Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

新手の“バイクシェアリング”
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鹿島 :ところで、今年はクルマでラリーに出るっていうことですけど、バイクの方は最近どうなんですか。このあいだオートバイ雑誌の『MOTO NAVI』の河西編集長に来てもらったんですけど、オートバイの駐車禁止と駐車スペースの話になったんですよ、例えば表参道にちょこっと出来たりとか。表参道に駐めて、そこから徒歩圏内だと歩いて行くしかないっていう。どこにも駐車スペースがあるような状態にならないと厳しいですよね。

桐島 :そう。あと値段が高いしね。そういうところはすごい問題があるんじゃないかなって思って。駐車場があるんだったら何も文句は言いませんよ。きちっとリーズナブルな値段で駐められるところがあるなら、もちろんお金を払って駐めたいけど、駐めるところがないのにそれで駐車違反を取られるのは筋が違うなと思って。だから乗らなくなっちゃった。バイクは好きだし乗りたいけど、ツーリングだけですよ、行くのは。

鹿島 :家から出て、駐車場のあるところまで行って、また帰ってくるという。

桐島 :そういうことです。

鹿島 :だから本来の移動手段として、クルマを出すほどではないので、一人でバイクで荷物だけ、パソコンだけのっけてどっかの事務所で打ち合わせしようってことは、ほぼ不可能に近い状態になりましたね。

桐島 :そうですね。だからそういう意味ではいまはツーリングバイクが欲しいなと思って、ずっと探していたんですよ。だけど、次に買うんだったら普遍的なものが欲しいなと思って、それでBMWのR80って知ってます?

鹿島 :昔のやつですよね。

桐島 :あれのGSがあるじゃないですか。元々、R100GSに乗っていたんですよ、学生時代に。それがすごくいいバイクだった記憶があって、R80GSのベーシックっていうのが97年くらいまでちょっとだけ出していたんですよ。200台だけ日本限定で。それが欲しくてずっと探しているんだけど、いまはとんでもない値段になっていて。ヤフオクとかでも100万円くらいしちゃうんですよ、当時80万円くらいだったやつが。それをずっと探していたらたまたま先週見ちゃったんですよ、ヤフオクで。それで本当に入札ボタンを…。

鹿島 :え、押さかったんですか?

桐島 :やっぱりもう、いま不況でね、それどころじゃないんで(笑)。

鹿島 :フフフ。

桐島 :悲しいことに。

鹿島 :じゃあ誰かが。

桐島 :うん。俺の友達も欲しがっているヤツが一人いたから、すぐに連絡して「出てるよ」って悪魔のささやき。

鹿島 :うわー、それでその人に買わせてしまったという。

桐島 :そうなんです。その人もね「こんなの奥さんにバレたら殺される」とか言って(笑)。

鹿島 :アハハ!

桐島 :だから、じゃあうちのスタジオに隠しといてあげるからさ、とか言って。

鹿島 :ホントに!?

桐島 :ホント。ひどい男でしょ。

鹿島 :いやいや(笑)。

桐島 :それでまたバイク乗りを一人世の中に増やしたからさ。

鹿島 :あ、乗ってなかったんですか。

桐島 :いや、もちろん元々は乗っていたんだけど、彼も俺と同じように事情があって乗らなくなって。ただやっぱりずっと欲しいバイクが、「R80はちょうどいいから欲しいな」って言ってたんですよね。だから買わせちゃいました。

鹿島 :でもそういうレアな、売ってないバイクはクルマって、僕もよくやりますけど、自分のクルマは手放したくないんだけど当面ちょっと手放す、なんて場合はよく、知り合いに買ってもらってるんだか預かってもらっているんだかっていう状態で(笑)。

桐島 :まあね。信用できる人が一番いいですよね。ちゃんときれいに乗って。まさにそういうカモを見つけたんですよ。ひどい男でしょ(笑)。

鹿島 :いやいや、ビカビカになって、今度買い取る時はね、オークションで落とした時よりも良くなってるかも知れないですからね。

桐島 :そうそう。絶対俺が手伝うから。ここらへんは替えた方がいいよって言って。

鹿島 :ま、ちょっと言い方はあってないかも知れないですけど、最近はカーシェアリングっていって、例えばマンションに1台の電気自動車がありまして、みんなでシェアしようっていうのもムーブメントとしてあります。結構それに近いものがありますよね。

桐島 :そうですよ。本当はだから半分ずつっていうのももちろん。ヨットとか馬とかは、そういうのやっている人も多いじゃないですか。だから彼とだったら仲が良いしケンカにならないだろうから、それもありかなと思ったんだけど、とりあえず買わせたいと思って。

鹿島 :フフフ。

桐島 :その後になにか問題があったら、そこは上手くね。まあ、悲しいもんですよ。

鹿島 :いや、悲しくなくて楽しそうですよ、いっつも。





オートバイの行く末は・・・
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鹿島 :色んな話を2週にわたって聞いてきましたけど、クルマとかバイクにまつわる、いま現在の目論見とか夢ってどんなものが。

桐島 :ええっ、そんな難しい質問しないで下さいよ(笑) バイクねえ、どうなんだろうね。だけどやっぱり、電動っていうことにはもちろん興味があるし。

鹿島 :クルマも確かにどんどん楽な方向、いわゆるハイテクによってコントロールされる方向に行くと思うんですけど、オートバイってやっぱり自分の足で立って止めなきゃいけないじゃないですか。それが違うことになっちゃうと2輪じゃなくなっちゃうと思うんですよね。そういう意味でオートバイは、仮にモーターになったとしても、わりとノリは変わらないでいく感じがしますかね。

桐島 :ですよね。だから、気持ちいい状況、怖くなくて、つまんなくなくて、ちょうどいいっていうところは、大体メーカーの人もみんな目指すところはそこじゃないですか。最近のバイクって。特にインジェクションになってから、ちょうど気持ちよく走れるように演出しているじゃないですか。だからそういう意味でもモーターでも同じような加速感とか、そういうのを演出できるような時代になっていくから、だからまあ、決して悪いことじゃないと思うんだけど。ただエンジンの鼓動が好きだからね、それがなくなっちゃうのは寂しいなと思うし。バイク自体がこれから、単純な移動手段として未来に生き残れるかっていうのはこれからの課題ですよね。やっぱり考えます。操縦する楽しさっていうのはあるけど、セーフティのことを考えると、それが世論的にもポジティブじゃなかった場合に生き残れる道があるのかなっていうのもあるし。

鹿島 :最近はバイク用のエアバッグが色んなタイプが出てきて。

桐島 :ありますね。

鹿島 :今年はもてぎの耐久レース、我々が昔出場した“もて耐”でも、あれを装着するのを推奨したりということになってきているんですよね。だからもしかしたらそういうものが発達すると、クルマは移動手段としてどんどん快適に安全になり、オートバイはある意味、人間が車輪がついているものに乗ることによって得られる感動とか気持ちよさってあるじゃないですか、そういうものを味わうためのツールになっていくのかっていう気も、ちょっとしますよね。

桐島 :そういう風になって欲しいよね。乗馬したい人は危険でも、動物とのコミュニケーションという意味もあるだろうし、何かを操る楽しさとか、乗りこなす楽しさっていうのがあるわけじゃないですか。バイクもそういう意味ではそのカテゴリに一致するところがあると思うけど。

鹿島 :最後に余談ですけど、僕はまた今年、もて耐に出てみようと思ってるんですよ。

桐島 :おおー! マジっすか。

鹿島 :急に思ったんですよ。それも250CCのフレンドリーの方のクラスで。

桐島 :楽しそうだねー。

鹿島 :ラリーとバッティングしてなかったら、ちこっと乗りませんか。

桐島 :ちょっと考えさせて下さい。すごいそそられます、それは。

鹿島 :フフ。最近急に思いついて、それでMOTO NAVIの編集長の河西さんに相談してみたら、「久しぶりに俺も乗りたいと思ってたんだ」みたいな話になって。

桐島 :俺もあの250CCクラスはなかなかいいなと思っていて。ちょっと実は興味があるんですよ。うわー、こんなタイミングで。

鹿島 :すいません(笑) 急に、本当に。本当にごく最近の話で、そしたら、この話をしてみたら40代の色んな方々から反響がありまして。600CCだと結構キツいじゃないですか、正直。

桐島 :はいはい。もうちょっとね、命がけはもう結構ですって感じですよね。

鹿島 :それはもう私たちもいい経験をしたので、今度は250CCでほとんど改造しないで、タイヤも2セットくらいで、1人3万円くらいでどうですか(笑)。

桐島 :あーいいねー、そういうの好きです。

鹿島 :バイクだけはなんとかしますので。そんな感じで今年の夏は一汗かこうかな、みたいな。

桐島 :おお〜。それは興味あります。

鹿島 :ちょっと収録終わったあとでこの件はじっくり。それにしても、iPadも先週見せてもらいましたけど、本当に幅広く、写真の撮り方まで伺えて、本当にありがとうございました。

桐島 :ありがとうございました!






今週は、クルマ、オートバイを愛してやまないフォトグラファー、
あのパリ・ダカの完走経験も持つ
桐島ローランドさんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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