Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

スキマスイッチ、それぞれの○○ライフ

(3月14日放送)
タニザワトモフミ

タニザワトモフミ

岐阜県飛騨市出身、1981年生まれのAB型。身長184cm。
15歳でギターを手にし、オリジナル曲を作り始める。
2000年春上京し、都内各所でライブ活動を始め、インディーズレーベルより3枚のミニアルバムをリリース。
その独特な文学性と圧倒的な声の存在感が徐々に浸透し、各方面から注目を浴びる。

2009年2月25日、「東京ハロー」でメジャーデビュー。
2009年11月25日にリリースした、「きみにとどけ」が日本テレビ系アニメ「君に届け」のオープニングテーマに抜擢。

なぜだか映画を観ているような気持ちにさせる圧巻のパフォーマンスが人気を呼んでいる。

原付オートバイで北海道長期ツーリングを行った経験を持つなど、オートバイを愛してやまないアーティストである。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない各界の有名人をゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、オートバイを愛してやまないシンガーソングライター、人気アニメ『君に届け』のオープニングテーマが話題のタニザワトモフミさんをお迎えします。お楽しみ下さい。

オートバイがあれば、どこにだっていける。
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鹿島 :今週のゲストはオートバイを愛してやまないシンガーソングライター、タニザワトモフミさんです。

タニザワ :どうもよろしくお願いします。タニザワトモフミです。

鹿島 :よろしくお願いします。繊細でありながらも情熱的なとても素敵な楽曲をたくさんお持ちなんですけど、本当にご本人も繊細な感じですね。よく言われるんじゃないですか。

タニザワ :いやいや(笑)。

鹿島 :昨年リリースされましたミニアルバムの『オートバイ少年』、これは僕、ジャケットを見た瞬間に、絶対にこの方はオートバイ乗りだって思って。曲も、バイクに乗ったら今日から僕はどこでも行けるんだっていう、これは10代の頃に僕自身もバイクの免許を取った時に感じたことだなって思ったんですけど。

タニザワ :そうですよね。オートバイに乗っている人ならみんな分かってくれるんじゃないかな、っていう歌詞なんですけどね。

鹿島 :今日はもちろんこの後、その曲もおかけしますけど、バイクの免許を取ったのはいつ頃ですか。

タニザワ :ええとですね、19歳の頃ですね、確か。原付の免許は18歳だったと思うんですけど。

鹿島 :じゃあまず原付を取って。

タニザワ :そうです。それで原付を。スズキのvanvan50ってご存じですか。

鹿島 :かなり懐かしい名前ですよね〜。何年式ぐらいのものを?

タニザワ :今から40年前にできたって言われたので、その頃です。

鹿島 :じゃあ当時の本物ですよね。よくありましたね。

タニザワ :高円寺の環七沿いのバイク屋さんで、高円寺に住んでいる頃はよくそこに遊びに行っていて、そこで買ったんですけど。

鹿島 :その昔、一世を風靡した50ccのバイクで。状態はどうでした?

タニザワ :ばっちりでした。

鹿島 :要はレストアされている状態で。

タニザワ :はい、キレイにされていて。

鹿島 :うわー! 街で乗っている人に会ったことがないんじゃないですか。

タニザワ :いやそれがですね、意外といるんですよ。

鹿島 :フフフ、そうなんですか?

タニザワ :はい。高円寺では、結構そこでたくさん売っていたからかも知れないんですけど、そのお店では直して売っていたんです。というのもあって、ちょこちょこ見ていましたね。vanvan90とかもたまに見て。おしゃれなんですよそれが。タイヤが太いバイクで、空気圧を調整して、浜辺でも走れるバイクみたいな感じだったみたいですよ、触れ込みは。

鹿島 :ノリとしては、60〜70年代のアメリカのオートバイの小っちゃい版みたいなイメージでしたよね。

タニザワ :そうですね。まさにそんな時期の。そうなんですよ。

鹿島 :でもタニザワさんの世代でvanvan50って、普通は知らないですよね。

タニザワ :はい、僕も知らなかったんですよね全然(笑) でも惚れ込んじゃって、熱病みたいにそのことしか考えられなくなって、当時にローンで買いましたね。

鹿島 :ちなみに、そういうキチっと直された状態で40年前のオートバイで、当時でだいたいお幾らくらいの値段がついていたんですか。

タニザワ :ええと、当時で13万円くらいだったと思いますね。それで僕は北海道に行きました。

鹿島 :フフフ…原付でですか!?

タニザワ :原付で(笑)。

鹿島 :当然、高速は乗れませんもんね。

タニザワ :乗れません。ずーっと4号線で北上してですね。3日くらい掛かりましたね。

鹿島 :えっ、3日で行けるんですか、北海道まで!

タニザワ :行けます行けます。結構、走りっぱなしだったこともあるかも知れないですけど、ちょうど北海道で紅葉が始まる時期っていうニュースを見て、当時の僕はそういうノリで、思いつきで何かをするエネルギーにあふれていて(笑) よし行こうって思った次の日に出発して。

鹿島 :そんなに暖かくない季節ですよね。

タニザワ :そうです。9月の末くらいで。ま〜寒かったですよ。山を越える時とかには、北海道で雪に降られたりもしたし。

鹿島 :うわあ〜!

タニザワ :色んな事件もありつつも、北海道の温かさに触れてですね。北海道にライダーズハウスってあるじゃないですか。

鹿島 :ええ。いわゆる、オートバイでツーリングする方々が泊まるところですよね。

タニザワ :500円くらいで泊れるんですけど、そこに行っても誰一人としていなかったんですよ、寒いから(笑)。

鹿島 :アハハ!

タニザワ :もう誰とも出会わない、みたいな。

鹿島 :もう、貸し切りですか。

タニザワ :そうなんです。も〜孤独ですよ。バス1台がそのまんま、そういう形になっていて、中の座席が外されていて毛布が適当においてあって、雑魚寝して下さいみたいなところなので。人がいれば相当楽しいでしょうけど、バス1台分の中で1人で寝るっていうのはなかなか寂しいもんで。

鹿島 :暖房はあったんですか。

タニザワ :なかったです。

鹿島 :10人いれば暖かかったかも知れませんね(笑)。

タニザワ :そうですよね〜。いや、いい思い出ですね。それで北海道で2週間くらい過ごして。それであっちでお金がなくなっちゃってアルバイトしたりとか(笑)。

鹿島 :もう、最高ですね。

タニザワ :最高でしたね、今思えば。

鹿島 :えっ、どんなバイトをされました?

タニザワ :ラーメン屋で皿洗いしてました。

鹿島 :でもそれ、突然ツーリングで行ってバイトってできるものなんですか。

タニザワ :もう、お願いしたんですよね。お金がなくなっちゃって、携帯も置いて来ちゃったからどうしようもなくて、どうにか働かせて下さいって言って(笑)。

鹿島 :どんな方でした、そのラーメン屋の方は。

タニザワ :すっごい優しかったんですよ。「おお、いいよ」みたいな感じで、「どこに泊まるの?」なんて。ライダーズハウスがあるんで泊まるのは全然大丈夫なんですけど、みたいなことを言って。苫小牧の近くのどこかで…もうなんかよく憶えていないんですよね、メモっておけば良かったんですけど。

鹿島 :でももしかしたら、そのラーメン屋の方が音楽を聴きながら、「あれ、この声はウチのバイトしてた子に似てるな〜」なんていう話で、また縁があったらいいですね。

タニザワ :最高ですね。

鹿島 :その時はそこで、リリース記念ライブin味噌ラーメンですよね。

タニザワ :そうですよね(笑) 本当に北海道はもう1回バイクで行きたいんですよね。すいません、長い話になっちゃって。

鹿島 :いや最高です、本当に。


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このバイク、キミに似てるね