Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

原点は、クルマを眺める楽しさ
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鹿島 :1月29日に新しく出る本『世界の自動車オールアルバム』は、単なるカタログといいますか、クルマを見るだけじゃなさそうですね。

小泉 :そうですね。もちろん、本としてはカタログですので、クルマが順番に並んでいるだけのように見えますけど、読者の方によってはどう読み取って頂けるかっていうのはすごく幅があると思うんですね。それで、クルマを眺める“だけ”って言いますけど、これってクルマの楽しさの原点でして、小さい頃に道行くクルマを指さして、クルマの名前を当てて得意げになっていたっていう記憶が男性だったらあると思うんですけど、これは大人になっても変わらないと思うんですね。例えば鹿島さんは仕事柄、海外に行かれることが多いと思うんですけど、空港に着いてホテルまで移動しますよね、レンタカーやタクシーやバスで。で、着いた瞬間に道路を見ていると楽しくありません?

鹿島 :楽しいですよね。ついつい携帯のカメラで撮りまくりで。頼まれてもないのに知り合いに送りまくったりして迷惑がられたりしますけど(笑)。

小泉 :撮っちゃいますよね(笑)。

鹿島 :このメーカーでこの形ですか? みたいな。ありますよね。

小泉 :例えば、日本では走ってないタンドラだよ、みたいな。日本では売っていないトヨタの大型SUVですけど。もうクルマの名前を、小学生の時と同じように言い当ててしまう。まさに童心に帰るじゃないですけど、そういった気持ちっていうのは大人になっても変わらないんですよね。そういった楽しみをご家庭でも、といったらおかしいですけど(笑) この本を買うことで少しでもそんな楽しみを味わえたらいいんじゃないかなと思っています。

鹿島 :28カ国、178メーカー、3000モデル。178メーカーっていうことは、国でいいますと、いまクルマを作って売っているメーカー全てっていうことですか?

小泉 :そうですね…よほど謎のメーカー、我々でも調べきれなかったのがあるのかも知れませんけども(笑) 基本的には乗用車を作っているメーカーは全て網羅しているはずです。

鹿島 :一番高いクルマはどんなクルマですか。

小泉 :一番高いクルマは、ブガッティのヴェイロンでしょうね。1億円以上しますから。

鹿島 :これは前のモーターショーで発表の時に見ましたけど、でもやっぱり1億円のクルマっていうのはすごいですね。

小泉 :そうですね。もう値段なんてあってないようなものかも知れませんけど、やはりオーラといいますか、F1とかを見るのと同じような気持ちですよね。

鹿島 :絵画ですとかね。ちょっと普段手にすることが出来ない、ガラスケースの向こうにさらにパーテーションがひかれているような宝石とか。ああいう感じを受けましたけどね。

小泉 :独特のものがあると思います。

鹿島 :じゃあもう一方の、どっちかというと安い、チープなといったらアレですけど、作りも含めてそういうのも当然たくさん出ているわけですよね。

小泉 :そうですね。いま話題の、インドのタタですとか。あとはイタリアとかフランス、南ヨーロッパの方にもですね、実は日本の軽自動車のようなものが作られていまして、フランスのメガですとか、イタリアのピアジオというベスパを作っているメーカーですけど、そういったものも網羅しています。そちらの方が情報が少ないんです。ブガッティとかフェラーリも載っているんですけど、そちらの庶民の足系の方が楽しめるんじゃないかなと思いますね。日本に入ってきていないモデルも多いですし。どちらかというと高いクルマというのは、お金持ちはどの国にもいらっしゃるので販売されているんですが、小さいクルマというのは土地によって作り分けてますので、そのあたりも楽しんで頂けるんじゃないかと思いますね。

鹿島 :でもこれは、見ていると欲しくなるでしょうね、色んなクルマが。

小泉 :色んなクルマが欲しくなりますね。

鹿島 :なかなか手に入らないですよね、日本では。

小泉 :そうなんですよね。並行輸入とかそういう手が、あるかも知れないし無いかも知れませんし。そのあたりは我々でも分からない部分が多いんですが、なかなか難しいものが多いでしょうね。

鹿島 :でも、気に入ったクルマがあったら、その国のサイトを検索してみるですとか、広がりは色々と出てきそうですよね。

小泉 :そうですね。ものすごい詳細、例えばトランクを開けるとこうなっているですとか、後ろの席にこんな物入れがついているっていうところまではカバーしきれていませんので、これでちょっとパラパラってめくってですね、気に入ったクルマを見つけて頂いて。本国のサイトは掲載しておりますのでそちらで見て頂いたりですとか。あとはもしこの国に行く機会があったら、もしかしたらレンタカーで借りられるかも知れませんし、そういったクルマを眺めるという楽しみのきっかけになって頂けたら嬉しいなと思いますね。

鹿島 :小泉さんは今回、この『世界の自動車オールアルバム』の編集長なわけですけど、個人的に数台、日本で買える買えないは別として、欲しいクルマってありました?

小泉 :例えば、セアト。セアトはスペインのメーカーで、いまはフォルクスワーゲンと提携しているんですね。それでフォルクスワーゲンのクルマをベースに作っているんですが、エクステリアがラテン、中身がゲルマン。これはたまんないですよね。

鹿島 :うわー、ちょっとあり得ないですよね。

小泉 :ちょっとあり得ない。日本では考えられないんですね。すごく目がつり上がっていてですね、エキゾチックな外見。それで中身を開けると7速DSGが使われてですね、デュアルクラッチの。フォルクスワーゲンの先進のトランスミッションが使われていたりですね、快適性も運動性能もばっちりというですね。ある意味、理想の実用車ですよね。

鹿島 :なるほどね〜!





クルマに恵まれたニッポン
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鹿島 :いまはどんどんハイブリッドカーですとか電気自動車がこれから普及していくタイミングですけど、今回の『世界の自動車オールアルバム』の中に、そういう新しいシステムを使ってのクルマは?

小泉 :ハイブリッドでいいますと、いまはドイツが順次、日本にも入れていこうとしてメルセデスやBMWがやっています。あと作っていて感じたのは、アメリカのメーカーがですね、各モデル、日本にはほとんど入ってこないようなモデルにちょっとずつハイブリッドのグレードを設定していますね。日本のメーカーと似ていまして、基本的なプラットホームを共有しながら色んなモデルをアメリカは作っていますので、一つ作ればおそらく順次積んでいくのは比較的楽なんじゃないかなと思うんですけど、何かとハイブリッドは用意されていましたので、アメリカはかなり、車種だけであれば日本と同じくらいのパーセンテージであるかと思います。

鹿島 :とは言っても、ここに出ている178メーカーっていう切り口からいきますと、まだまだそれほど導入できていないところがね。

小泉 :うん。まだまだ一部ですね。

鹿島 :ほんの一握りっていうことですよね。

小泉 :そうですね。ですから日本はこれだけハイブリッドで盛り上がっていますけど、改めてこうして178メーカーを見てみますと、日本ていうのはすごく最先端を走っているんだなと。まず自分の国にメーカーがあるというのが。28カ国っていうと多い感じがするんですけど、よく考えたら世界には200あまりの国と地域があると言われていますから、そこで自分の国にメーカーがあるっていうのは28カ国しかないんですよね。

鹿島 :そうですね!

小泉 :しかも多くは、自動車先進国がそちらに出資して作ったりしているので、最初からその国で発生したメーカーというと本当に数えられるくらいしかない。ですから他の国ですと輸入車しかないわけですよね。でも我々は日本車があって輸入車もあって、趣味だなんだって買えるわけですよね。ですからそんな国っていうのは世界でも日本とアメリカと、それからヨーロッパの一部の先進国だけですから、我々は恵まれていますよね。

鹿島 :今日、たまたまクルマでご家族で移動中とか、デート中で聴かれている方もいらっしゃるかも知れませんけど、改めて今日「クルマに乗っていて幸せ」って感じるんじゃないですかね(笑)。

小泉 :ええ。素晴らしい日本のクルマと、アメリカとヨーロッパのクルマとが買えると。万全の体制で。ありませんね、こんな国はめったに。

鹿島 :1月29日に発売になります、『世界の自動車オールアルバム』。178メーカー、世界28カ国の3000モデルを網羅している本ですので、今日は本当に表紙だけをかろうじてお見せ頂いている状態なんですけど、残りあと11日。こっからが大変ですね。

小泉 :そうですね。あんまり考えないようにしています、いまは。

鹿島 :何ページですか。

小泉 :ええと、288ページあります。

鹿島 :読み応えありますね。

小泉 :ですね。作り応えもあるので、見応えもあるかと思います(笑)。

鹿島 :楽しみにしています。






今週は、1月29日に新しく発売される本
『世界の自動車オールアルバム』の編集長、
小泉建治さんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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