Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

まずは自分一人でやってみる。
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鹿島 :ちょっと突っ込んだ話を聞きたいんですけど、あの土地自体は僕も見たことがあって。本当に林の中で何も無いわけじゃないですか。で、作っていくのって大変だったろうなって勝手に想像しているんですけどね。建設していくプロセスが。

桐島 :そうなんですよ。たぶんね、皆さんももし別荘とか興味のある人なら、やりだすと分かると思うんですけど、林とかあっても結局ああいうのってほら、木を間引いていったりとかね、土地、自然はそもそも、虫もいっぱい出てくるは色々あるから、やっぱり住み心地よくするためにはかなり色々と手入れをしなきゃいけない。だからそこはまず最初に“甘かった”っつったら何だけど、かなり土地を全然違う形にしてしまいましたからね。

鹿島 :だってボコボコですよね、普通。

桐島 :ボコボコだし、石とか危ないものがいっぱいあるから。子供がいるじゃないですか、だからちょっとした枝とか切り株とかの角があったら子供に刺さっちゃったりするからね。コケた時に。危ないから全部根っこから抜くとなると結構な大仕事でね。最初は全部、自分でやろうと思っていたんですよ。だから一応、全部道具を買ってね。まあ男ですからまず最初は全部道具から入って。

鹿島 :入りますよね。とりあえず。

桐島 :とりあえずチェーンソーから全部買って(笑)。

鹿島 :で、好きでしょ、そういうの買うの?

桐島 :大好き、もちろん(笑) でもちゃんとチェーンソーも使ってますよ。ただね、正直、木を自分で切るのは無理! 危ないし。

鹿島 :これはなぜですか。

桐島 :木を切っても、切り株を抜くのは人力では無理ですね。

鹿島 :ということは?

桐島 :ユンボかなんかが結局必要で。だから途中で気がついて、これは自分でやったら5年くらい掛かるわっていうのが。1本くらい試しにやってみたけど、もう大変で、これはもう絶対に業者だって。それで業者が来たら1日で全部やってくれたけど。

鹿島 :でもいい経験しましたね。最初から頼まなくて良かったんじゃないですか。

桐島 :そうそう。やっぱりチャレンジしてみると、やっぱりどれだけ大変なことかっていうのが分かると、世の中の結果っていうのが身にしみるっていうか。何が安くて高いかって言うのが分かるじゃないですか。

鹿島 :なるほどね。

桐島 :だから今まで人にお願いしていても分からないことっていっぱいあったけど、自分でやってみると、やっぱりこれって大変だなって、これってやっぱりこれくらい払ってあげるのが妥当だって分かったりすると。そういうことって重要じゃないですか。俺もプロのカメラマンでね、よく、1日これくらい稼いでいる、とか、1カット何万円とかそういう話をした時に、「何でそんなにいっぱいもらえるの?」とかって言われるとムカつくじゃないですか。じゃあやってみて下さいよっつって。

鹿島 :フフフ。

桐島 :だけど実際に見せてあげると、ああこんなに大変なことをやっているんだって理解してくれるんですよ。それと同じなんですよ。だからちゃんと庭師にはいっぱいお金払いましたよ(笑)。

鹿島 :さすがですね。3時のお茶にも力が入りますね。いい仕事して頂いているわけですから。

桐島 :そうですね。本当にあれは大変ですよ。

鹿島 :なるほどね。あとはやっぱり全て、スペースなんかも桐島ローランドさんの目的に合わせて一から設計をするわけですよね。そこら辺も大変そうだなと思いましたね。

桐島 :だから結構、僕はそういうの大好きで。元々、東京にも家を建てたんだけど、モノを作るのが大好きなので。俺、カメラマンじゃなかったらたぶん建築家になってたんですよ。アメリカの中学校とか高校って、自分の適性の職業が分かるテストみたいなのを受けるんですよ。それで俺はその当時を覚えているんですけど、1位はカメラマンだったんですよ。そして2位が建築家、3位がインテリアデザイナーだったの。だから写真家が本当にドンピシャで自分の性格にあっている職業だったんだけど、建築家とインテリアデザイナーの2つもどっちかというと得意なんですよ。

鹿島 :だってほとんど同じようなことをやってますよね。

桐島 :そうなんですよ。だから東京の家も、建てる時はかなり建築家の方、隈研吾さんっていう大御所の建築家だったんだけど、ずっと一緒に話して。彼も驚いていましたね。俺があまりに熱心だから。そういうのが好きな人だったらね、俺は楽しいから全然楽しませてもらったし。今回もそういう意味では図面とか一緒に引いたり、どこにどうやってモノを置こうとか、そういう細かいことは結構好きだからね。ただやっぱり人それぞれだからね。本当にそういうのがダメな人は本当にダメですよね。だから自分の次元で物事を今までは考えていたけど、本当に苦手な人がいるんだっていうのが分かって、だけど楽しいですよ本当に。ダメもとでやってみるのも。

鹿島 :いやあ、木を切るところからはじまっていますからね。

桐島 :薪割り機も買ってね。

鹿島 :フフフ。

桐島 :ちなみに、うちの庭にあった木をかなり間引かなきゃなってなったの、寂しいことに。あまりにもうっそうとしてて。それで普通だったら処分するんだけどもったいないから置いていってくれって言って、切った木を丸太みたいな形に残しているんだけど、それを毎週末に行くたびに、薪にしているんですよ、ヒマがあればちょっとずつ。まあ薪割り機があるから簡単なんだけど。

鹿島 :チュイ〜ンって?

桐島 :そうそう、圧力でね。楽しいですよ。

鹿島 :斧とかは買わなかったんですか。

桐島 :斧も買ったんですけど、あれね、あれは難しいわ(笑) でもあれはいい運動になるから、いずれ、もうちょっと腰が強くなったらやろうかなと。

鹿島 :すいません、ちなみにその薪は何に使うんですか。

桐島 :薪ストーブと、キャンプファイヤー。いいですよキャンプファイヤー。しないでしょ?

鹿島 :やってないですね〜。

桐島 :マシュマロとか焼くと美味しいんですよ。マシュマロとか焼いたりします?

鹿島 :何か色々とやりましたね。

桐島 :そう。マシュマロを焚き火で少しずつ、焦げないように回しながら、炙ってね。中がジュースみたいになってね。アレが美味いんだ。






 50歳の目標は・・・
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鹿島 :オートバイやクルマ、そしてガレージですとか色んな話をしましたけど、41歳になり、これからどういう風に、乗り物との付き合いはどういう風にやっていこうと思っていますか。

桐島 :まだ色々チャレンジしてみたいなって。本当は今年、景気が悪くなっていなかったら飛行機の免許でも取りに行こうかなって思っていたりね、あとは船の免許も取りに行こうかなって思っていたんだけど、何せ今は大変なので。ちょっとそれは保留にしてね。ただいずれ飛行機もやってみたいなと思うし。ガレージもあるし、1台ボロを自分で作ってみたいなっていうのは、完全にレストアっていうのをやってみたいなと思って。

鹿島 :それはバイクで? クルマで?

桐島 :まあどっちでもいいんですけど、クルマでやってみたいな、どうせだったら。本当にボロいものを一から作って。俺はやっぱり結局、ちゃんとチャリンコとかは一から組み上げられるんだけどバイクは組み上げたことがないんですよ。クルマももちろんやったことないから。もちろん現代車は無理だとしてもクラシックカーでちょっと。一人でやるんじゃなくて、何人かでみんなで1台、プロジェクトをスタート出来たら面白いかなと思って。それが今の夢かな、せっかくそういう場所があるからね。

鹿島 :いいですね…。最終的にはそれで、ラ・フェスタ・ミッレミリアとかヨーロッパのミッレミリアとか、そういうのに出られたら最高ですよね。

桐島 :出てみたいですよね〜!

鹿島 :自分でレストアしたクルマで。

桐島 :だからやっぱりそういう方が、楽しいと思うんですよ。さっきも言ったように庭師の話も同じだけど、自分でやるのは本当に大変だと思うんだけど、逆に、ガレージも結構自分でやったことが多いんですけど、その方が愛着が全然沸くんですよね。だから人に任せて何かをやるのと、自分で作ったモノ、いくらそれが完璧じゃなかったとしてもね、やっぱりそのモノには自分の魂が入ってるから。そういうことって重要じゃないですか。

鹿島 :しかもレースって、昔レーシングカートでレースをやっていた頃に、レースが終わると全部1回バラして、また全部組み付けるんです。すごくパーツの量も少ないんですけど、それによって得られたメリットってたくさんあって。どこの部品が何の役割でどっち方向に回っているのかっていうのが、全部自然と覚えられるわけですよね。そうすると走行中に変な音が出て来たりとか壊れてきてしまった時に、どこがどう壊れていてどう直したらいいのかっていうのが分かる。そういう意味ではクラシックカーレースで自分で組み上げたクルマで出たら、「ああ、この音が出ているってことは、俺があの時に徹夜で組み上げたココがあ〜!」みたいな(笑)。

桐島 :そうそう(笑) そうなんですよ。だからそういうことがね。まだ古いクルマだと分かり易いじゃないですか、壊れるところや壊れやすいところも知っているし。ただやっぱりね、何も知らないで乗っているほど危険なことは無いなと。特にやっぱり、古いものに関しては壊れちゃうから。そういう知識は持ちたいなと思って。そういう意味では良き仲間と週末だけ通って、何かやれたりしたら楽しいなって。

鹿島 :いや〜、夢は広がりますね。じゃあその準備が出来たら手伝いに行きますよ。

桐島 :お願いします。でもまず最初にクルマを調達しなきゃいけないので(笑) そこからです。アメリカのアリゾナかなんか行ってね。今度、見つけてこようと思って。

鹿島 :まあ、完成するまで10年くらい掛かりますかね。

桐島 :たぶんそうですね。だから僕が50歳の時の目標ってことで、ぜひともお願いします。

鹿島 :分かりました。じゃあ完成したらまた番組にも出て頂いて。

桐島 :フフ、10年後ですか。寂し〜!

鹿島 :いや、もちろんその前にも出て頂きますけど。その一区切りということで。久々に来て頂いて、本当に楽しいお話をありがとうございました。

桐島 :こちらこそありがとうございました。





今週は、クルマとオートバイを愛してやまないフォトグラファー、
桐島ローランドさんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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