Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

 F1、インディ、日本人選手が大活躍!!

(7月4日放送)
高橋浩司

高橋浩司
(たかはしこうじ)

「F1速報」「月刊F1レーシング」編集長を経て、両誌のスーパーバイザーへ。
90年代初頭から、国内外で様々なカテゴリーのモータースポーツの取材を担当、膨大な知識と軽妙な語り口調でコメンテーターとしての人気も高い。
2006年からはじまった東京お台場のビッグイベント「モータースポーツジャパン」の運営にも関わる。

1967年7月17日生。
北海道札幌市出身。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、『F1速報』『月刊 F1レーシング』元編集長、現スーパーバイザーの高橋浩司さんです。じっくりとお楽しみ下さい。

小林可夢偉がついに見せた!
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鹿島 :今週のゲストは、『F1速報』、『月刊 F1レーシング』スーパーバイザーの高橋浩司さんです。よろしくお願いします。

高橋 :よろしくお願いします。

鹿島 :ゴールデンウィークに続いてのご登場なんですけど、ちょうど先週、F1ヨーロッパグランプリで、我らが応援してやまない小林可夢偉選手が7位!

高橋 :そうですね。いいレースを見せてくれましたね。

鹿島 :最後の2週で、アロンソを抜いてブエミを抜いて7位と。なかなか抜きにくいコースだと思っていたんですけど、まさかチームのみなさんもあそこまで抜くとは思っていなかったくらい喜んでいましたね。

高橋 :あのバレンシアのコースっていうのは、19戦のうち、もうハンガリーかバレンシアかっていうくらいオーバーテイクが難しいコースなんです。それを序盤を逆手に取って、セーフティカーが入った時にみんなピットに入ったのに、可夢偉くんだけはガマンして入らないで、ハードタイヤでずーっと57周のレースのうち53周くらいまで、ずっとタイヤをいたわりながら後ろを抑えて、抑えてガマンして走った結果、最後にタイヤを新品のソフトに替えて、一気にアタックに出て、そしてチャンピオンのアロンソとか、ほぼ同年代のブエミっていうのを抜いて7位になったと。もう素晴らしいマネジメントと素晴らしいタイヤコントロール。そして最後のアタック。これはもう彼にしかできないんじゃないですかね。

鹿島 :アロンソに至っては、「えっ抜くの!?」という感じで(笑) ちょっと抜かれたあとの挙動が「えっ!?」という感じでした。

高橋 :もうアロンソもブエミも、タイヤが終わりかけていたところがあったと思うので、そこにフレッシュで突っ込んでいったから、ここまでブレーキングを遅らせられるとは思ってなかったみたいですね。

鹿島 :気持ちよかったですね〜。

高橋 :ええ。久々に快心 会心のレースを観させて頂きました。

鹿島 :チームのスタッフも非常に盛り上がっていました。今年は正直、体制としてはマシンにメインスポンサーのロゴもありませんし、そういう意味ではちょっと厳しいところもありそうですけど、今後はどうですかね。

高橋 :まあ、ザウバーというチームが去年までBMWのワークスだったんですけど、BMWが撤退するということで、ペーター・ザウバーという元オーナーがチームを買い戻して再び立ち上げたんですけど、ご覧になって分かるようにスポンサーロゴなんてほとんど張っていない、資金的に厳しい状況が続いているっていうのは周りからも察せられるチームですよね。そうすると開発もなかなか進まないですし、そういった面で今年の苦戦はある意味、仕方がない部分はあるのかなと思います。

鹿島 :ただまあ、今年がその体制の中で、見る人が見れば分かるわけですからね。頑張ることによって来年に向けてまた、新たなスポンサーですとか協力してくれる方々が増えるかも知れないですよね。

高橋 :そうなってくれるといいと思います。

鹿島 :しかし、F1はドライバーとして乗り続けるのは本当に大変なスポーツですね。

高橋 :そうですね。これだけ世界中で経済が不安定な状況の中で、スポンサー企業としてF1に関わる企業っていうのは、去年と比べて今年は25%くらい金額ベースで減ったって言われていますから。その中でいかに効率よくチーム運営をしていくか。これからF1もそういう意味では転換期を迎えていて、スポンサー収入に頼らず、スターティングマネーとその他の収入でなんとかまかなえるっていうくらいが丁度良いっていう考えも出てきていますから、そういう意味では5年前、10年前とは違う姿に変貌していく可能性はあると思いますね。


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