Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

忘れ得ぬ名曲と名車

(6月6日放送)
T-SQUARE 伊東たけし

T-SQUARE 伊東たけし
(いとう たけし)

1954年3月15日生まれ。福岡県出身。
大学在学中よりソロ・サックス・プレイヤーとして活動する傍ら、学生ビッグバンドに加入し、コンサート・マスターを務める。数々のコンテストに参加し、多くの賞を獲得。

1977年にTHE SQUARE(現T-SQUARE)に加入、1978年にプロデビューを飾る。以来、バンドのフロントマンとして活躍。1984年には「サントリーホワイト」のCMにスクェアの曲が起用され、伊東本人もヴィジュアル・キャラクターとしてCM出演。バンドの人気を決定的なものにする。

ソロ・プレイヤーとしても国内外のアーティストと交流を深め、特有の力強く透明感溢れるサックスの音色は、今や国際的なレベルで認められている。

また、スタイリッシュな一面は数々のファッション誌でも取り上げられる。プライベートでもスポーツを楽しみ、テニス、スキー、ロードバイはプロ級の腕前。オールシーズン・アウトドア派ミュージシャンである。2008年には 日本マクドナルド CM 出演、楽曲『Islet Beauty』を提供。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、クルマ、自転車を愛してやまないサックスプレイヤー、T-SQUAREの伊東たけしさんです。じっくりとお楽しみ下さい。

名曲『TRUTH』の真実
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鹿島 :今週のゲストは、T-SQUAREの伊東たけしさんです。よろしくお願いします。

伊東 :よろしくお願いします。

鹿島 :デビュー32年目!

伊東 :もうそんなに経ちますか(笑)。

鹿島 :「TRUTH」、あの名曲がかかってくると、いまでも僕はアイルトン・セナであるとか中嶋悟さんの走りや顔がパッと思い浮かぶという。もう「TRUTH」が掛かった瞬間にF1の映像が出てくる。そんな方って、僕らの年代、いわゆる1980年代後半からF1をずっと観ていた、あるいは最近は観てないけど、当時はよく深夜にフジテレビを観たなーっていう世代のみなさんが、今日ラジオを聴いている方もそうだと思うんですけど、もうパブロフの犬ですからね。

伊東 :ちょうどCGとかで、番組の雰囲気がF1のね、あのへんのことと音楽とが、すごい衝撃はありましたよね。

鹿島 :ありましたね。

伊東 :もともとあの曲って、F1のため、番組のために書かれた曲ではないんですけどね。もっと言うとね、あの曲は生まれなかったかも知れないんですよ。

鹿島 :それはなぜですか。

伊東 :ギターの安藤の曲なんですけどね、アルバムの制作に入る時に、曲は揃っていて、でもプロデューサーから「もうちょっといい曲は書けないか」っていうね、オファーが出ちゃって(笑) それで渋々書いた中の1曲なんですよ、あれ。

鹿島 :そうなんですか!

伊東 :だから本当は安藤は、たぶんもう書きたくなかったんじゃないかと思うんだけど、それがたまたまアルバムに入って、それがF1に使われるっていう。もしかしたらあの曲はそういうことをプロデューサーが言わなかったら生まれてない曲なんですよ。この世に出てこなかった曲なんですよ。

鹿島 :不思議ですね。

伊東 :そういうことってあるんだなーと思ってね。

鹿島 :そんな秘話がきょう聴けるとは思いませんでしたけれども。当時、「TRUTH」という名曲とF1中継との関わりがあった関係で、伊東たけしさんの中にも、F1との関わりがですとか色んな想い出があるんじゃないかと思うんですけど。

伊東 :そうですね。鈴鹿には何回か行ってブースで演奏したりとか、あとは君が代を吹いたこともありますしね、あとはパドックパスももらって。あそこってスゴイですよね。

鹿島 :豪華、シャンパンとキャビアとチーズとフルーツと、みたいな感じですよね。

伊東 :そうなんですよね。ドンペリがどわーっと並んでましたよね。昼間っからドンペリが飲み放題っていう(笑)。

鹿島 :当時、パドッククラブのチケットが、40万円とか50万円してましたもんね。いいですよね。

伊東 :僕はたまたまスポンサーと関係があって、頂いたんですけどね(笑) でもね、なかなかあれも日頃、普通には出来ない経験だからね。

鹿島 :当時、印象に残っているチームですとかドライバーさんはいますか。

伊東 :やっぱり中嶋さんかな。あとはセナですよね。ブラジルに行った時に、セナの墓地にも行ってきましたけどね。

鹿島 :それは音楽のほうのお仕事で行ったんですか。

伊東 :ええ、レコーディングでブラジルに行った時に、せっかくだからと。もう10年近く前になるかな。すごくプライベートな感じでとっても素敵なところでした。

鹿島 :よく、F1グランプリがブラジルで開催される時には、若手のドライバーからベテランに至るまでが、セナに敬意を表して一度は手を合わせるという。いまでもそういう風にされていますね。


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