Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

デザインもセッティングが要
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鹿島 :いつも紳士的な中野さんですが、チームのエンジニアですとか監督とテレビに映らないところで大げんかをしたりですとか、そういうことはないんですか。

中野 :大げんかですか(笑) いや、さすがに大人ですからね、みんな無いですけども、でもやっぱりいいところを走っていてトラブルが出てしまったりとかは、レースだとつきものじゃないですか。そういう時はさすがに椅子を蹴っ飛ばしたりとか、ちょっと感情が昂ぶっちゃうことはありますけど、ちょっと落ち着くと申し訳なかったなと思って、その椅子を自分でなおしたりとか。

鹿島 :フフフ。

中野 :その程度でした、僕は。

鹿島 :じゃあ見たまんまの紳士というか。いい人ですね〜。

中野 :いやいや(笑)。

鹿島 :ところで、オートバイレーサーの肉体の作り方っていうのは、どういうメニューなんですか。

中野 :色々メニューはあるんですけど、まだ解明されていない部分が多いんですよ。

鹿島 :あ、そうなんですか?

中野 :というのは、あんまりオートバイレーサーって筋肉ムキムキの選手っていないですよね。

鹿島 :いないですよね。

中野 :だから、どっちかっていうとレースも40分、1時間くらいありますんで持久力も必要。だけど瞬発力も必要、右左って切り返さなきゃいけないし、ブレーキの時の300km/hから50km/hまで落とすときのGもあるのでパワーも必要。そのバランスなんですかね。そのあたりを自分が現役の時は重視してトレーニングしていました。

鹿島 :皮つなぎをみなさん着ているじゃないですか。わりと肩や肘のあたりにパッドが大きく入っているので、すごく肩幅が広くていい体してるなーって思うんですけど、ライダースーツを脱ぐと本当にしなやかで細身の方が多いですよね。

中野 :多いですね。

鹿島 :中野さんもかなりスリムな、いわゆる最近流行の細マッチョ系の体型ですよね。

中野 :細マッチョですか!? ちょっと脂肪もきてるんですけどね〜!

鹿島 :アハハ! そうなんですか!?

中野 :まあでも、どっちかっていうとそうですね、細いですね。あとは結構小柄な選手も。あの、チャンピオンのバレンティーノ・ロッシ選手っていうのは180cm近くあって高いんですけど、あとは160cmちょっとっていう選手もいますし。小柄、軽い方がいいので、まあ競馬のジョッキーとまではいかないですけど、どっちかっていうと軽量な感じですね。

鹿島 :でもオートバイを切り返したりとかバンクする時に、そうとうハムストリング筋とか、いわゆる足の裏側の筋肉を使っていそうなんですけどね。

中野 :はいはい。まあ使っているでしょうね。

鹿島 :でもそんなに太くないんですか。

中野 :ええと、太ももは自然とバイクに乗っていると太くなりましたね。「サッカー選手?」って言われたこともありますね。

鹿島 :じゃあ本当に必要なところだけが発達して、それ以外のところはしなやか系で細くなるっていう。

中野 :そうですね。だから合うジーンズを探すのが大変ですね。

鹿島 :ああーなさそうですね。

中野 :合わないんです。太ももとウェストが。

鹿島 :それでブランドを始めたんですか?

中野 :アハハ! いいところですね。

鹿島 :『56design(フィフティシックスデザイン)』。

中野 :はい。自分で自分のブランドの56designというのを立ち上げまして、これはバイク好きな方、レース好きな方、オートバイに乗っている方はもちろんなんですけど、そういう方に向けてなにか情報を発信したいなと。やっぱりヨーロッパ生活が長かったので、どうしても向こうのデザインだとかバイクに対する、ライダーのライフスタイルにすごく刺激を受けまして。でも僕も日本製のバイクに乗っていたし、日本の高性能っていうのを見てきたので、その2つを融合できないかな、バイク好きの方達と共感できないかなということで、バイクウェアだったりとか、アパレルでもちょっとレースのイメージがあるようなものをメインにですね、あとはツーリングを企画したりとか、そういうことをやるショップを地元の千葉に立ち上げました。

鹿島 :これはプロデューサー兼、企画も考えて。

中野 :そうですね。企画もデザイナーさんと色々と話して、こういうのがいいんじゃないかっていうことでやっています。やっぱりそれも、自分としてはフィーリングを伝えて、その道のプロがいるじゃないですか、そういう方に色々と指導してもらいながらやるんですけど、Tシャツってあんなに作るのが大変だとは思わなかったです。それこそ本当に、あるものにプリントして出せばいいのかなと思っていたんですけど、やっぱりそれじゃブランドじゃないじゃないですか。

鹿島 :そうですね(笑)。

中野 :やっぱり型を作ってサイズを合わせて、また出来てくるとサイズが違っていたりするんですよ。それで洗うとまた縮むじゃないですか。それを計算してっていうことで、本当に今、春夏物の企画が終わって秋冬物が出てくるんですけど、違うジャンルで今までも数ミリ単位のオートバイのセッティングをしてきたましたけど、それと変わらないんですよ、こだわっていくと。新しいジャンルの挑戦もそれはそれで面白いです。





レースに恩返しがしたい
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鹿島 :今はご自身のブランドのプロデューサーとして活躍されていて、さっき熱く語ってもらいましたが、どのジャンルに行ってもプロとして才能を発揮されると思うんですけど、もう一つ変わったところですと、栃木のツインリンクもてぎというサーキットで毎年行われています、オートバイの日本グランプリ・MotoGPのPRプロデューサー、これは4月24日から25日にかけて開催されるんですけど、PRプロデューサーという肩書きもなかなか日本では無いですよね。

中野 :そうですね。このお話を頂いた時はすごく嬉しくて、自分が出ていた最高峰のレース、それも第1回からツインリンクもてぎのレースは出ていて、10年間、10回出ていて、それでそういうところからお話を頂いて、また自分が出ていたMotoGPに違う立場で帰れるっていうのはすごく光栄だなって思って、やらせて頂いたんです。

鹿島 :基本的には世界各国で行われていまして、年に1回しか日本ではないですから、あの迫力となんとも言えない感動を日本で味わえるいいチャンスですからね。

中野 :サーキットって、どう行ったらいいのかとか、どんな格好して行ったらいいのかとか、家族で行ったらどうなのとか、お父さんだけ楽しいんじゃないのとかあるじゃないですか。

鹿島 :はい。

中野 :でも今回は、やっぱりツインリンクもてぎも色々とですね、家族に優しい色んな特典であったりとか、あとはツーリングにもいいじゃないですかもてぎって。そういうバイカーに向けての特典なんかも色々と考えているみたいなので、ぜひ来て欲しいですね、サーキットまで。

鹿島 :そして、『日本グランプリを56倍楽しめる観戦ツアー』、これは中野真矢さんがプロデュース。

中野 :やはり、さっき言ったように、どう行ったらいいのかっていう方に向けて、東京駅からバスで行けるツアーを考えまして、もちろん自分が培ってきた経験を解説させて頂いて、とりあえず直前には今日のレース展開なんかを解説させて頂き、あとはサーキット内の色んな施設を使って楽しんでもらえるようなツアーを企画しています。

鹿島 :まだまだ実は、今後の活動がありまして、これからは若手を育てようというプロジェクトもスタートされます。

中野 :そうですね。引退会見の時に言わせて頂いたんですけど、自分がこれだけレース界にお世話になって、やっぱり微力ながら恩返ししたいし貢献したいという想いがあるので、もちろんレースを盛り上げたい、これからの若い世代に自分の経験が生きるのであれば伝えていきたいと。その一環で、キッズバイクというのをツインリンクもてぎだとか、鈴鹿サーキットにも遊園地内にあるんですけど、これは本当に今までオートバイに乗ったことのないお子さんでも乗れる電動バイクなんですよ。その活動をですね、今年1年かけて色々やっていきたいなと思っています。あとはポケットバイク。自分もポケバイからスタートしたので、そのポケバイのレースを年に1回、全日本選手権のサポートをさせて頂いているんですけど、それも引き続き今年も。それはもう10年以上続けていまして、10年以上経つと、そこから育った選手が世界グランプリに出ていたりするわけですよ!

鹿島 :すごいですね!

中野 :ビックリしちゃって。まあその選手に抜かれたら、自分も本望だなとは思いましたけどね。

鹿島 :フフフ、色んなこれからの活動、今やってらっしゃる新しい活動のことをご紹介しましたけど、全て色んなところのウェブサイトで検索をして頂ければヒットしますので。キッズライダーは僕も今度ぜひ1度、観に行きたいと思います。知り合いのお子さんとか連れて行ってもいいですか?

中野 :ぜひぜひ。

鹿島 :本当に色んなお話をありがとうございました。なかなか1週だけですと全ての話をお伺いできませんし、今度はちょっとクルマの話も聞いてみたいですから、またぜひいらして下さい。

中野 :いやぜひクルマの話を教えて下さい、お願いします。

鹿島 :本当にありがとうございました。

中野 :ありがとうございます。






今週は、90年代から国内外のオートバイレースで活躍。
昨年秋に惜しまれながら現役を引退した
中野真矢さんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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