Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

“皇帝シュー復活”は幻に・・・
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鹿島 :それから、元F1の皇帝と呼ばれたミハエル・シューマッハ、今41歳ですけれども、怪我で欠場が決まっているフェラーリのフェリペ・マッサ選手の代わりに復帰をするんじゃないかと。そして復帰をしますって発表して、準備をしていながら最終的には断念してしまいました。これも大きな話題になりましたね。

高橋 :前回のハンガリーグランプリで、マッサ選手が予選中に、コース上に落ちていたパーツがヘルメット越しですが頭に当たって、頭蓋骨の一部を骨折するという大事故がありまして、当然ハンガリーグランプリは欠場になって入院していたんですけど、おそらく頭蓋骨の怪我なので今シーズン中の復帰は難しいんじゃないかと言われる中で、ミハエル・シューマッハ選手が。2006年いっぱいで引退していたんですけど、彼がマッサ選手の代わりに出るということで、これはかなり世界中を賑わせた大きな話題になりましたけどね。

鹿島 :実はF1を引退した後で、オートバイレースをやっていて。僕はオートバイレースも好きなのでよく観てたんですけど、結構、本格的なレースに出てらして。転倒しちゃったりしているんですよね。

高橋 :ねえ。僕も詳しくは知らなかったんですけど、ドイツのスーパーバイク選手権っていう、バイクで190馬力くらい出るものに乗っていて、それで転倒して頭を打ったという怪我があったみたいで、その怪我の具合が、どうもF1マシンを乗ってみたら思わしくない、首が痛いと。

鹿島 :痛いですよ、そりゃ(笑) 骨が折れてたっていう報道も見ましたけどね。

高橋 :頭蓋骨の底部の陥没骨折っていうのが、まだ完治していないと。頭にいく動脈の一部もちょっと傷ついている可能性があるみたいな診断結果が出て、結局シューマッハの復帰っていうのは白紙撤回という風になってしまったんです。

鹿島 :もう体型がずいぶん変わって、メタボってしまったんじゃないかとか色んな噂があった中で、トレーニング中の上半身裸の写真も見ましたけど、結構立派な筋肉にまた戻していて。なんか数日間で3キロ落としたみたいな報道もされていましたけど。

高橋 :そういう意味では、本人はすごくやる気になっていたんじゃないかな。やる気にならなきゃ、やっぱり3キロは…。元々体脂肪の少ない人が3キロ落とすっていうのは大変なことですから、やる気にはなっていたと思うんですけど、本当に首の怪我がよくなかったんでしょうね。

鹿島 :高橋さんはずっとF1をジャーナリストの目で追いかけられているわけですけど、今41歳のミハエル・シューマッハ、30歳後半で現役バリバリの時にF1を引退しているわけですが、彼はもっと走る気持ちといいますか、体力含めてあるんでしょうか。

高橋 :2006年に引退した時は、まだまだ何年もできる雰囲気はありましたし、今でも、仮に復帰していたとしたらバレンシアのヨーロッパGPは難しくても、2戦、3戦とやっているうちに絶対に勘を取り戻して、優勝争いが出来るところまで来るんじゃないかっていう風には思っていますけどね。

鹿島 :僕は全く同い年で。昔、彼がF1にデビューした時に、全然報道陣が来ていない時に、1時間くらい鈴鹿で話が盛り上がって。「お互い頑張ろう!」なんて言って。今思うとおこがましい話なんですけど(笑) やっぱり同年代で、私もまだレースを引退はしていないんですけど、41歳のミハエル・シューマッハがF1で優勝なんてした日には、多くの30代後半から40代のアスリートの気持ちに火をつけるぞこれは、という。

高橋 :それは僕も同じです。42歳ですけど、僕もやっぱりそういう意味では、彼が活躍してくれたらすごく心強いですしね、まだまだイケるなっていう風に思いますけどね。

鹿島 :仮に今年は首が痛くても、ぜひ来年(笑) レギュラードライバーでフェラーリから復帰して欲しいですね、本当に。

高橋 :そうですね。スーパースター不在っていうのが若干、今のF1は言われていまして。待望論っていうのがここで火がついちゃった格好ですので、まあこのまま引退するのがいいのかも知れないですけど、やっぱりもう1回乗る姿を見てみたいですね。

鹿島 :見たいですね〜! さて、まもなく10月に鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが行われますね。鈴鹿は久々ですから、これもまた一つ楽しみですね。

高橋 :2年空きましたし、設備もだいぶ改修されて、私はまだ行っていないんですけど非常に観客の立場からすると良い改修になっていると聞いています。やっぱり楽しみですよね。

鹿島 :富士スピードウェイの時にもそう思いましたが、ここで中嶋一貴ですかね。

高橋 :地元はやっぱり神通力っていうのが働くと思います。佐藤琢磨くんなんかもね、初年度なんかはずっとダメで、鈴鹿でようやく大活躍っていうことがありました。中嶋選手もそういう風になってくれるんじゃないかなって密かに思っています。

鹿島 :岡崎出身でほとんど地元ですからね。コースもね、フォーミュラ・トヨタの頃から走り込んでますし。

高橋 :ただF1で走ってないんですけどね。

鹿島 :そうですけどね、知らないよりはいいじゃないですか。ファンの応援も一番多いでしょうから。どこかでお父さんの元F1ドライバー・中嶋悟さんも応援しているでしょうし、親子でいい成績を残して涙を流す姿なんて見たいですね。

高橋 :楽しみですね。






60年の光と影
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鹿島 :高橋さんがスーパーバイザーを務めます『F1速報』の“PLUS”が発売されています。書店コンビニに並んでいますけど、これの表紙が懐かしいフェラーリのマシンでとても美しいですね。

高橋 :ちょうどF1も、あいだが3週間ほど空く夏休みに入るので、その間に提供するものがないと、ということで『F1速報PLUS』というのを今回作りまして、フェラーリの特集をやりました。表紙はフェラーリ641/2という、非常にマニアックな視点で言うと、これは90年代に非常に人気のあったクルマで、チャンピオンではないんですけど、マンセル・プロスト時代の名車ですよね。インターネットでアンケートを取った結果、これが一番人気だったと言うことで、イタリアに取材に行ってきました。

鹿島 :写真を撮りに行ったわけですね、取材に。

高橋 :そうですね。

鹿島 :やっぱり気持ちを感じます(笑) これはフロントウィングにグッドイヤーの巨大なステッカーが2枚貼られていましてね。

高橋 :当時はグッドイヤーのワンメイクでしたね。

鹿島 :F1シーンでは360勝以上を挙げていますから、当時のF1といえば本当にグッドイヤーだったなという。懐かしいですね。

高橋 :懐かしいですね。本当に作っていて懐かしかったです。

鹿島 :このフェラーリのマシンのライバルが、セナが乗っていた…

高橋 :そうですね、マクラーレン対フェラーリ。セナ対プロスト、マンセルみたいな時代でしたから。

鹿島 :“60年の光と影”というサブタイトルがついていまして、本当に長年やっているチームっていうのは、こういう本を見ただけでも、その苦労と、ちょこっと栄光があってまた苦労に入ったりとか色んなことが起きているのがまとめて見て取れますね。

高橋 :ちょうど今年がF1が60周年目、つまり初年度から参戦しているフェラーリも60周年ということでこの企画にしたっていうところもありますね。

鹿島 :これを見ていますと、トヨタにしてもそうですけど、まだまだ先が長いと言いますか、F1の世界は奥が深いと思いますね。

高橋 :60年戦っているところと一緒に出ているっていうのは、やっぱり歴史の重みの違いっていうのはどうしても感じるところはありますけど、これも1年1年やっていくしかないですもんね。

鹿島 :ぜひずっと続けてもらいたいと思います。それからもう一つ、『F1速報』は例によって、今週のヨーロッパグランプリが終わった4日後の木曜日に出版されます。本当に今晩からまた大忙しですね。

高橋 :まあそういう形になりますけど、何とか。体力が尽きるまで頑張ります。

鹿島 :本当にお忙しい中ありがとうございました。またお越し頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。

高橋 :ぜひ。ありがとうございます。





今週は、日本を代表するF1雑誌『F1速報』、
『月刊F1レーシング』のスーパーバイザー、
高橋浩司さんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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