Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

クルマもひとつの『ハンサム★スーツ』です!

(10月26日放送)
映画「ハンサム★スーツ」監督 英 勉

映画「ハンサム★スーツ」監督 英 勉

(はなぶさ つとむ)

1968年生まれ、京都府出身。
京都産業大学卒業後、東北新社に入社。
1996年からCM企画演出部に配属され、
数々の名作CMを世に送り出す。
近年はテレビドラマ、ショートフィルム、PVの監督など幅広い映像作品の制作に取組み高い評価を得る。
「ハンサム★スーツ」が待望の長編作品初監督。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、11月1日(土)公開の話題の映画『ハンサム★スーツ』の監督、英勉さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


ハンサムなドライバーの条件。
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鹿島 :今週のゲストは映画監督の英勉さんです。よろしくお願いします。

英 :よろしくお願いします。

鹿島 :1968年生まれということで、私と全く同じ世代ですね。

英 :そうですか。もう40歳になっちゃいますね〜。

鹿島 :もうすぐですね。

英 :ヤバイですね、四十男が二人で、こんな日曜日にお送りしていいんですか(笑)。

鹿島 :フフフ、大丈夫です。よろしくお願いします。元々は京都のご出身で、大学卒業後に東北新社に入られて、数々の人気CMを生み出して。

英 :そうですね…、まあ人気になったのは僕のおかげじゃないかも知れないですけど、撮ってました。

鹿島 :近年はドラマやショートフィルム、PVなどで活躍をされて、今回この『ハンサム★スーツ』が初の長編作品の監督。

英 :そうですね、はい。

鹿島 :某映画を錦糸町の映画館に観に行った時に、予告編を何度か観させて頂いたんですけど、これ、僕は漫画も実は読ませて頂いてまして。

英 :はい。そうですね、連載もありまして。

鹿島 :これはね、ある意味、やられたって感じがしましたね。本当に

英 :シンプルな話ですけどね、実にね。ご存知の人もいらっしゃるかと思うんですけどね。ブサイクな塚地無雅さん(ドランクドラゴン)が、ハンサムな谷原章介にと。なんでなるかっていうと、ハンサムスーツっていうのがあるんですけど、それを着ちゃうと谷原章介さんの見た目になっちゃうと。

鹿島 :フフフ。

英 :これは何となく、男の子もね、「そうか、欲しいな」って感じになると思うんですけど、その中で、北川景子ちゃんが演じるヒロイン役がいて、さあその子にどう告白するかとかっていうような、ラブコメディーというかね、本当にカラっと気持ちよく観られる映画なんですけどね。

鹿島 :しかしあのハンサムスーツ、“スーツ”って言っても、顔から髪型に至るまで全部変わりますからね(笑)。

英 :変わりますね〜。だから中身だけは一応、塚地くんのまんまなんですけど、外は全て谷原章介ですからね。いわゆる関西で言う、シュッとした男前ってやつですね。あれになっちゃうわけです。

鹿島 :なるほどね。でも変わった瞬間、そのまま関西弁だったりするので、不思議な感覚になりますよね。

英 :そうですね、一応ね、中身は自分でないと。中身変わっちゃうと何者か分からないんでね(笑)だからこう、面白いのは、よく”一人二役“っていうのはありますけど、この映画“二人一役”というところが、大きな見所というか。そこを観て笑って頂ければなと思います。

鹿島 :脚本があの、放送作家の鈴木おさむさん。

英 :まあ、もう今や御大というか。うらやましい限りで。

鹿島 :鈴木さんも、肩書きがたくさんあって。まず放送作家であり、最近はラジオでもパーソナリティをやられてますし、そして森三中の大島さんの旦那さんだったり。それもある意味、肩書きだと思うんですけど(笑)。

英 :そうですね。もう本当に色々やってますよね。うらやましい限りで(笑)。

鹿島 :2人は楽しい撮影だったんじゃないですか。

英 :鈴木さんは脚本の段階で結構、任せてくれて。脚本を書いたら「あとはよろしく」みたいな。男前な対応で。現場でも楽しかったですね。あんまり頑張って演出したって覚えが無くて、塚地さん何かやってみて、とか、谷原さん何かやってみて、とか。みんなに、何かやってみてって言うと、結構みんな面白いことを色々やってくれて。谷原さんは超はっちゃけてましたね。

鹿島 :あ、そうですか!? なんかクールなイメージがあるんですけどね。

英 :ありますよね。実はこの2人、塚地さんと谷原さんは現場では面白くて、塚地さんて意外と二枚目なんですよ。

鹿島 :そうなんですか(笑)。

英 :黙ってて、現場でもボロボロの台本をずうっといつまでも読んでいて、隅っこで静か〜にしているんですよね。一方の谷原さんっていうのは、あれはたぶんね、心の中に一人中学生を飼っていると思うんですけど、すぐにふざけるんですよ。

鹿島 :アハハ! 意外ですね〜。

英 :そうなんですよ。現場で、まだ出番じゃないのに、カメラの前にちょこちょこっと半裸で来て。何やってるの谷原さんって言うと、ニコっと笑って去っていくんですよ。なんだろこの人はっていう。わりとお茶目な、かわいい人です。

鹿島 :フフフ、なるほど。予告編を観ただけでも相当笑いましたから。11月1日に公開です。

英 :よろしくお願いします。

鹿島 :ところであの、ハンサムスーツを手に入れたことによって、あるブサイクな人がハンサムに変わるというストーリーなんですけど、我々が愛してやまないクルマも、ある意味ハンサムになるための一つのツールだと思っているんですよね。

英 :はい。ハンサムスーツに近いところがありますよね。中身はドライバーさんだし、外見はクルマだしっていうことになるし。僕はあの、ほとんどクルマに乗らないんですけど、ただクルマの助手席にはもう毎日というか、半端なく乗るんですよね。やっぱり移動だ、スタッフの横っちょに乗せてもらったり、ロケだ、タクシーだと。

鹿島 :例えばマナーですとか、そういった部分で言いますと、どんな方がハンサムですか。

英 :やっぱりハンサムなのは、語り口調も優しいんですよね。普段と変わらないし、前を見たまんまポツポツと話すんで、それで僕も前を見て話すんで、普段は話さないちょっとしっとりした、いい話が出来たりとか。何かちょっと悩み事を言っちゃったりとか。何かこう、ゆったりした時間が流れたりするのはすごいハンサムですよね。

鹿島 :素敵ですね。

英 :これ、ブサイクな人は変化が激しいですよね。ギンギンになっちゃって。

鹿島 :フフフ。

英 :僕ね、興奮する人も怖いんですけど、一番いやなのは「俺の城の中へようこそ」みたいな。

鹿島 :ああ〜っ

英 :これがねえ、もうめんどくさくってねえ〜。いいクルマに乗っていても、これがこうで、アレがこうでと説明するわ、前を見ないわ…。あれが超めんどくさいですね。

鹿島 :フフフ。気をつけたほうがいいですね。分かりますね、でも。

英 :あの、いいハンサムスーツを得て、やっぱり中身もハンサムな方がいいですよね。ゴロっと変わっちゃうとね。何か別に女の子じゃないですけど、私降りたい!みたいな感じになっちゃうというか。

鹿島 :結構、私を筆頭にドキっとした方が多いと思いますけどね、全国に。

英 :あ、そうですかね(笑)。



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NY&LAでチェイサーのCMを撮った。