Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

電気自動車が常識を変える
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鹿島 :電気自動車に関してはどうですか。

永田 :まだちょっと、どうしても価格が高いということと、あとは航続距離の問題で一般的に爆発的な普及とはなっていませんが、これも徐々に値段が安くなれば普及していく可能性はあると思います。

鹿島 :ヤマハから発売されている電動バイクに乗る機会が多いんですけど、この4〜5年で格段に進歩していることが体感できるんですよ。

永田 :電動バイクはすごいブームになっているみたいですね。

鹿島 :すごいですよね。でも正直、前のタイプが出た時は少し不安があったんですよね。でも今の最新のヤマハの電動バイクの走行性能、加速や安定したトップスピード、ブレーキ性能、そしてバッテリーの問題…4〜5年の間の進歩でいうと、最近のガソリンを燃やしてどうこうするエンジンでは体験できないくらいの進化を感じます。それをそのままクルマに置き換えると、これから数年でものすごい電気自動車が出てくるんじゃないかなという気がします。

永田 :そうですね。電気自動車の分野は本格的に始まったばかりで、どんどん進歩しているんですね。バッテリーの進歩が一番大きいんですけど、今後2〜3年でさらに大きな進歩が進むんじゃないかと思います。

鹿島 :先日、フランスで電動レーシングカーのレースが行われたというニュースで、観客の方にインタビューしている記事をネットで見たんです。ある昔っからのレースファンのおじいさんは「こんな音もしないものを見てもしょうがない」みたいなことを言っていて、その一方で若い女性は「快適で静かで、音もなく走るバトルっていうのはとても魅力的だ」という、全く相反する意見が載っているサイトがありました。そういう時代が確実にくるでしょうね。

永田 :EVのレースは一部で話題になっています。実際にEVに乗ってみると分かるんですが、加速がすごくいいんですよね。だからレースはすごく面白いと思うんですけど、でもおっしゃったように、エンジン音が無いということに対してモータースポーツの旧来のファンの方にはちょっと物足りない部分が、当初はあるかと思います。

鹿島 :最近はF1で小林可夢偉選手がものすごく頑張っていて、視聴率も上がってきているようなんですけど、KERSというブレーキング時に貯まった回生エネルギーを加速時に「スイッチオン」で使うシステムで、面白いように前のクルマを抜いていきますよね。やっぱりモーターのパワーや瞬発力っていかにすごいかっていうのは、あれを見ていると分かりますよね。

永田 :そうですね。本当にモーターにはそういう可能性があって乗ると結構面白いんですよ。こんなに速いんだとびっくりするくらいに。ぜひ多くの人に乗って頂きたいですね。

鹿島 :それから自動車業界も色んな新しい取り組みが始まっています。例えばトヨタ自動車はマイクロソフトと提携をしてスマートグリッドの開発に力を入れています。この辺はどうですか。

永田 :EVなりプラグインハイブリッドが普及してくると、本当にコンピュータ、インターネットで様々な管理をして、例えば充電がなくなったら電気の安い夜中に限定して充電ステーションで充電しようとか、 色んな管理が必要になってくるんですね。そういったシステムをマイクロソフトとトヨタさんでやるようなんですけど。

鹿島 :例えば、インターネットエクスプローラーの新しいのをダウンロードすると、スマートグリッドのシステムも一緒についてくるという。そしてクルマを中心に家庭の電気もコントロールするという。最終的には僕はクルマに住みたいと子どもの頃から思っているんですけど、ある意味そういう方向ですよね。

永田 :トヨタは人とクルマと家を、密接に結びつけようとしているんですよね。

鹿島 :クルマ好きにはたまりませんけど、そういう時代が来るんでしょうね。

永田 :実際のシステムは具体的にどうなるのかは、発表が無いので分からないんですけど、今までの常識では考えられないようなことが可能になってくると思います。

鹿島 :それからもう一つ、これもトヨタですけど、クルマの充電をプラグを使わないでできるシステムというのも開発していますね。

永田 :アメリカのベンチャー企業と開発の協力をやっていくという発表があったんですが、EVへの充電を、今はガチャっと大きなコンセントを繋いでやっているんですが…

鹿島 :まさにプラグインですよね。

永田 :ええ。それを非接触、例えば路面に埋め込んであって、その上にクルマを停めるだけで充電が可能になるというシステムですね。

鹿島 :これはいいですよね。

永田 :時間がどれくらいかかるのかは問題なんですけど、コンセントを差すのはかなり大きいので、女性には重くて難しい面があるんですね。そういったものがフリーになるというのは、よりユーザーの幅を広げることになると思います。





2011年東京モーターショーは?
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鹿島 :色んな話を聞いていましたけど、今後のモーターショーで大きなところの予定としては。

永田 :秋、9月にフランクフルトのモーターショーがあります。これは2年に1回のかなりの大きなショーです。そして今年は東京モーターショーが12月の開催で行われます。

鹿島 :これは久々に都内での開催。

永田 :そうです。今まで行っていた幕張メッセから、東京ビッグサイトに場所を移します。

鹿島 :これはどういう背景があったんですか。

永田 :2年前の東京モーターショーはご存じのように輸入車メーカーがほとんど出なくて、かなりさびしい状況になったんですね。会場がかなり広々とさびしく感じてしまった。もうひとつは、幕張という場所が若干東京から遠くて不便だという意見もあって、これを東京に呼べばお客さんもいっぱい来るし、海外のインポーターメーカーも東京に近ければ利便性がよいだろうということでビッグサイトに移ったんじゃないかと思います。

鹿島 :都内に働いてらっしゃる方は、会社帰りにちょっと寄ってみてという感じですよね。

永田 :簡単に行けると思います。

鹿島 :東京モーターショーといいますと、トヨタの新しい小型のFRスポーツが、前回のモーターショーでプロトタイプが発表されていますが、これがいよいよ! と、各スクープ誌にも書かれています(笑)。

永田 :そうですね。我々クルマ好きには非常に楽しみなクルマなんですけど、スバルとの共同開発ということになっていまして、エンジンをはじめ主要なメカニズムにかなりスバルの力が入っていまして、そしてスバルでも同じようなコンセプトのクルマを発売するということです。FT86と呼ばれいますが、正式名称はまだ分かりません。先日はアメリカのニューヨークモーターショーでそれのアメリカ版が出て、これで過去3回、3つのプロトタイプモデルが出ていまして、いよいよ東京で最終形が出ると言われていますね。

鹿島 :だいたい金額としては200万円の中盤くらいが一番安いモデルになるんじゃないかなと。

永田 :お値段がどうなるかは掴んでいないんですけど、それくらいにおさめて欲しいですね。

鹿島 :久しぶりですもんね、マニュアルでフロントエンジンでリア駆動っていうクルマは。

永田 :FRのスポーツカーはトヨタでは、まあレクサスとかありますけど、ああいうスポーツカーとしてはどうなんでしょう、スープラ?

鹿島 :実際はセダンのアルテッツァとかあれ以降はないですよね。

永田 :アルテッツァもセダンですし、ああいう2枚ドアのスポーツカーとしてはかなり久しぶりだと思います。

鹿島 :ちょっと楽しみですよね。

永田 :乗って楽しいといいんですけど。まあ見た目はかなりカッコいいクルマなので期待できそうですね。

鹿島 :久しぶりにこういうクルマを買って、少しカスタマイズとかしてみようかなというマインドは高まっているんですよ(笑)。

永田 :色々とパーツも出るでしょうし。

鹿島 :ラジオを聴いている方の中に、買おうと思って貯金をされている方もいらっしゃるかも知れません。

永田 :いいですね。

鹿島 :では、またその頃にお越し頂いて、色々な最新情報を伺えればと思います。ありがとうございました。

永田 :ありがとうございました。






今週は、三栄書房『モーターショー速報』編集長の
永田元輔さんお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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