Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

世界のクルマが一冊に!

(1月17日放送)
小泉建治

小泉建治
(こいずみ けんじ)

1996年に三栄書房に入社。「オートスポーツ」、「アズエフ」、「ゲンロク」編集部 などを経て、現在は「ニューモデル速報」編集部に所属。
「すべてシリーズ」の編集に携わるかたわら、今回の「世界の自動車 オールアルバム」を手掛けた。
学生時代のアメリカ一周ドライブによって、長距離をただひたすら走ることの快感を覚える。これまでに47都道府県と36ヵ国を走破したが、本人として はまだまだモノ足りない。一日の最長走行距離は1800km。
1973年7月6日 東京生まれ。

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、1月29日に新しく発売される本『世界の自動車オールアルバム』の編集長、小泉建治さんをお迎えします。お楽しみ下さい。

28カ国、178メーカー、3000モデル!
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鹿島 :今週のゲストは、『世界の自動車オールアルバム』編集長の小泉建治さんです。よろしくお願いします。

小泉 :よろしくお願いします。

鹿島 :実は、今日はまだ編集中ということで、ここに表紙の案が(笑)。

小泉 :そうなんですよねー。

鹿島 :本当にすごい段階でお越し頂きまして、お疲れじゃないかなと思うんですけど。

小泉 :いえいえ(笑)。

鹿島 :“主要28カ国、178メーカー、3000モデルを完全網羅”、いやー178メーカーもあるんですねー。

小泉 :そんなにあったんですね。作業している途中は分からなくてですね、表紙を作るために、じゃあ数えてみようということで数えてみたら178もあってですね。いや、最初から大変だなとは思っていたんですが、実際に大変ですね(笑)。

鹿島 :フフフ、まあ色々と取材、それから編集の真っ只中なわけですけど、どうでしょう、普段目にすることがない、知らないクルマですとか、あるいはこういう国にもこんなクルマの文化があったんだ…みたいな色んなことに触れている最中じゃないかと思うんですけど、例えばどんなところが。

小泉 :例えばですね、一昨年の夏にクロアチアとスロベニア、旧ユーゴスラビアに行ったんですけど、そこでどんなクルマが走っているかといいますと、フィアットやルノーといったラテンの国々のクルマがものすごく売れていまして。まあ元々、ユーゴスラビアには、セルビアにザスタバというメーカーがありまして、もちろんそのクルマも走っています。

鹿島 :ザ・スタバ、みたいな(笑)。

小泉 :それだけでも驚きですよね。新鮮じゃないですか。

鹿島 :聞いたことないですね。

小泉 :その上、日本では比較的マニアックな存在と思われている、フィアットやルノー、そのへんのクルマがメジャーなクルマとしてたくさん走っている。やっぱりイタリアやフランスでいっぱい走っているんだったら、まあこれは当たり前じゃないですか、本拠地ですから。それが東ヨーロッパとか我々とあまり馴染みのないところで、これだけイニシアチブを取っているんだっていうのが発見できたのが収穫でしたね。

鹿島 :街の雰囲気ですとか道路事情はどうでしたか。

小泉 :道路事情はですね、本当のユーゴスラビアの時代には私は行ってませんので、まあ西側のイタリアやスペインを走るのとあまり変わらずにですね、クルマも風景が似合っていますし。例えばフィアットについて補足しますと、ザスタバというメーカーとフィアットというのは今もライセンス契約を結んでいまして、ザスタバでフィアットのクルマのちょっと古い型をノックダウン生産しているんですね。それで、例えばフィアットは、ロシアのラーダともかつてそういった契約を結んでいまして、なんかフィアットに似ているなっていうクルマをラーダで作っていたんですね、ロシアというか旧ソ連時代に。冷戦の時代にですね、ユーゴスラビアですとかソ連という国とこういった商売をやっているというのは、やっぱりフィアットっていうのはしたたかといいますか、イタリアンコネクションは侮れないなっていうのは、そういったクルマを見ていると感じることができますね。

鹿島 :だからいま、普及しているということなんですね。

小泉 :ええ。ですからそういった地道な、日本にいるとどうしても見えないんですけど、そういったものをユーゴスラビアのクルマですとかロシアのクルマを見ていると見えてくるっていうのがありますよね。そういったものも楽しさの一つなんじゃないかなと思うんですよね。

鹿島 :私は年末に中国に行きまして、ずいぶんクルマが増えたなと久しぶりに行って思ったんですけど、中国はどうですか。

小泉 :中国はすごくいまは景気がいいので、高いクルマも走っていますし、かと思えばすごく小っちゃいクルマも地方の方へ行くと走っていますけど、僕は一つ面白いなと思ったのが、例えばBMWですと7シリーズではなくて5シリーズ。アウディでいうとA8ではなくA6といったミドルクラスのクルマに各メーカーとも、ロングを用意しているんですね、中国は。どういうことかというとですね、本来ロングってショーファードリブンといいますか、運転手さんが運転して、オーナーは後ろでふんぞり返ってっていうのが正しい使い方だと思うんですけど、中国ですとオーナーカーである5シリーズとかをオーナー自ら運転して、なおかつ、後ろにお客さんや友達を乗せた時にくつろいで頂きたいと思う人が、多いらしいんですね。長くなることによる取り回しの悪さを差し引いてでも、そういった方を優先しているっていう人が多い。あとは、後ろの友達に「どうだ広いだろう!」って自慢したいっていうのもあるとは思うんですけども。

鹿島 :フフフ。

小泉 :軒並みキャデラックとかもそうなんですけど、ミドルクラスのプレミアムサルーンにロングを中国ではメーカー自ら用意しているっていうのは、ちょっとこれは何気に分かりにくいんですけど、見ていると面白いですね。

鹿島 :ちょっとこの、国民性といいますか。クルマを選ぶ場合の人間性じゃないですけど、ちょっと違うなっていうのはね。そういうところから分かってきますね。

小泉 :ちょっと違うなっていうのが分かりますよね。

鹿島 :でも元々、土地も広いですし、どちらかっていうとゆったり系のほうがいいんでしょうね。


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