Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

T-SQUAREリーダーの終わらないクルマトーク

(10月24日放送)
T-SQUARE 安藤正容

T-SQUARE 安藤正容
(アンドウ マサヒロ)

1954年9月16日生まれ。愛知県出身。
「T-SQUARE」のギタリスト、コンポーザー。

大学在学時に「THE SQUARE(現T-SQUARE)」を結成、1978年にプロデビューを飾る。以来、リーダーとしてバンドを現在の地位まで導いている。1987年には安藤の手による「TRUTH」がフジテレビ系「F-1グランプリ」中継のテーマ曲に起用され大ヒット。その後も数々の番組のテーマ曲を手掛ける。

近年では、プロデューサーとしてゲーム音楽の作編曲・演奏でもメガヒットをとばしている。プレイステーション創生期には、PS初のロールプレイングゲーム「アークザラッド」の音楽を担当。以後のシリーズでもメインテーマは変わらず使用され続けている。また、全世界で5,200万枚の販売を記録している「グランツーリスモ」シリーズの音楽を担当。

安藤の魅力はその卓越したメロディセンスとギターテクニックにある。「TRUTH」に代表されるロックスピリット溢れるナンバーから美しいバラードまで、実に多彩である。現在のT-スクェア楽曲の基盤は安藤のメロディにあるといっても過言ではない。共に高柳昌行氏に師事していたギタリスト・みくりや裕二とのアコースティック・ギターデュオ「あんみつ」でも精力的に活動中。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週はゲストに、クルマを愛してやまないアーティスト、T-SQUAREのリーダー・安藤正容さんをお迎えします。じっくりとお楽しみ下さい。

1987、TRUTH、中嶋悟
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鹿島 :今週のゲストは、T-SQUAREのリーダー、ギタリスト、そしてコンポーザーの安藤正容さんです。

安藤 :どうも、よろしくお願いします。

鹿島 :先日、伊東たけしさんにご出演頂きまして。

安藤 :あ、何かご迷惑なことをしませんでしたでしょうか?

鹿島 :とんでもないです。もう、あんなにクルマを愛している方だとは、初めてお会いしてじっくりお話し聞いて感動しましたね。

安藤 :彼もクルマ好きですからね。

鹿島 :相当でしたね。そしてその伊東さんが「安藤さんもすごいですから」って。

安藤 :いえいえ(笑)。

鹿島 :F1といえば『TRUTH』という時代が我々モータースポーツに関わる者、あるいはレースファンにはあります。伊東さんに伺ってビックリしたんですが、あの『TRUTH』という曲は、本来はアルバムに入る予定がなくて、急きょプロデューサーの方から「もう一曲いこう」という話があって生まれた曲だと。本当ですか?

安藤 :本当です。毎回、アルバムを出す前にプリプロをやって、みんなで曲を書いてきて、メンバーやらプロデューサーやらがいる中でその曲をかけて、どれがいいとか選ぶんですけど、最終的に選ばれた後でプロデューサーが「安藤くんはイマイチいい曲がないなあ」と言われて、ちくしょう…と思って(笑) でも言われたので2〜3曲書いていったんですが、その中の1曲が『TRUTH』だったんです。

鹿島 :いやー、本当にそうだったんですね。ちょっと驚きました。

安藤 :そうですね。でもその言葉があったおかげで、F1との関係ができたっていうのはすごく良かったんですけどね。

鹿島 :87年に中嶋悟さんが日本人として初めてフルタイムで全戦F1に出場するということで、フジテレビで中継は始まるわ、雑誌の『Number』からスポーツ新聞に至るまで、毎レース毎レースで中嶋さんのニュースが出て。あの頃は当然、サーキットには行かれているんですよね。

安藤 :そうですね。とにかく僕は中嶋さんの大ファンになっちゃって。なんか恵比寿でやったトークショーみたいなのをカミさんと一緒に行きましたよ。

鹿島 :それは、演奏家として行かれたのではなくて?

安藤 :単純に客として。

鹿島 :フフフ。それは中嶋選手の現役時代ですか。

安藤 :そうです。あとね、当時は中嶋さんがイギリスに本拠地を置いて仕事をされていたので、たまたまプライベートでイギリス旅行に行ったときに、テレビで中嶋さんの家を映していたんですよ。それでなんとなく外見を頼りにその街へ行って探したりしたんです。

鹿島 :ええっ!? 見つかったんですか。

安藤 :結局分かんなかったんですけど(笑)。

鹿島 :いやー、すごいですね!

安藤 :シルバーストーンサーキットも、何もやってないんだけどとりあえず見に行きました。どういうところか。

鹿島 :イギリスといえばシルバーストーンですからね。どうでした?

安藤 :いや、全然よく分かんなかったですね。

鹿島 :フフ、何も走っていない時だったんですね。

安藤 :はい。

鹿島 :じゃあ引退された時は、結構くるものがあったんじゃないですか。

安藤 :そうですね。でもね、やっぱり見ていて中嶋さんが年齢的にも体力的にも限界なんじゃないかなって、ファンながらも感じていたのでしょうがないなと。わりと諦めてはいたので…うん、そういう感じでしたね。これからまた違うところで中嶋さんには頑張ってもらいたいなとは思っていましたけど。

鹿島 :じゃあ今まで、関わったりテレビでご覧になったF1ドライバーで最も印象に残っているのは、何を置いても中嶋さん?

安藤 :何を置いても中嶋さんですね。

鹿島 :もしこれからまたお会いする機会があったら、どんなお話しを中嶋悟さんとしてみたいですか。

安藤 :どういう気持ちで、やっぱり走るからにはトップに立ちたいと思ってやっていたと思うんだけど、どのあたりで「こりゃちょっと厳しいな」というのを感じたかを聞いてみたいですけどね。良くないですかね?

鹿島 :いや、いいと思いますよ。

安藤 :なんか聞きたいですね。


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