クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

5分後の世界
片山右京

鹿島 :日々のカーライフはいかがですか? ご自分で運転されたりとかもあるんですか?

片山 :基本的には、車は大好きなほうですから、自分で掃除もワックスかけたりもしたいし、綺麗にした車でいい音楽をかけながら海沿いをドライブしたり……なんて最高なんですけど、ル・マン終わってから(取材などで)忙しくて忙しくて… 休みちょうだい!!

鹿島 :ハハハッ。で、どんな音楽を聴くんですか?

片山 :昔のばっかりですよ。大瀧詠一さんとか佐野元春さんです。それを聴きながらドライブする時間が欲しいですね。

鹿島 :お仕事で移動する際は、スタッフの方が運転する車に乗って、ですか?

片山 :最近そういう事も多くなってきましたね。会社の若い人達が運転してくれて、僕は偉そうに後ろに…本意じゃないんですけどね。万が一の場合に、事故を避ける…リスクを避ける、という意味ではいいんでしょうけど、出来れば仕事の時も自分で運転して移動したいんですけどネ。

鹿島
 :運転している若いスタッフの方は、「片山右京」さんを後ろに乗せているというだけで緊張するでしょうね。

片山 :皆さんそう言いますけど、基本的には文句はつけないんですよ。「こいつ下手だなァ」とかは、悪いですけど思っちゃいますけどネ。

鹿島 :片山さんから一般のドライバーさん達に、「こんな風に運転したらもっとスムーズにうまくいくよ」っていうアドバイス、頂けますか?

片山 :一ヶ所を見ないで、あっちこっち見て、とにかく周囲に注意を払うことだと思うんですよ。曲がろうとしている車だとか、対向車なんかをちゃんと把握していれば、ぶつかることもないでしょうしネ。あと、当たり前の事なんですけど、他の車に道を譲ってあげたりして、ちょっとだけ優しい気持ちになるとか…心に余裕があるとずいぶん違うと思います。それで目的地に着く、着かない、の時間はたぶん5分も変わらないと思うんですよね。今日鹿島さん5分遅れてきましたけど。

鹿島 :すいません。ちょっと譲りすぎて…

片山 :いいことだと思いますよ。僕はね。

鹿島 :そう言っていただけると… フォローまでしていただいて… でも確かに最近、仕事に遅れそうだとか、携帯電話が鳴っただとかで焦ったりして、事故が多いみたいですから、皆さんも気をつけましょう。

片山 :気をつけましょう。

鹿島 :でも右京さん、レースでは譲らないですよネ。

片山 :それもまた有名な話なんですけど。まあ、レーシングドライバーの基本ですから。どこまで勝負できるかが、ね。エンターテイメントですよ。


右京!
photo by R. KASHIMA


メイド


鹿島 :さて右京さん。FJ、F3000、F1、そしてル・マンでも表彰台に上がったわけですが。いろいろなレースを経験された右京さんのレースシーンに於ける最終目標とまではいわないまでも、「夢」ってどんなものですか?

片山 :ウーン、難しいですね。スティーブ・マックイーンの映画「栄光のル・マン」みたいに表彰台にも立ったし… やっぱりどのレースでもとにかく勝ちたいということですね。レースに終わりはないですから…。それと、もう一度シングルシーターで世界のレースで勝ちたいというのが……なんか漠然としていてすみません。うまく表現できなくて…

鹿島 :「シングルシーター」というのは、フォーミュラ?

片山 :フォーミュラになっちゃうんですけど… まあ、モナコグランプリも出たし、ル・マンも出たし、しいて言うなら、3大メジャーレースのひとつ、インディ500に出て、将来孫ができたら自慢したいですね。「昔、ジイちゃんはル・マンで表彰台に立ったし、モナコも6位で走って単独でスピンしたし、インディ500でも…」なんて…、まあ冥土の土産ですね。

鹿島 :楽しみですね。もう、目が遠くを見てますね。

片山 :そうですね。あっちはアメリカかもしれないですね。

8月8日、富士スピードウエイで行われる「全日本GT選手権」第5戦に、もちろん片山右京さんも出場されます。こちらの方もお楽しみに。今週は先週に引き続きまして、レーシングドライバーの片山右京さんをお迎えいたしました。レーサー鹿島は大物です。右京さんを待たせるなんて…… 

ドライバーズサロン、来週も素敵なゲストにお招きしてお送りいたします。お楽しみに。

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