Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

赤いペディキュアとダッシュボード
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :2本目いってみましょうか。

LiLiCo :私ね、タランティーノのB級感がすごい好きなんですよ。すごくちゃんとした映画もやるし、本人が出演するときもありますし、微妙な時ももちろんいっぱいあるんですけど、『デス・プルーフinグラインドハウス』っていう映画。

鹿島 :これ、僕は観ていないんですよね。

LiLiCo :もうね、最初のシーンが、女性の足で真っ赤なペディキュアをしていて、ダッシュボードに足を上げているんですよ。だから風景と真っ赤なペディキュアとクルマのダッシュボード。あれがカッコよくて、もうハガキにしたいくらいで。めちゃくちゃいいですよ。どういうストーリーだったのって聞かれると何の映画だったのかなって感じなんだけど。

鹿島 :フフフ。

LiLiCo :シーン的には、本当にポスターやハガキにしたいような美しさで、ちょっとB級感あふれる荒い感じがすっごくカッコよかったですね。スタントもすごくいいし。

鹿島 :なるほどね。夏に海に初めて誘った女の子と行ったりするじゃないですか。そうすると、海って長時間一緒にいるから帰る頃には疲れてますから、ちょうどシャワールームから出てきたくらいからわりと本音が見え隠れしますけど(笑) いきなりダッシュボードの上に足がのっかっていると、まあ嬉しい反面ちょっと大丈夫かなというところもあって。そういうことから考えますとね、そのシーンを伺っただけで運転している人と女性の関係性ってどうなんだろう…って色々と妄想が広がりますね。

LiLiCo :でしょ。ぜひぜひ観て下さい。スタントもボンネットの上で色々とやったりして。女性のスタントってカッコいいですよね。同じ女性から見て、危険なことをする女性ってカッコいい。

鹿島 :でも女性のスタントの人って比較的少ないですよね。

LiLiCo :少ないですね、もちろん。

鹿島 :小柄な男の人がやったりしますよね。

LiLiCo :いますよ、スカートはいてストッキングはいた男性が(笑) ドアからぶら下がったり。

鹿島 :そう考えると切ないですよね。

LiLiCo :切ない(笑) ちょっと足の筋肉で分かっちゃったりしますよね。

鹿島 :ちょっと足首のところが違いますからね。細かい話になっちゃいますが。

LiLiCo :そうそう。やっぱり足って男性と女性で違いますよね〜。

鹿島 :タランティーノの『デス・プルーフinグラインドハウス』。しかしLiLiCoさんはやっぱりすごいですね。映画の話をしながら色んなところに行くんですけど、ちゃんと映画の話に戻ってくるというね。

LiLiCo :だってさ、全然映画を観ない人っていっぱいいるじゃないですか。だから違う方向からの楽しみ方を教えないといけないなといつも思っていて、必ず1回は脱線します(笑) 「あ、そういう風だったら観に行こうかな」ってなってくれればいいなと思っているんですよ。だって全く映画館に足を運ばない人もいますからね。でもみんなに行って欲しいっていう気持ちで映画コメンテーターをやらせて頂いていますので。





好きな映画は3年後に観よ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :LiLiCoさんがオススメする3本目は?

LiLiCo :これはキャンピングカーが出てくるんですけど、『アバウトシュミット』という映画です。

鹿島 :観たことないです。

LiLiCo :ジャック・ニコルソンが主演で、定年退職になるおじさんがいて、それまではバリバリ働いていたから定年退職すると何をすればいいのか分からないという感じで。

鹿島 :そういう方いらっしゃいますよね。

LiLiCo :そうなんですよ。バリバリ働いていたからこそ、何をすればいいか分からない。ちょっとお休みをもらうと風邪をひいちゃうみたいな感じですよね。

鹿島 :そうですよね。家にあるのは仕事関係の名刺ばっかりで、個人の携帯番号は一つもありません、みたいなね。

LiLiCo :でもやっぱり、娘さんとの関係だったりね。すっごい感動作なんですよ。ただ、キャンピングカーっていいなって思ったんですよ。乗用車の中に住んでいたので、あの時キャンピングカーだったら良かったのになっていう見方もしてしまって。

鹿島 :なるほど。リアリティというか説得力がありますね。

LiLiCo :そうそう。なんか羨ましいですよね(笑)。

鹿島 :キャンピングカーといえば、レーシングチームではモーターホームっていうんです。サーキットでドライバーやメカニックが快適でいられるように、大きめのキャンピングカーをサーキットに持ってくるんですよ。それでアメリカ中を転戦するんですけど、ある意味ホテルより快適ですよね。

LiLiCo :そうでしょ。

鹿島 :理由はやっぱり近い。現場に近いし、誰にも会わずにそこで生活が出来るっていうところがね。キャンピングカー欲しいですよね、いつかね。

LiLiCo :欲しい〜! でも東京で駐車場見つけるのが大変(笑)。

鹿島 :だから土地だけなんとかやりくりして、家を建てないでキャンピングカーを置けばいいんじゃないですか。

LiLiCo :そうですよね。だからヒラリー・スワンクとか、アバターのサム・ワーシントンとかもずっとキャンピングカーというかトレーラーの中に住んでいましたからね。

鹿島 :そうなんですか?

LiLiCo :そう。大変苦労されていたんですよね。

鹿島 :でも、いまラジオをお聴きのみなさんが想像するキャンピングカーって、トヨタのハイエースとかのものすごい大きい幅広なボックスみたいなのつけたものを想像される方が多いと思うんでけど、アメリカで売っているキャンピングカーって、長さが20メートルくらいで。

LiLiCo :そうそう!

鹿島 :幅は到底、日本の道は走れませんっていう。あれはすごいですよね。

LiLiCo :ねえ。意外と普通のワンルームマンションよりいいんじゃないか、みたいな感じのね。

鹿島 :全然いいんじゃないか、みたいな。それを置いて、タイヤを外してブロックで固定して、そのまま住めるという。

LiLiCo :最高。『キル・ビル』でもそういうのありましたよね。カッコいいですよ〜。

鹿島 :ありましたね。じゃあ3本目の映画は、そんな退職をして目標や目的を失ってしまったようなムードの方が?

LiLiCo :そうです。人生を考え直すきっかけにもなるかも知れないですね、若い方が観ても。私は何本か数年に1回観なおしたりするんですよね。やっぱり感動するポイントって違うんですよ、年を取っていくと。映画って自分の経験や友達から聞いた話と重ね合わせることがありますから、たぶん3年くらいすると人って変わるんですよね、考え方だったり。だから自分のベスト1だと思う映画は2年に1回、3年に1回観なおしますね。意外とそれがベスト1ではなくなったりするんですよ。ああやっぱり、ここから成長したんだなと。あの時はここが頂点だと思っていたのが、もっといいものが出てきているんだなとか。

鹿島 :そういう話を聞きますと、少し寂しいような気持ちもあるんですけど、それはやっぱり映画を通じて自分の成長具合だとか変化を感じるという意味でいうと、長年にわたって映画を徹底的に楽しむ新しい方法という気がしました。

LiLiCo :私はいいと思います。人は変わっても全然OKだと思うし、きのう言ったことと今日言ったことが違う時もありますし、それは、そういう風にはもう思っていないということ。それとも、誰かと話し合ったりして新しいものを学んだからこそ違うことが言えるようになるという。成長あるのみです(笑)。

鹿島 :本当に盛り上がりました。ありがとうございます。来週は、昨年、LiLiCoさんが出版された自伝小説『ザリガニとひまわり』。これがものすごくてですね。

LiLiCo :ありがとうございます!

鹿島 :僕は本当にたまたまある番組でこの存在を知って、書店で買った一人なんですけど、「エッ!私ってホームレス」ですとか「23キロのダイエットに成功した究極の方法も待望の全国公開」っていう…。

LiLiCo :アハハ!

鹿島 :本の帯に普通はね、“○○のこんな一面に触れて…”とかっていうのが書いてありますけど…。

LiLiCo :変な言葉が並んでますよね。

鹿島 :衝撃的な言葉が。「セミが口に飛び込む」とかですね。

LiLiCo :そうなんです。色々ありました。

鹿島 :この中で、LiLiCoさんがクルマの中でずっと生活をしてらっしゃったというくだりがたくさん出てくるんですけどね。車中泊のプロフェッショナルとして色んなお話しをして頂きたいと思います(笑)。

LiLiCo :もうね、よく寝られるんですよ(笑)。

鹿島 :フフ、本当ですかね。では来週もぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。

LiLiCo :ありがとうございました。






今週のゲストは、映画コメンテーターのLiLiCoさんでした。

ドライバーズサロン!
来週もLiLiCoさんをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




back page home