Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

太平洋往復距離200万マイルの男!

(7月27日放送)
稲嶺慶一

稲嶺慶一

(いなみねけいいち)

フリーランスの映像ディレクター。
スポーツ専門チャンネルやNHKなどで、様々なモータースポーツコンテンツ制作や自動車関係のプロモーション映像などの制作に携わる。
1990年よりアメリカンモータースポーツの番組制作に携わり、アメリカのほぼ全てのメジャーレースを番組制作。これまでの太平洋往復距離は約200万マイル。
「NASCARウィンストンカップシリーズ」では、4年間に渡り番組のレース実況も務めた他、レース写真撮影、レース記事の執筆など番組ディレクション以外の仕事も精力的にこなす。
2008年シーズンは「インディカーシリーズ」他、「スーパー耐久シリーズ」など年間40レースもの番組を制作する。

<これまでの主な制作番組>
NASCAR
CARTワールドシリーズ
IRLインディカーシリーズ
NHRAドラッグレース
パイクスピーク・ヒルクライム
デイトナ500
インディ500マイルレース
ルマン24時間レース
マカオGPギアレース
ダカールラリー
モトGP
スーパーバイク世界選手権
全日本F3選手権
全日本ツーリングカー選手権
スーパー耐久シリーズ
世界ツーリングカー選手権

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、太平洋往復距離200万マイル。アメリカのモータースポーツを中心に、20年に渡り国内外のサーキットを飛びまわりテレビディレクターとして活躍する稲嶺慶一さんをゲストにお迎えします。お楽しみ下さい。


十勝24時間レースのグルメとエコ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :今週のゲストは、テレビディレクターの稲嶺慶一さんです。

稲嶺 :よろしくお願いします。

鹿島 :ちょうど月曜日まで行われていました国内唯一の24時間耐久レース、北海道の十勝24時間耐久レースの帰り。

稲嶺 :そうです。今年も行ってきました。

鹿島 :今年で15回目ですね。

稲嶺 :そうなんですよ。バブルのあとに始まったんですけど、数えてみればもう15回目。結構、経済的に苦しい時期もあったんですけど、やはり地元の人ですとか十勝スピードウェイの人の頑張りによって、15回を無事に迎えたっていう感じですよね。

鹿島 :24時間耐久レースといいますと、有名なのがフランスのル・マン24時間。しかし、国内で24時間レースが15年間にも渡って行われているって、意外と知らない方が多いですよね。

稲嶺 :やはり北海道っていう場所柄、東京から離れているので、東京の新聞の人がなかなか来て下さらないので。でも北海道ではわりと知られているんですよ。

鹿島 :今年はどんな雰囲気でしたか。

稲嶺 :今年は、15回という区切りもあってかなり色んなところでPRされていたらしくて、見た目でお客さんが増えていたっていうのが第一印象でしたね。

鹿島 :私も何度か行っていますけど、夕方になりますと、キャンプサイトでバーベキューをやる人がいたり。あとは牛の丸焼きでしたか!?

稲嶺 :売ってますよ、牛の丸焼き。

鹿島 :あ、やっぱりありました? かなり香りますよね、夕方以降(笑)。

稲嶺 :かなりね。すごい匂いが立ってくるんですよね。結構ね、ドライバーもその匂いでお腹が減るっていう話を聞きますよ。

鹿島 :観客として、あるいは取材陣として行っても、グランドスタンドの裏あたりにある屋台っていうのは、いわゆる北海道ならではのジャガイモだったりとか、色んなものがあって楽しいですよね。

稲嶺 :毛ガニですとかね、花咲ガニまで売ってますからね。

鹿島 :すごく新鮮ですよね。

稲嶺 :なんていうんでしょう、お醤油とか何もつけなくても味が濃いんですよ。驚きましたね、あれには。

鹿島 :あと、そのお店は去年、メインを食べた後に、殻でダシを取ったようなスープっていうんですか。あれを出してくれたような気がします。

稲嶺 :磯の香りが漂うような。

鹿島 :相当な香りでしたね。

稲嶺 :あと今年の十勝はですね、6時間とか18時間とかキリのいい数字で、6時間だったその時間の「6位の人たちに、花咲ガニプレゼント!」とかいう特別賞もありましたね。ですからカニが欲しいがためにあえて6位キープっていう人もいましたよ、実際に。

鹿島 :いや、いないでしょ、そんな人(笑)。

稲嶺 :ホントにいたんですよ。

鹿島 :ホントですか!?

稲嶺 :RS小川っていう、山形の老舗チームですけどね。

鹿島 :それを公言しているんですね。

稲嶺 :公言してました。「狙っているんだ」と言ってましたよ。

鹿島 :いわゆるF1に代表される、自動車メーカーがたくさん威信をかけて出てきて、コンマ何秒を戦うという短い時間のレースに比べて、24時間レースって独特ですよね。

稲嶺 :24時間っていうタイムスケールの長さもそうですけど、たぶん十勝24時間レースの場合は、北海道という雰囲気がさらにゆとりを持たせるというか、特別な雰囲気を生んでいるような気がしますね。

鹿島 :なるほどね。ところで今年は、新しいクラスも出来ましたよね。

稲嶺 :エコカークラスと言いまして、この2年間はトヨタのハイブリッドカーがだいぶ活躍しまして、まあレースもこれからは環境負荷に関して考えなくちゃいけないんじゃないか、ということで。新たにエコに対して環境負荷が少ないクラスを新設して、参加者を募りはじめたわけですね。そこに今年は1台出て、バイオ燃料と天然素材を使ったタイヤを使用したクルマが出てきました。

鹿島 :近藤真彦さんが乗られてましたよね。

稲嶺 :しっかり完走してましたし、総合で4位という結果を出したので、初めてのトライとしてはかなり良い結果だったんじゃないかと思いますが。

鹿島 :十勝24時間耐久レース。もう今年は終わってしまいましたので、ご興味のある方は、稲嶺さんがディレクターを務めていますGAORAのスポーツチャンネルの番組で。これからですよね。

稲嶺 :8月3日に放送だっていうので、いま必死に編集している最中なんですけどね。

鹿島 :このレース、戦いだけでなくて、周辺の話題ですとか美味しいものも紹介されているんでしょうか。

稲嶺 :そうなんですよ。十勝24時間レースはただのレースじゃなくて、年に1度のお祭りっていう位置づけでもあるので、やはりレースだけじゃなくて、色んなものを楽しんで、食べて、キャンプして寝たりするのも楽しみですし。またレースが終わりに近づいてくると、スタンドにどんどん人が戻ってくるという独特な雰囲気がありますね。

鹿島 :来年あたり、十勝24時間レースと、北海道観光…例えば旭山動物園あたりを絡めたツアーっていうのもいいかも知れませんね(笑)。

稲嶺 :セットでね(笑)。




next page
インディで戦う女たち