Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

アメリカが愛してやまないレース

(8月3日放送)
稲嶺慶一

稲嶺慶一

(いなみねけいいち)

フリーランスの映像ディレクター。
スポーツ専門チャンネルやNHKなどで、様々なモータースポーツコンテンツ制作や自動車関係のプロモーション映像などの制作に携わる。
1990年よりアメリカンモータースポーツの番組制作に携わり、アメリカのほぼ全てのメジャーレースを番組制作。これまでの太平洋往復距離は約200万マイル。
「NASCARウィンストンカップシリーズ」では、4年間に渡り番組のレース実況も務めた他、レース写真撮影、レース記事の執筆など番組ディレクション以外の仕事も精力的にこなす。
2008年シーズンは「インディカーシリーズ」他、「スーパー耐久シリーズ」など年間40レースもの番組を制作する。

<これまでの主な制作番組>
NASCAR
CARTワールドシリーズ
IRLインディカーシリーズ
NHRAドラッグレース
パイクスピーク・ヒルクライム
デイトナ500
インディ500マイルレース
ルマン24時間レース
マカオGPギアレース
ダカールラリー
モトGP
スーパーバイク世界選手権
全日本F3選手権
全日本ツーリングカー選手権
スーパー耐久シリーズ
世界ツーリングカー選手権

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、先週に引き続き、太平洋往復距離およそ200万マイル!アメリカのモータースポーツを中心に20年に渡り国内外のサーキットを飛びまわり、テレビディレクターとして活躍する稲嶺慶一さんをゲストにお迎えします。お楽しみ下さい。


1回のレースで生涯賃金を稼ぐ
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鹿島 :今週もゲストは、テレビディレクターの稲嶺慶一さんです。

稲嶺 :よろしくお願いします。

鹿島 :さて、NASCARという、アメリカで最高の集客を誇るレース。これに関しましてはこの番組でも、よくニュースのコーナーでお伝えしているんですけど、去年からトヨタがカムリで最高峰のクラスに参戦しまして、今シーズンは大活躍ですね。

稲嶺 :そうですね。開幕戦にして最大のレースでもある、デイトナ500で勝つ寸前まで行きましたからね。まあ結果的にはラスト数周のところで、ダッチに乗るカート・ブッシュ選手に逆転されて、勝つことはできなかったんですけど、もうチャンピオン候補に挙げられていますね。カイル・ブッシュ選手がすでに単独で最多の7勝を挙げて、ポイントリーダーですから。今シーズンはドライバーズのチャンピオンタイトルを獲得する可能性がかなり高くなってきたと思います。

鹿島 :NASCARというレースは、アメリカでは最高の集客を誇る人気レースで、いわゆる誰もが知っているような、例えば洗剤メーカーだったりとかファーストフードだったりとか、チョコレートだったりとか、そういうもののカラーリングをまとった箱型のクルマがグルグル回っているというレース。その昔、トム・クルーズが主演の映画で『デイズ・オブ・サンダー』という、90年代初頭の映画ですけど、あれの舞台にもなりました。アメリカでは本当に人気が続いていますが、これはなぜなんですかね。

稲嶺 :基本的には(もうひとつの人気レースの)インディカーというのはやはりタイヤがむき出しで、F1みたいな形のクルマなんですけど、NASCARというのはあくまで市販車をベースとしたクルマなので、やはりアメリカ人の生活に密着した身近な存在であるクルマの形でレースをしているというのが、やはり最大の人気の特徴じゃないですかね。あとは、地方のそんなに恵まれた家庭じゃないところから育ったドライバーが、実力で階段を上って最後は大金、賞金を掴み取るっていうサクセスストーリーも、アメリカ人向きなんじゃないですかね。

鹿島 :なるほどね。トム・クルーズもそんな役どころでしたもんね、そういえば。

稲嶺 :とにかくNASCARは毎レースごとの賞金がドカ〜ンと発表されてますし、レースごとにどのドライバーが幾らぶんどって帰っていったかっていうのが、出ていますからね。

鹿島 :いま大体、優勝賞金って1回あたり幾らくらいになっているんですか。

稲嶺 :1レースあたりの平均で、賞金総額が5〜6億円なので、一番最近のレースのウィナーは、2〜3億はもってってると思うんですね。

鹿島 :ものすごいですね。

稲嶺 :ちなみにトヨタのカムリに乗っている、カイル・ブッシュ選手は今シーズン7勝を挙げて、すでに獲得賞金総額が4億円を超えてましたからね。

鹿島 :稼いでますね(笑)。

稲嶺 :稼いでますね〜! いや、そのうちのドライバーの取り分はどれくらいなのかは分からないですけどね。

鹿島 :チームとの契約ですからね。とりあえず完走するとどれくらいもらえるんですか。

稲嶺 :ええと、デイトナ500ですと、43台出るんですけど、最後尾でも数百万円でしたね。

鹿島 :このへんも本当に分かりやすいといいますか。獲得する年間賞金総額を色々と話題にしたりっていう、そういう楽しみ方もありますよね。

稲嶺 :そうですね。夢が広がりますよね。

鹿島 :ねえ。「生涯賃金を1レースで稼いじゃいました!」みたいな。

稲嶺 :だから実力があれば、俺もちょっと稼ごう!っていう人がいっぱいいるんですよ、アメリカって。だからちょっとレースやっちゃおうかなっていう人も、色んなところにいますよね。





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