Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

クルマにまつわる怖い話…

(7月24日放送)
稲川淳二

稲川淳二
(いながわ じゅんじ)

タレント・工業デザイナー・怪談家

1947年8月21日
東京都渋谷区恵比寿生まれ/AB型
桑沢デザイン研究所を経て、工業デザイナー・タレント・怪談家として活動。日本テレビ「ルックルック」、NHK「大河ドラマ」他、多くの番組に出演。平成8年、通商産 業省選定グッドデザイン賞「車どめ」を受賞。全国ツアーの怪談ライブは今年、19年目を迎える。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は先週に引き続き、タレントで怪談家、そして工業デザイナーの稲川淳二さんをお迎えします。じっくりとお楽しみ下さい。

愛車はコブラ427
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鹿島 :今週のゲストは稲川淳二さんです。よろしくお願いします。

稲川 :よろしくお願いします。

鹿島 :先週はクルマの話しが尽きなくて。

稲川 :ええ、クルマ好きですね〜。

鹿島 :番組がフェイドアウトで終わるような勢いでした(笑)。2週にわたって本当にありがとうございます。ところで、先週はデザイナーとして手がけたクルマの話しですとか想い出のレースシーンのお話しを伺いましたが、プライベートのカーライフはどういうムードなんですか。

稲川 :私、クルマいじくり回すの好きでね、下手なのにやるんですよ。意外と性能は追求していないんですよ。いじくって形を見たり、乗った瞬間のフィーリングを味わうのが好きなんですね。

鹿島 :免許を取られて最初に手にしたクルマは何でしたか。

稲川 :ええとね…ルーチェでしたね。

鹿島 :懐かしい…!

稲川 :全然故障はなかったですよ。しまいにはボロボロになってクルマ屋さんにあげちゃったんだけどね。ワイドのタイヤを履かせてね、派手なホイルをつけて、つや消しのボディでブンブン走らせていましたね。

鹿島 :あ、ボディはつや消しにされたんですか。

稲川 :なっちゃったの。いじくって磨いていたら(笑) 塗装しようかと思ったんですよ。

鹿島 :アハハ!

稲川 :私、コンプレサーはデカイやつを持っていたんです。でもそのまま置いてあったんですよ。近所迷惑でしょ。だから指でピューっとやる缶のやつあるでしょ、コンプレサーがあるのに缶でやったんです。30缶やったら指が動かなくなっちゃったもん、腫れちゃって。

鹿島 :え、缶のやつでクルマを塗られたんですか。上手くいったんですか。

稲川 :いかない(笑)。

鹿島 :かなりムラができそうですね。

稲川 :はい。でもそのクルマは可愛かったですね。想いがあるしね。あちこち行きましたし。

鹿島 :ルーチェってビッグセダンで、私も子どもの頃によく見かけましたけど、つや消しのご自分ペイントってなんか似合いそうですよね。

稲川 :楽しかったよ。でも丈夫だったな〜。駐車場に入れてあるんだけどね、たまに行くと子どもが遊んでたりするんですよね。屋根の上にお団子とか色んなものが乗ってるんですよ。やんなっちゃったもう。

鹿島 :そのあとは何台くらい今のクルマまで乗られてきたんですか。

稲川 :逆算すると、仕事で移動しているのがシェビーで4台目なんですね。シェビーと重なるくらいでジャガーのXJなんですよ。これもモーター屋のオヤジが「いじくっちゃったんで買ってくんない」って持って来たとんでもないやつだったんだけど。その前にアウディもあったし…。色々乗ってますよね。それで私が乗っているのが、シェビーバンとコブラの427。

鹿島 :うわー!

稲川 :でもバリバリじゃないんですよ。というのがエンジンがいかれて替えちゃったりしたもんだから。でもちゃんと足に使えるんですよ。

鹿島 :何色ですか。

稲川 :グリーンです。

鹿島 :ものすごいデザインですよね。ボリュームもあって。

稲川 :ええ。ある日クルマ屋の友達が来て、下から電話がかかってきて、自分の部屋から下を覗いたらコブラが停まっているんですよ。それで「稲川さん、これ乗ってみない?」って言うんです。これは絶対に「買わないか?」って意味だなと思って、乗って走ったら、走ろうとした瞬間に止っちゃったんです。

鹿島 :そうなんですか(笑)。

稲川 :それで人が集まって来ちゃって。その時、私は海パンにランニングシャツだったんですね。それでそばになぜかフィリピンのお姉ちゃんがいたんですよ。それで他人から見ると私は海パンでランニングを着てフィリピンのお姉ちゃんを連れているように見えるんですよ。ちがうんですよ! それでスタッフが来てくれて「あとは私がやるから稲川さん帰って下さい」と。それでクルマ屋さんへ行って1年半かな。クルマを持って見せに来て買ったんですけど、1年半来なかったんですよ。

鹿島 :ええ〜っ!?

稲川 :それで心配だろうからと言って、もう亡くなったお相撲さんに遊びに来てくれと言われて両国の国技館に観に行ったんですよ。そこにトレーラーに積んで走らないコブラが来たんですよ。「稲川さん、ちゃんとクルマあるからね」って。それで「乗ってみる」って言われて、トレーラーに乗ったコブラに乗って、ハンドルを持ってトレーラーで街を一周したの。

鹿島 :アハハ!

稲川 :それからまた当分返ってこなかったんですよ。

鹿島 :もう大工事、大修理だったんですね。

稲川 :でしたね。だからエンジンだってコブラのエンジンじゃなくなっちゃってるんだけどね。まあしょうがないですよね。でもコルベットの新しいの積んでるんだから。

鹿島 :でもいいじゃないですか。見かけはコブラで中は最新のコルベット。

稲川 :あとのパーツは全部コブラですからね。

鹿島 :全体的にアメリカンな感じのクルマが多いんですかね。

稲川 :わりと好きですよね。遊び心があるっていうのかな。形がね、ホビー心じゃないけど、そういうのがアメ車にはあるんですよね。ヨーロッパのクルマも嫌いじゃないし、すごくいいクルマがたくさんあるんだけど、妙な完成度っていうんですかね。あれが好きですね。


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