレートから前半の高速コーナー部分。そして後半、非常に低速な区間が続きますので、クルマのセットアップとして前半の高速に合わせるのか後半の低速に合わせるのか、非常に悩ましいサーキットになるわけですね。タイムから言うと後半に合わせた方が速いタイムが出せるんですけど、そうしますと1コーナーで抜かれてしまうということで、そこら辺をどこまで高い次元で妥協させるかっていうことがポイントで。ですからお客様の立場に立ってみると、やはり1コーナーのバトルが最大の魅力でありポイントであると私は考えます。


鹿島 :今回はコース中のいたるところにビッグビジョンが配置されて、色んな席から映像でもF1が楽しめるようになってますけど、テレビではまあ何回か観たことがあるんだけど、現場で観るのは初めて、あるいは久しぶりっていう方も多いと思うんですよね。関東で行われる久々のF1グランプリですから、そういう方にも見所をアドバイスしてください。

高橋 :やはり一番現場で観て感動するのは“音”ですよね。22台が一斉にスタートした時のすさまじい音というのが最大の魅力ですし、その後の追い越しというのもストレートが長いですから、たぶん310km/hから320km/hくらいは出ると思われますので、そういうところから一気に100km/hくらいまで減速する1コーナー。それからもう一つはヘアピンを立ち上がってからのダンロップコーナーも追い越しのポイントですので、そこら辺のバトルを楽しんで頂ければと思います。

鹿島 :以前、富士スピードウェイでF1グランプリが行われたのが1976年と77年。当時とはコースも後半部分が全く変わっていますから、そういった意味で言いますと、このコースでのF1ってまだ誰も観ていないんですよね?

高橋 :そうですね。レースとしては30年ぶりですし、どのチームも初めてですから、そういう意味ですと、シミュレーションを各チームがやってくると思うんですけどね。初日の金曜日にかなり走りこんでデータを取って解析をしてってということで、エンジニアも普通の金曜日と違ってかなり忙しくなるんじゃないかなという風に思います。


鹿島 :いやー富士で、表彰台で、ラルフなのかヤルノ・トゥルーリなのか分かりませんけれども、そのシーンが生まれたときには高橋部長も感動ですよね。

高橋 :そうですね。もう表彰台も久しく上がっていないので、ぜひみなさんの前で表彰台に上がりたいですし、出来れば真ん中に立ってみなさんと一緒に君が代を聴けたらなと思っております。

鹿島 :きょうたまたま番組をお聴きの方で、もしかしてチケットがもう無いんじゃないかと思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、一部の指定席は若干ではありますけれども今日の時点では空きがあるという話もありますので、とにかく富士スピードウェイの公式サイトをチェックして頂いて。運が良ければ手に入りますから一緒に応援してね。やっぱり生ですよね、F1は。

高橋 :そうですね。ぜひ富士スピードウェイに足を運んで頂いて、我々トヨタチームを応援して頂けたらなと思います。

鹿島 :今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。期待しています!

高橋 :はい、どうもありがとうございました。

トヨタF1を率いる、トヨタ自動車モータースポーツ部長の高橋敬三さんにお話を伺いました。取材をしながら熱いものをヒシヒシと感じました。9月28日から30日に行われます、F1日本グランプリでの活躍を期待しています!