クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

口先だけで…

鹿島 :続きまして、鎌倉市の「運転ヘタ」さんからです。
『今度、彼女と初めてドライブに行くことになりました。今までペーパードライバーでほとんど若葉マークなんです。運転がうまい風にごまかす方法を教えて下さい』

 :(レーサー鹿島に向かって)それはアナタ、プロなんですからあるでしょう?

鹿島 :いやいや… 何ですかネ…?

 :運転がうまく見えるためには、余裕で運転してる風に見られればいいワケでしょ? だからその場その場で出来てなければダメだよネ。いろんなことで。
余裕にしたって、運転技術だけじゃないもんね。例えば、道間違えても、オタオタしたらダメなワケじゃない? ルートを決めてその通りに走るようにする、んじゃなくて、間違えても大丈夫なように、いろんな技を考えなきゃダメだよネ。


鹿島 :何喰わぬ顔をして…(笑) Uターンなんかしちゃうと、「ナニ? この人、大丈夫?」なんて思われちゃうかもしれないですものネ。

 :そうそう。首都高でオタオタしちゃって、新宿方面行くのに「あれ!? なんか違う… 小松川じゃない!?」なんて言っちゃってね。そしたらもう、小松川向かうのよ(笑)。 もう全然小松川! ヘタに戻ろうとして「ウ〜ン!?」なんてやってる場合じゃないよ。 もう、全然平気。都内から出ない限りは大丈夫。
そりゃ、千葉に入っちゃったらマズイよ、東京でデートしてて… 「都内だったらいーじゃん」って、そのくらいの大らかさでネ。それで彼女が「目的地と違うじゃん」って言ったら、「東京には違いねえじゃんかよ!」って(笑)。「細かいコトこと言うな!」って。「ここ、いいじゃん! 空いてて… 流れだよ、流れ!」とかネ。そう、「流れ」だ! 「これ、流れなんだから」って言ってればいいんじゃないの? いいよね、どう考えたって。


鹿島 :ただでさえオタオタする可能性が…

 :あるんだから、渋滞は避けた方がいいね。行くなら朝、早く。夜、遅く。朝早く行かなきゃいけない理由を作ればいいわけだよ。釣りとか、なんか朝日の綺麗な所があるとか…

鹿島 :それ、いいですネッ! 4時30分ぐらいだったら空いてますよ。

 :だから、クルマが空いてる時間の目的を作れば大丈夫。あとはミッドナイトだよね。夜中の2時30分ぐらいのドライブ、最高だよね。2時30分にナニがあるかなァ、目的としては… 「いい幽霊スポットがある」とかネ。「この時間、絶対見られるから。それで写真撮ろう」と… これだネ。

鹿島 :いやァ〜、これはスペシャルアドバイスでした!

 :エッ !? そうかな !?

所ジョージ


所ジョージ

クルマはパーツでR。

鹿島 :お次は川崎市の「太田」さんです。
『昔からクラシックカーが大好きです。写真を眺めては、いつかは自分も買ってやろうと思ってました。今、知り合いから、いい状態の'60年代のMGBがあるので買わないか、という話があります。維持費、手入れの手間を考えると、ちょっとためらいがあるのですが… クラシックカーを所有する心構えを伝授して下さい』

 :伝授しましょう! ワタシも同じぐらいの年代のMGB乗ってましたからネ。その頃の英国車は、調子悪いです。その「お知り合い」の言葉を信じれば、調子いいんでしょうけど。
で、調子いいクルマといっても、意外と難しいモノはいっぱいありますよ。クルマは人が乗り変わると、嫌がったりしますからね。ずっと乗っている人は、(そのクルマの)いろんなクセ知ってるから、クルマにもストレス溜まんないように走るけど… 人が乗り変わるとストレスが溜まるよね。
で、アドバイス的にはですね、いろんなパーツがあるじゃないですか? 例えば、ガソリンタンクがちょっと腐り始めちゃったから交換しました。それを「あ〜、大変だ」と思わずに「部品なんだ」、と。「ガソリンタンクも部品なんだ」と、ね。「屋根も部品なんだ」と。そうやって何でも「部品」だと思えば… そのくらいの気持ちがあれば、大丈夫。「あ〜、ガソリンタンク買わなきゃいけないの?」とかね、そういう人は資格ナシ。どんなモノでも…エンジン1個でも、部品… パーツ、と思って買え !!


鹿島 :究極的には、この'60年代のMGB自体を「部品」と思えばいいんじゃあないですか?

 :あ、そうだね。それがいいね。ダメなら次のMGB買おうという、それぐらいの気持ちがあればいいかもしんない。
でもネ、あの… あ、英国車好きの人はそれが楽しいのかな? 足のペダルの位置が奥じゃないですか、MGBって。どうしてもシートが前の方になるワケだよね。するとハンドルが近くなるよね。
レースやっている時は近くでいいよね、その方が運転しやすいんだから。でも一般の道走ってんのに近くでクルクルやってるのは、ちょっとカッコ悪いと思うんですよ、ボクは。なんかコソコソコソコソしてる感じがして。 …どーやっても、あの頃のMGBは手を伸ばして運転出来ないですからねェ。


鹿島 :川崎市の「太田」さんには、ちょっと実際にクルマを見て確認して頂いて、ですね。身長189cmとかの方だったら大変なコトになりますよね。

 :ムリがありますよねェ。でも、あーいうクルマが軽快に走っている姿は、ちょっと涼しげですよね。カッコイイなァと思いますよ。実際楽しいですよ。ボンネット開けると、いろんなモノが分かりやすくてネ。自分でネジ回した分、ネジ戻せばいいや、みたいな…そういうクルマでしょ。だからいいですよネ。

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今週は怒濤の質問状スペシャル・その1をお届けいたしました。3度目の登場・所ジョージさん、ありがとうございました。
来週ももちろん所ジョージさんです。怒濤の質問状スペシャル第2弾をお送りします。名回答・珍回答続出のドライバーズ・サロン、お楽しみに!
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