Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

達人直伝、最新の自転車事情です!

(7月5日放送)
今中大介

今中大介

(いまなかだいすけ)

アマチュア時代に国内のタイトルを総ナメにして1994年にイタリアのプロチーム”ポルティ“と契約。ヨーロッパ各国を転戦して日本人プロとしては初めてツール・ド・フランスに出場。引退後は自転車の輸入を主な業務とする潟Cンターマックスを設立し、同時に自転車の普及にも尽力している。ツール・ド・フランスなどのレース解説などでもおなじみ。趣味は自転車とクルマ。

インターマックス公式サイト http://www.intermax.co.jp

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、先々週に引き続き、90年代に日本人のプロとして初めてツール・ド・フランスに出場。引退後はテレビの解説、自転車雑誌での活躍のほか、自転車輸入会社『インターマックス』代表でもある自転車の達人、今中大介さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


F1クラスも乗れちゃいますよ!
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鹿島 :今週のゲストは先々週に引き続き、自転車の達人、今中大介さんです。よろしくお願いします。

今中 :よろしくお願いします。

鹿島 :この間は全く話が尽きませんでしたよね。もう到底、1週では収まりませんでしたので、今週も色々なお話をよろしくお願いします。

今中 :はい、よろしくお願いします。

鹿島 :ところで、これから自転車を買おうかなっていう人は、僕を筆頭に(笑)たくさんいると思うんですよ。90年代にマウンテンバイクを一通り乗りましたけど。

今中 :乗ってらっしゃったんですよね。

鹿島 :久しぶりに買おうと思って、もう10冊くらい、今日も何冊か持ってきまして、これは今中さんが表紙の『ロードバイクインプレッション2009』という、今年のモデルの114台に一気乗りっていう。全部解説しちゃって…これはすごい本ですよね。

今中 :もう大変ですよ。本当にポルシェのカレラが5台くらい買えるくらいの、総勢114台!

鹿島 :フフフ。

今中 :ものすごかったですねえ。乗りましたけれども、もう様々。同じように見えて色んな性格の違いがあるのでね。ロードバイクは楽しいですよ。

鹿島 :ロードバイクも価格や素材、色々ありますけど、どうなんでしょうか。本当に全く初めてで「ロードバイクが最近よく街を走っているし、俺も買って乗ってみようかな」みたいな方には、どの辺から入るといいんですかね。

今中 :大体ね、スタートは10万円台中盤くらいですかね。それくらいがロードバイクとして乗れるっていうものなんですね。あんまり10万円以下のものっていうのは、やっぱりあとで、ああこれはロードバイクと違うんだなと。ドロップはついているけど“なんちゃって”になっちゃうので。やっぱり10数万円。その上がですね、カーボンで出来た車体のものが20万円後半から30万円前後であるんですよ。それにいきなり行っちゃうとか。あるいは、50万円くらいになると選手クラスですね。F1レーサーのマシンは買えないけど、自転車のプロが乗っている同じマシンは50万円から70万円で買えちゃうんですよ。

鹿島 :そうですよね。要はF1カーに乗っているようなものですよね。自転車業界で言うと。

今中 :そうなんですよ。それは楽しみですよ。自分でカスタマイズして、例えばサドルを替えるとかね、ハンドルのバーテープって言いますけど、あのテープを自分で巻き換えて、同じ色にしてちょっとお洒落に飾るとかね。そんなことが出来るのでわりと楽しいですよね。

鹿島 :今中さんはプロのロードの選手を引退後、インターマックスという自転車の輸入会社を経営されていまして、実業家としても有名です。

今中 :ありがとうございます(笑)。

鹿島 :本当にお洒落で素敵な自転車が、今日は、実は・・・ここにカタログが。

今中 :ああ〜、よく持ってましたね!

鹿島 :普通に自転車屋さんに行って、選ぶにあたってもらってきたんですけど。一番最初のページに乗っているものってカーボン製なんですけど、作り方がすごそうですよね。

今中 :これはですね、F1と同じ、オートクレーブっていう、大きな熱圧力釜で焼いていくっていう製法でカーボンを成型しているんですね。そういうのを自転車でやっているメーカーっていうのは世の中に無かったので。せっかくだったら世界の一級品を目指そうっていうことで。性能は元々自信はあったんですけど、もっと上へ行こうっていうので作ったんですよね。

鹿島 :なるほどね〜。これはイタリアで作っているんですか。

今中 :イタリアですね。

鹿島 :やっぱり現役時代の経験ですとかノウハウを、今はご自分の自転車に投入していると。

今中 :そうですね。やっぱり自分でプロデュースしたものに自分で乗れるっていうのが幸せなんですよね。

鹿島 :ちなみにこれ、フレームが42万9800円、この他に色んなギアですとか、そういうのがついた状態のものがあって、これが80万円くらいのものと58万円くらいのものとか、付く装備によって値段が変わる。イコール、技量ですとか経験によってそれを選べばいいってことですよね。

今中 :高価なものっていうのは、それだけ精度が良かったりするんですね。クルマなんかもそうですよね。やっぱり一般車をいくら改造しても、例えばタイヤをハイグリップにしてもサスがもたないとか、よじれが出てくるとかね、色んなことがあります。やっぱり高精度なもので組み上げるとその分しっかりしているし、軽く出来るんですね。そんなこともあって値段差っていうのはパーツの種類によって出てくるんですね。

鹿島 :軽さっていう意味で言いますと、昔はマウンテンバイクって12kgくらいでも軽いなって印象があったんですけど、今のこの辺のロードバイクで、カーボン製のものを本当に軽くパーツを構成すると大体どのくらいの重さなんですか。

今中 :ええと通常はですね、6kg台後半ですかね、本当に軽くして。

鹿島 :軽いですね…。

今中 :もうフレーム自体は900gとかで出来ているんですよ。もう紙で出来ているようなもんですよね。

鹿島 :フフフ。

今中 :紙を樹脂で固めたような、それくらい、ビックリするくらい軽い。それで時速100km/hの下りに耐えますからね。しっかり出来ているんですね。

鹿島 :やっぱり軽さは強さにつながるんですか。

今中 :うん、やっぱり。ひとつの命だったりしますね。軽さっていうのは登りを速く走るためのものでもあるし。体重を1kg〜2kg絞ると、やっぱり登りが速くなるんですよね。で、マシンも1kgくらい違うとね、それは実際に感じるところなので、一番軽く作れば5kg台っていうのも実現できる。もうそれはね、自分の体重を預けても大丈夫? っていう風に思えちゃうような軽さなんですけど。

鹿島 :フフフ。

今中 :女性でも小指でさっと上がりますからね。

鹿島 :小指で上がっちゃう?

今中 :ちょっと小指痛いかも知れないですけど(笑)。

鹿島 :でも、ゼロハリバートンのケースにパソコンですとか手帳とか、色々入れていると5kgとか6kgになりますもんね。

今中 :なりますよね。だからまあ何とか小指でいけますよね。男性だったら本当に軽くいけますよね。

鹿島 :なんかすごいことになってますね。




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自転車もフルカーボンの時代