Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

前世は騎馬民族か
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鹿島 :僕はよく、義丹さんのブログをチェックしているんですけど、“すごく忙しい時ほど、バイクに乗らないとちょっとまずいんだ”みたいなことをポツリと書いていたりするじゃないですか。仕事とバイクに乗るという、そのバランスの取り方があるんですよね。ブログを見ていると、どれだけバイクが大I義丹さんの生活に欠かせないものなのかっていうのをいつも感じます。

大I :うん。オートバイって男にとってどういうものかって、色んな考え方があると思うんです。最初はファッションだったりカッコつけたいとか、大人びたいとか。でも僕も42歳になって未だに乗り続けていて、ちょっとカッコつけたいとか粋がりたいとか、乗っていないと自分の男性的な部分を感じられないとか、そういうことでも無くなってきていますね。もっと深いところに染み込んでいるというか。やっぱり落ち着くのかな。僕はいま、22年前の世界最速のオートバイに乗っているんですけど(笑)。

鹿島 :なんですか、それ?

大I :GSX-R1100という。

鹿島 :あ〜、分かった! 白にブルーのラインがグラデで入っている。

大I :そう。

鹿島 :超名車ですよね。

大I :22年前のほぼ世界最速という。

鹿島 :80年代後半ですよね。あれは憧れましたよね〜。

大I :もっと最新の、2000年型の世界最速のやつに乗っていたこともあるんですけどね、ハヤブサとか。やっぱりこう、ちょうど80年代から90年代というところでオートバイがいい具合に技術があるっていうんですかね、今のはやっぱり僕らアマチュアじゃ使いこなせないんですよね。ちょっと古い方がいいんです。ちょっと歯車の匂いがするというか(笑)。

鹿島 :でも22年前のバイクだと結構大変でしょ。ブレーキとかサスペンションの性能も、今のバイクに乗り慣れるとちょっと扱いが難しいじゃないですか。

大I :ただ、僕の最近の持論で、僕はレーサーでもなんでもないんですけど、例えばあるサーキットを1分で走らすことを前提に作られているマシンを、僕らアマチュアは1分10秒でしか走らせられない。そうすると、1分10秒から1分0秒までの間にそのマシンの本当の味があるんですけど、結局10秒を切れない僕らには味わいきれないんですよね。

鹿島 :深いですね。

大I :だったら1分15秒から1分10秒の間で本領を発揮するマシンを味わった方が、結局そのマシンのあり方っていうのが肌で感じられる。

鹿島 :それはクルマでも言えることかも知れないですね。500馬力くらいあると、まず日本ではアクセルを全開にして加速するってことはほとんどない。でも昔の100馬力くらいしかないクルマだと、高速道路でアクセルを全開まで踏めたりするじゃないですか。それって当時の限界性能ですもんね。それでコントロールするのは面白いですよね。

大I :うん。なんか、そういう楽しみに最近は変わってきていますね。

鹿島 :あれは非常に人気のあるオートバイじゃないですか。状態がいいのがたまたま見つかったんですか。

大I :そうですね。ちょっと、特殊に程度がいいのが見つかって。エンジンなんかも新品みたいなんだけど、どうしても経年劣化があるので、そういうところは新しいものに替えていってますけどね。ただね、1カ所だけ新しくすると他のところにしわ寄せが来るので、その辺はいい塩梅を探りながらね。

鹿島 :なるほどね。

大I :だから例えば、強烈なブレンボとかをぼーんと入れちゃうのは、違うんじゃないかなと思っていて。

鹿島 :結局、やるならトータルでしょうね。全部を。

大I :2008年型のそのままレースに出られるようなものに乗っていたこともあって、そこのバランスを知っていると結局、旧車のある部分だけ極端にするのは僕の趣味じゃないな。

鹿島 :そのバイクは、これから一生乗っていくっていう感じですか。特殊に程度がいいってことですが。

大I :うん。なんか今回は飽きないですね。なんだろう…まあ、流行の美人熟女みたいな感じですかね。

鹿島 :フフフ。じゃあ最近はそういうオートバイライフで。クルマの方はあんまり?

大I :クルマは基本的に好きなんですけど、なんかマニアックに突き詰めていくのはオートバイばっかりになっちゃいましたね。

鹿島 :やっぱり好きなんでしょうね、2輪の方が。

大I :そういうことをね、仙台のある霊能者の方に聞いたことがあるんですけど、その人が言うには「あなたは昔、馬に乗っていたかもね」って、あまりにも分かりやすい答えでしたけどね(笑)。

鹿島 :でもそうなんでしょうね、きっと(笑)。

大I :騎馬民族だったみたいですね。





心のメーターが増加する
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鹿島 :先週のゲストの桐島ローランドさん、そして大I義丹さん、そして僕もたまたま1968年生まれで42歳。最近は“アラフォー”なんて言葉も使い古されてきた感じもありますが、義丹さんも若いというかエネルギッシュというか。どうですか昔の友達にたまに会ったときに言われませんか。

大I :基本的に、仕事も面白いことをしたいためにやっているというのはありますよね。映画作りもそうですし、芝居やっていても、頭の中が100%が興奮できる瞬間のために生きているというか、そういう生き方を選んでいるというのはあるから、あんまり僕は40歳を越えてからは若くいようという気持ちは無くて、とにかく好きなように生きようと。好きなように生きて、人に「ありがとう」はいくらでも言うんだけど、人に「ごめんなさい」はなるべく言いたくないなって思って生きているんですよね。お礼は言うんだけど謝罪はしたくないなと思っていて。

鹿島 :なんか素敵ですね。

大I :そういう意味では自分を律しているところもありますよね。

鹿島 :そういう意味でいうと、若い頃は結構やんちゃで色々ありましたけど、それが年を経るに従って精神的に大人の方向に行っているってことですかね。

大I :やっぱり好きなことを、自分の好きなことをやり続けるためには多少は自分を律するところが必要なのかな。

鹿島 :それもある意味、武器というかパワーなんですかね。

大I :交換なんですよね。なんでもかんでも自分のわがまま通りには行かないなっていうのが、年齢的に分かってきたのかな。じゃあどこを選ぶのかというと、犠牲にする部分も必要なんですよね。

鹿島 :オートバイの乗り方は変わりましたか。

大I :そういう意味ではね、色んなものが見える。速度計とか回転数とかオイルの温度とか色んなメーター以外に、自分の中に“なんとかメーター”みたいのが増えてきている。もちろんプロレーサーを前に言うのもおこがましいんだけど。

鹿島 :いえいえ。

大I :例えば“がんばりすぎメーター”とかね。“今日疲れてるんじゃないかな、不安メーター”とかね。そういう色んなメーターが増えてきていますね。

鹿島 :いいメーターですね(笑)。

大I :そりゃやっぱり年齢なんでしょうね。

鹿島 :“バスの影から子どもさんが飛び出してくるんじゃないかなメーター”とか、僕も最近よく起動しますよ。小さい路地とか、ボールが転がってくるんじゃないかとか。

大I :まあね。多少は進化していかないと(笑)。

鹿島 :話は尽きませんがあっという間に時間になってしまいました。先ほども申し上げましたけど、桐島ローランドさんがプロデュースから何から全てを担当している『TOYZ 4 MEN』、これが1月18日にCSフジで24時からスタート。あとは大I義丹さんの最新映画『前橋 ビジュアル系』が3月公開です。本当に今日も色んなお話しをありがとうございました。またぜひ、来年もよろしくお願いします。

大I :次はまたなんか、さらに面白い話を持って行きます。

鹿島 :僕もぜひ番組にジョイントさせて頂きたいと、思ってやまないので。

大I :ぜひとも『TOYZ 4 MEN』にゲスト参加お願いします。

鹿島 :最近は毎週これを言ってます(笑)。よいお年をお迎え下さい。

大I :良いお年を。ありがとうございました。







今週は、オートバイを愛してやまない俳優、作家、そして映画監督。
大I義丹さんをお迎えしました。
ドライバーズサロン!
来年も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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