Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

ロサンゼルス・モーターショーに世界が注目!

(11月28日放送)
永田元輔

永田元輔
(ながた げんすけ)

某大手電機メーカーに就職後、自動車雑誌業界へ転職。「オプション」(三栄書房)編集部を経て、「ゲンロク」「ニューモデル速報」「スペシャルカーズ」等の編集長を務める。幼少の頃からのクルマ好き、さらに少年時代にスーパーカーブームど真ん中を経験し、その後の人生が決まってしまったという。東京モーターショーは小学生時代から皆勤賞。クルマバブルを知る最後の世代。
1966年1月5日生まれ 東京都世田谷区出身

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、ロサンゼルス・モーターショーを現地で取材して帰国したばかりの、三栄書房『モーターショー速報 LAモーターショーのすべて』編集長の永田元輔さんをお迎えします。じっくりとお楽しみ下さい。

アメリカ自動車業界、復活の兆し
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鹿島 :今週のゲストは、『モーターショー速報 LAモーターショーのすべて』編集長の永田元輔さんです。よろしくお願いします。

永田 :よろしくお願いします。

鹿島 :ロサンゼルス・モーターショー、今年は世界中から注目を集めています。電気自動車からそれ以外のクルマまで、かなり新型車が発表されて盛り上がっていましたね。

永田 :そうですね。ロサンゼルス、カリフォルニアのほうは非常にエコ意識の高い地域でもありますので、世界中からプレスの方がたくさん集まっていました。

鹿島 :アメリカというと、リーマンショック以降はかなり自動車業界が厳しい状況にあって、その後のデトロイトのモーターショーなどは本当に“発表するものが無い”という状況もありましたが、そういったところから一気に盛り返してきた感じがありますよね。

永田 :ビッグ3も最近は業績を急速に回復していますし、GMが株式を再上場するという話がつい最近あったばかりです。もうその頃のネガティブな要素はショーを見ている限りでは全く見あたらないですね。各メーカーとも、新しいクルマやエンジンなどをいっぱい発表しており、もう完全に勢いを取り戻しているなという印象を持ちましたね。

鹿島 :テレビや新聞、雑誌など現地のメディアも相当なものがあったんじゃないですか。

永田 :はい。ムービーもスチールもたくさん来ていました。プレスデーは2日間あったんですが、初日の夜からホテルでテレビを見ているとショーの報道をあちこちでやっていました。街をあげて、国をあげて盛り上がっているという感じでしたね。

鹿島 :そんな中、報道陣の注目を集めたクルマを少しずつ紹介して頂けますか。

永田 :やはりEV、ハイブリッドなど環境系のクルマが注目を集めていました。特にトヨタのRAV4 EVですね。これはアメリカのテスラモーターズというEVベンチャー企業と共同開発したクルマということで、テスラのモーター、電池などハイブリッド技術をRAV4というクルマに移植しまして、もちろん色々と作り替えてはいると思うんですが、そういった意味ではアメリカのメディアからも非常に注目を集めていました。

鹿島 :テスラモーターズは東京・青山にショールームをオープンしまして、いよいよ本格的に販売が始まったわけですが、トヨタ自動車が約40億円の資本参入をして、さらにバッテリーはパナソニックが共同開発。非常に日本に馴染みの深いメーカーですよね。

永田 :そうですよね。日本とアメリカが手を組んでエコカーを作る、といった形になっています。RAV4の発表会でもテスラのCEOがカンファレンスに姿を現しまして、非常に注目を集めていましたね。

鹿島 :その他には。

永田 :アメリカのショーなので、アメリカのメーカーがすごく元気だったんですが、GMのキャデラックが非常にコンパクトなクルマを出しまして、ハイブリッドではないのですが1リットル・3気筒と非常に小排気量で燃費を稼ぐという形で、大きさが4メートルを切っていて非常にコンパクトなんですね。

鹿島 :ちょっと、キャデラックというイメージからはだいぶ違う新しさを感じましたね。

永田 :そうですね。我々日本人にとってキャデラックというと、70年代の頃の非常に大きな船のようなクルマをイメージする人が多いと思うんですけど、最近はわりとコンパクトなセダンも出しています。ただここまで小さいのは初めてですね。まだ売る状態ではないと思いますけど、近い将来これに近いクルマを出すぞというメッセージだと思います。

鹿島 :エンジン1000ccで。なんか、今までの4台分くらいですよね(笑)

永田 :しかも3気筒ですからね。小排気量に過給器っていうのは最近のトレンドですが、これにキャデラックも乗ってきたという形ですね。

鹿島 :小っちゃいエンジンを過給器でパワーアップさせて、なるべく燃費効率を良く。

永田 :踏めば過給器が動いてちゃんと走るという。


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エコじゃないようで、実はエコ