Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

すぐそこまで来てる、電気自動車の未来

(1月10日放送)
舘内端

舘内端
(たてうち ただし)

1947年群馬県生まれ。
日本大学理工学部卒業。東大宇宙航空研究所勤務の後、レーシングカーの設計に携わる。
現在は、テクノロジーと文化の両面から車を論じることができる自動車評論家として活躍。
「CG」「JAFMATE」等、連載多数。

1994年に市民団体の日本EVクラブを設立、エコカーの普及を図る。その活動に対して、98年に環境大臣から表彰を受ける。

2009年にミラEV(日本EVクラブ製作)で、東京〜大阪555.6km を途中無充電で走行。
電気自動車1充電航続距離世界最長を達成した。

近著
「3年後に生き残るクルマ」(宝島社新書)
「エコカー激 突!」(技術評論社)

日本EVクラブホームページ
http://www.jevc.gr.jp/

東京〜大阪途中無充電ミラEVの旅
http://www.jevc.gr.jp/no-charge/

このコーナーでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、昨年11月、自作の電気自動車で東京〜大阪間555.6kmを途中無充電で走破した、日本EVクラブ代表で自動車評論家の舘内端さんをお迎えします。お楽しみ下さい。

EVの世界記録ホルダー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :今週のゲストは、日本EVクラブ代表で自動車評論家の舘内端さんです。よろしくお願いします。

舘内 :よろしくお願いします。

鹿島 :舘内さんといいますと、『CAR GRAPHIC』ですとか『JAFMate』ですとか、色んなところで自動車評論家として活躍されているわけですけども、11月、昨年のこの番組でも速報でお伝えしたんですけど、電気自動車で555.6kmを、1回も途中で充電しないで走破。これはものすごいことでしたね。

舘内 :これはね、私が自分で言うのもなんですけど、世界記録なんです。

鹿島 :今、ギネスに申請中ということで。

舘内 :はい。ですから私は、ワールドレコードホルダーというね。自分でしか言えない。誰も言ってくれないから自分で言いますけどね(笑)。

鹿島 :フフフ。“ワールドレコードホルダー”の舘内端さんをお迎えしています(笑)。その本題に入る前に、簡単に舘内さんのプロフィールを紹介させてもらいたいんですが、大学を卒業後に東大の宇宙航空研究所を経てということなんですけど、これは具体的にはどんなお仕事をされていたんですか。

舘内 :飛行機の機体の構造なんですよ、研究項目はね。僕はレーシングカーの設計を小さい頃からやりたかったんですけど、その車体の設計に役に立つだろうと思いましてね、その研究室にいたんですね。

鹿島 :じゃあむしろ、クルマありきだったんですね。

舘内 :そうなんです。飛行機からクルマに来たっていうよりも、クルマから飛行機へ行って飛行機の勉強をして、それをレーシングカーの設計に役立てたということなんです。

鹿島 :実際にレーシングカーの設計に携わっていたわけですけど、役に立ちましたか。

舘内 :そうですね。今はカーボンファイバーですけど、当時はアルミのモノコック構造というのが主流だったもんですから、まさにピタリだったですね。

鹿島 :自動車評論家としても舘内さんの場合は、そうした非常に細かい理論もありながら、文化も語るっていうところで異色の存在ですよね。

舘内 :文武両道といいますかね(笑) 両方とも好きですからね。

鹿島 :そして1994年に日本EVクラブを設立。これはいわゆる電気自動車のクラブで、私も10年くらい前に一度、電気式のレーシングカートの試乗をさせて頂いたことがありまして、あの時、実は誘われた時はですね、レーシングカートは日々トレーニングでも乗っていましたけど、バッテリーがたくさんついていてモーターも重いから、そんなに走らないんじゃないかなって思っていたんですが(笑) 行ってビックリしましたね。加速がものすごくて。

舘内 :そうでしょ。

鹿島 :スイッチオン! みたいな感じでギューンと加速して。電気のクルマ、いわゆるEVを取り巻く環境っていいますと、バッテリーですとかモーターの効率ですとか、どんどん進化してきているわけですよね。

舘内 :いや、そうでもないんですよ。

鹿島 :あ、そうなんですか!?

舘内 :モーターはもうね、100年くらい前から作られているどこにでもあるようなモーター(笑) 電池だけはね、リチウムイオンですから軽く仕上がってパワーが出るんですけど、それだけの話でね。元々ね、電気自動車っていうのはポテンシャルが高い乗り物なんです。

鹿島 :ははー!

舘内 :だからそんなに進歩してない(笑) そこら辺にあるやつなんです。

鹿島 :ちょっと意外な気がしますよね。

舘内 :意外ですよね。


next page
燃費「1km=1円」! 気分も爽快!!