Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

年収200万円で600万円の暮らし

(9月27日放送)
金子哲雄

金子哲雄

(かねこ てつお)

1971年4月30日生まれ。
鉛筆からミサイルまで、あらゆるジャンルの流通過程を「五感」で追い続ける流通ジャーナリスト兼購買促進コンサルタント。

1994年 慶應義塾大学卒業後、株式会社ジャパンエナジー(JOMO :現・新日鉱ホールディングス)を経て独立。

お金をかけずに売上・利益を高める手法を求めて、日本国内のみならず世界中の行列のできる店を訪問・取材。その経営ノウハウをわかりやすくルール化し、各種メディアで情報発信している。

最新刊は、清く・貧しく・ゴージャスに!『超三流主義』。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は先週に引き続き、テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍中、鉛筆からミサイルまで、あらゆるジャンルの流通過程を五感で追い続ける気鋭の流通ジャーナリスト・金子哲雄さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


年収の3倍のクルマを買え
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :今週もゲストは、流通ジャーナリスト、神出鬼没の国際ネギリストの異名も持っています、金子哲雄さんです。よろしくお願いします。

金子 :よろしくお願いします。

鹿島 :先週は本当にものすごい盛り上がりでしたが、聞きたいことが山のようにありまして。いいですかさっそく?

金子 :どうぞ。

鹿島 :金子さんご自身は、今、国際ネギリストの異名をお持ちで、生活、いわゆる身の回りに関わってくる色んなモノの購入に関してはスペシャリストですよね。いいモノをなるべく安く買うという。クルマに関して、これまでどういう購入歴を持ってらっしゃるかをぜひ聞きたいんです。

金子 :僕はなるべくですね、デザイン的に陳腐化しないクルマっていうのが好きだったんですよ。というのと、すごくイヤらしいんですけど、たまたま香港を旅行した時に、クルマによって結構、威張り方が違うなと思ったんですよ。なので、比較的安いクルマだけど、ホテルに駐めた時に良いところに駐めてくれる車種を選ぼうといった時に、ローバーとボルボだったんですよ。

鹿島 :そういうのって、目に見えないムードってありますよね。

金子 :ありますよね〜。ちなみにいつも僕は300円くらいのポロシャツに、880円のジーンズとかを履いているんですけど、クルマがピカピカでそういう車種に乗ってたら、意外といい思いをしたことが多かったんですよね。

鹿島 :そうですか。具体的には?

金子 :例えば、いいクルマに乗ってマンションのモデルルームを見に行くんですよ。もちろん買わないんですけども、見に行っただけで商品券をオマケに貰っちゃったりとか。

鹿島 :なんかこう、もう1回来てくれるような期待感があるんでしょうね。

金子 :そうなんです。もう1回来てくれる、もう1回買ってくれる期待感っていうのを、クルマって持っているんだな〜っていうことで、結構 僕は車種にこだわっていましたね。

鹿島 :他はどんなクルマがありましたか。

金子 :ローバーミニとか乗ってましたね。なるべく生産中止になったクルマを探して買っていました。

鹿島 :絶版車系とか。もう今は価値が分からないみたいな。

金子 :そうなんです。

鹿島 :「あ、金子くん、これってかなりこだわってるわね」なんていう感じの。

金子 :実は安かったから、だけだったんですけど。

鹿島 :フフフ。

金子 :こだわりを見せるために、安くても古いクルマを選んでいたんですね。

鹿島 :そういうクルマっていうのは、当然、手放すタイミングっていうのが来るわけですけど、そういうのが好きな方がいらっしゃるじゃないですか。

金子 :そうなんですよ。ですから意外と絶版車って値崩れしないんですよね。

鹿島 :上手ですね〜本当に。しかも街で同じクルマに会わないっていうところも、ちょっと嬉しいポイントなんでしょうね。

金子 :はい。

鹿島 :これからクルマを買われる方、最近はよく、若い方のクルマ離れなんていう言葉も聞きますが、これからクルマを買われる方にアドバイスみたいなものはありますか。

金子 :よくですね、「婚約指輪は月給の3倍とか5倍」って言葉はCMで流れていると思うんですが、僕はクルマに関しては、年収の最低3倍のものを買えっていう格言があるんですよ。

鹿島 :フフフ。

金子 :これね、「ちょっと無理しているんじゃないの」なんて言うかも知れないんですが、やっぱりいいクルマに乗って遊びに行くっていうのは一つのモチベーションになるんですね。それで、何となく今は日本経済が元気がないって言われているんですけど、ちょっとローンを組んででもいいクルマを買って、遊んでやれっていう気持ちになってくると、上向くんじゃないかなって思っているんですね。

鹿島 :それ、ものすごく共感できます。

金子 :特に今、草食系男子なんて言われているんですが、クルマを介しての恋愛っていうのが非常に減ってきているのが、景気低迷の原因だと思っているんです。これはズバリですね、デートをすると個人消費が伸びるんですよ。というのは、クルマに乗ってどこかに出掛けたらお腹も空きます、映画も観たくなります。というようにクルマが消費のきっかけを作ってくれるんですね。ですからクルマに乗らなくなった若い世代っていうのがすごく残念で、今は住宅ローン減税とか色々と政府はやっていますけど、ついでに自動車ローン減税もやってもらいたいなっていうのが本音のところなんですよ。

鹿島 :あとは、ハイパワースポーツカー減税ですとかね。ちょっと細かい話ですけど。

金子 :いいですね〜。とくにスポーツカーって今、年配の方が乗られているんですよね。

鹿島 :40代以上が多いですよね。

金子 :ですから20代の方が無理して。この“無理して”っていう方に対して、減税をするとですね、これはちょっと粋な政策だなっていうことで世界から注目を浴びると思うんですよね。

鹿島 :かなり注目を受けると思いますし、この番組はもう11年になりますけども、各界の有名人の方にご出演して頂いているじゃないですか。例えばミュージシャンの方で、とにかく売れたらアレを買おうって決めていて、アルバムが売れて印税が入り始めるちょっと前に買っちゃいました! なんて話も結構多いんですよ。それ以来2年間くらいは「あのポルシェのことがあったから、僕も頑張れた」なんていうモチベーションってありますよね。

金子 :成功体験の話を伺っていますと、クルマってわかりやすいじゃないですか、カイエンが欲しいとか。そうしたらそれを購入するためには幾ら稼がなきゃいけない、その為には何をしなきゃいけない、という風に細かく刻んでいきますと、今やるべき姿が見えてくるんですね。ですから一つのクルマで、こんな所に行きたいな、あんな人とデートがしたいなっていうようなモチベーションのシンボルとして、僕は先にクルマを買っちゃうっていうのはアリかなと思っているんですね。

鹿島 :例えばね、今、年収が300万円として3倍で900万円ですから、相当の選択肢がありますよね、これ(笑)。

金子 :ありますよね。ちょっと楽しいですよね。




next page
もはや自転車は必修科目です