Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

スクエア安藤、壮大なクルマ・音楽観

(11月14日放送)
T-SQUARE 安藤正容

T-SQUARE 安藤正容
(アンドウ マサヒロ)

1954年9月16日生まれ。愛知県出身。
「T-SQUARE」のギタリスト、コンポーザー。

大学在学時に「THE SQUARE(現T-SQUARE)」を結成、1978年にプロデビューを飾る。以来、リーダーとしてバンドを現在の地位まで導いている。1987年には安藤の手による「TRUTH」がフジテレビ系「F-1グランプリ」中継のテーマ曲に起用され大ヒット。その後も数々の番組のテーマ曲を手掛ける。

近年では、プロデューサーとしてゲーム音楽の作編曲・演奏でもメガヒットをとばしている。プレイステーション創生期には、PS初のロールプレイングゲーム「アークザラッド」の音楽を担当。以後のシリーズでもメインテーマは変わらず使用され続けている。また、全世界で5,200万枚の販売を記録している「グランツーリスモ」シリーズの音楽を担当。

安藤の魅力はその卓越したメロディセンスとギターテクニックにある。「TRUTH」に代表されるロックスピリット溢れるナンバーから美しいバラードまで、実に多彩である。現在のT-スクェア楽曲の基盤は安藤のメロディにあるといっても過言ではない。共に高柳昌行氏に師事していたギタリスト・みくりや裕二とのアコースティック・ギターデュオ「あんみつ」でも精力的に活動中。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週はゲストに、10月31日に続いて早くも2度目の登場。日本を代表するフュージョングループ、T-SQUAREのリーダーでギタリスト、安藤正容さんをお迎えします。じっくりとお楽しみ下さい。

写真だけでルノー、衝動買いでゴルフ!
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鹿島 :今週のゲストは、T-SQUAREの安藤正容さんです。

安藤 :どうも、こんばんは。

鹿島 :お久しぶりです。10月24日にご出演頂いて、クルマとワンちゃんトークであっという間に時間が過ぎ去りました。

安藤 :そうですね。あと5回くらい出てもいいですけど。

鹿島 :フフフ。よろしくお願いします。5週ぶちぬきみたいな。そうすると年末にかかっちゃうかも知れないですね。

安藤 :あ、そりゃマズいですね。

鹿島 :マズくはないですけど(笑) ところで、初めてご自分で買ったクルマって何ですか。

安藤 :ルノー・サンクですね。

鹿島 :70年代くらいですか。

安藤 :何年だろう…70年代の終わりか80年代になってからですかね。

鹿島 :この頃のルノー・サンク、本当に有名なクルマで、一時期はフランスでほとんどがルノー・サンクだったっていうくらい人気があったと聞いているんですけど(笑)。

安藤 :全然そのクルマを知らなくて。僕は名古屋出身なんだけど、名古屋の友達がディーラーと知り合いで、「安藤くん、こういう可愛いクルマがあるよ」って教えてもらって、写真を見て一目で気に入って、これにするって。

鹿島 :えっ!? 現物を見ないで買われたんですか。

安藤 :現物を見ないで注文して。赤いルノーでした。

鹿島 :でも、ルノー・サンクは噂によりますとその後も買われているんですよね。

安藤 :2台目を買いました。それは渋いグリーンが気に入って買いました。でもそれ、エアコンつけちゃったんですけど、そうすると高速道路を走っている時にストンとエンジンが止るんですね。

鹿島 :ああ〜、エアコンにほとんどのパワーを吸い取られちゃってるんですね。

安藤 :そうなんですかね。それですごい怖い思いをして、1年を経ずに売りました。

鹿島 :その後は?

安藤 :ゴルフUです。

鹿島 :あ、ゴルフU、名車ですね。

安藤 :そうなんですか!?

鹿島 :私も昔、乗っていた時代があります。大好きで。

安藤 :僕は渋谷のショールームで衝動買いですよ。前にすごいオーバーフェンダーがついているのがカッコいい〜って。

鹿島 :要はGTIですよね。

安藤 :いや、ノーマルなんですけどオーバーフェンダーになっていて、それにダマされて。

鹿島 :そのオーバーフェンダーがちょっと樹脂っぽいやつですよね。

安藤 :樹脂ですね、完全に。

鹿島 :あれはカッコ良かったですよね。

安藤 :買ったんですけど、ちょっとした段差ですぐにガリガリって擦るんで、すぐに取っちゃいました。

鹿島 :その後は?

安藤 :ベンツの190にいくんです。

鹿島 :これはもうねえ…、名車中の名車ですよね。今でもファンが多いですよね。

安藤 :それまでゴルフに乗っていたから、なんか急に運転が上手くなったような気がして。

鹿島 :あ、そうですか?

安藤 :なんか、当時のゴルフって…。

鹿島 :エンジンが前に載っかってますから、曲がりにくいですよね。

安藤 :そうそう。それで、グっと踏むと持って行かれるじゃないですか。でもベンツはFRだから、すごくコーナリングが「俺って上手い?」という気分にさせてくれる素晴らしいクルマでしたね。

鹿島 :その後は。

安藤 :190を2台乗り継いで、その後はポルシェのカレラ2です。

鹿島 :本当に名車系ばっかりですよね。

安藤 :最初はね、カレラ4を買って、これはポルシェで最初の4駆だろうってことで買ったんですけど、すぐエンストするんですよ。

鹿島 :えっ、そうなんですか。

安藤 :下手くそで(笑) 。

鹿島 :マニュアルだったんですね。

安藤 :マニュアルだったんですけど、丁寧にクラッチを繋いでると、ストンと落っこちちゃうんですね。それでなかなか上手くいかなくて、やっぱりカレラ2かなっていう感じで、1年くらいで替えちゃったんです。

鹿島 :でもなんか、ゴルフ以外は同じクルマを2台ずつ買うっていう儀式みたいなのがあるんですか。

安藤 :儀式じゃないんだけど、気に入っているというのと、同じものを上回りたいっていうのがあって続けているんですかね。あまり記憶にないんですけど。

鹿島 :でも、クルマ屋さんとしては嬉しいでしょうね。ルノー・サンク買って、またルノー・サンクとか。カレラ4から、やっぱり4じゃなくてカレラ2だろとか。僕がクルマ屋さんだったら嬉しい気がしますね。そのクルマが本当に好きなんだなって。

安藤 :すいません。

鹿島 :いやいや(笑)。

安藤 :そんなつもりは無いかも知れない(笑)。

鹿島 :その後は?

安藤 :その後はね、急にレンジローバーとか。あとは2台持ちになったりしたんで、ローバーの114とか。ご存じですか、小っちゃいクルマで。メトロっていうのかな、向こうでは。

鹿島 :ローバー114。これは日本ではあまり走ってなかったですね。

安藤 :少なかったですね。

鹿島 :そして、そろそろ今乗ってらっしゃるカイエンあたりに繋がるんですか。

安藤 :そうですね、レンジローバーは10年くらい乗りましたからね。

鹿島 :長かったですね。これはやっぱり、ライフスタイルに合ってたってことですか。

安藤 :合ってました。あとはやっぱり、僕はそんなにスピードは得意じゃなかったんだけど、男として速いものに憧れるじゃないですか。それでポルシェとかに乗っていたんですね。でも、レンジローバーに乗ったら、いいじゃん、のんびり走りましょうよというクルマだったので、それが良かったんですかね。飽きずに10年くらい乗りましたね。

鹿島 :そしてその後がカイエン。

安藤 :カイエンです。

鹿島 :でも、クルマの車高の具合は似てましても、クルマのテイストはかなり違うじゃないですか。違和感はないですか。

安藤 :長いことレンジローバーに乗っていて、大きいクルマだからカイエンも遅いだろうと思ったら、結構カイエンは速くて、ステアリングもシュッと切れるので、いいジャンと思って。

鹿島 :フフ、なんか、両方の要素を持っているっていう感じはありますよね。ゆっくり走っても大丈夫ですしね。

安藤 :そうですね。

鹿島 :でもデザイン的には本当に変わったデザインで、カイエンが出た時はびっくりしましたけどね。

安藤 :僕もね、最初はキライだったんですよ。なんだこのウーパールーパーみたいなヌボっとしたやつは、って。

鹿島 :普通のポルシェの車高の高いヤツ、みたいな感じがしましたよね。

安藤 :うん。なんか奇妙な感じがしたんですけど、しばらく見ているうちに好きになってしまったという。

鹿島 :ポルシェといえば、前に乗られていたカレラはどちらかというと蛙に似ていましたけど、カイエンがウーパールーパーとするならば、やっぱりポルシェの作るクルマって動物に似ているというケースが昔から多いですよね。

安藤 :ああ〜、なるほどね。

鹿島 :だから、ペットというか家族みたいな。そんな顔に見えて来ちゃう。

安藤 :ケイマンとかね。

鹿島 :ケイマンもそうですよね。

安藤 :あれはヘビとかトカゲとかそういう感じですか。

鹿島 :フフフ。は虫類系っぽいですよね、少し。



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グランツーリスモの音楽への想い