Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

世界中の24時間レースに出場
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :松田さんはモータージャーナリストのお仕事をされながら、現役でレーシングドライバーもやられているわけですけども、いまレースに関しては、日本で一番お客さんが入るスーパーGTというレースに、ランボルギーニのマシンで出られています。それからもう一つ、ドイツで行われます世界有数の24時間耐久レースのニュルブルクリンク24時間に出られるとお伺いしましたが。

松田 :ええ。2回目なんですけどね。前に出たのは2003年だったかな。5年ほど前なんですけど。僕は実は、24時間レースっていうのは結構出ていまして。ル・マン24時間レースは2回ほど、あとベルギーで行われるスパ24時間、これは5回出ているんですよ。それでアメリカのデイトナ24時間、これも出たことがあって。残るはニュルブルクリンクだけだったんですよ。それを5年前に出て、よしこれで全部出たって(笑)。

鹿島 :すごいですね!

松田 :これでまあ2回目なんですけど、スバルのチームで出るんです、楽しみですね。

鹿島 :楽しみですよね。僕も去年はじめて、ニュルブルクリンク24時間に5日間ほど現地にいまして、感動しましてね。本当に、ヴィッツ、向こうで言うYARIS(ヤリス)の1000ccから、古い時代の1000ccのミニ!

松田 :出てましたね。

鹿島 :あとは何だかよくわからないクルマとかも結構あったり(笑)。あとは90年代のベンツとか、もう見かけは全然レーシングカーじゃないんですけど、結構な速度で走っていたりというバラエティー。当然最新のクルマも出ていましたしね。

松田 :DTMカーも走りますからね。

鹿島 :ドイツのツーリングカー選手権のクルマですよね。あとは出ている方々の年齢層! 僕が見た範囲では、もう60代の方が普通に何人もいましたね。

松田 :いますいます(笑)。

鹿島 :ああいうのはやっぱり、本当にヨーロッパらしいといいますか、まあアメリカもそうですけど、日々の生活の中にレースがあるっていう感じなんでしょうね。

松田 :まあ偉大なる草レースですよね。草レースの最高峰だね。だってね、300台くらい出ているんですよ。300台走れるコースも無いけど、300台走るレースなんてありえないよね。だって100台づつくらい、3つくらいのグループに別けて、それぞれにペースカーがついて、それでローリングしてスタートするんだもんね。

鹿島 :いま聞いた方は、「じゃあコースは何キロなんだろう」ってたぶん思ったと思うんですけど、約24キロ。

松田 :そうですね。組み合わせ方によるんですけど、F1が行われるグランプリコースと組み合わせてあるんですね。組み合わせ方によるんだけど、大体25キロ前後じゃないかな、1周。

鹿島 :長いですよね。

松田 :だって、僕が初めて出た時は、アルテッツァで出たんですけど、1周が10分。12週走ったらピットインだもん。ガソリンが無くなっちゃう(笑)。

鹿島 :コースは覚えられるものなんですか、あれだけ複雑で。

松田 :まあ100%覚えているかっていうと微妙です。行ってすぐに覚えるのは無理ですね。

鹿島 :あ、そうですか!

松田 :変な話、僕は覚えようとしなかったですね、最初は。雰囲気として、ああここはこうだな、というくらい。それは覚えているうちに入るのかも知れないですけど、雰囲気として掴んでいるっていうのが大きかったですね。正確に覚えようとすると頭の中ゴッチャになっちゃうし。疲れちゃうでしょ、考えているだけで。

鹿島 :去年は全てのクルマのフロントウィンドウの上部に、“Gran Turismo 3”って貼ってあったんですよ。

松田 :ああ、はいはい。

鹿島 :色んな方が、グランツーリスモでニュルブルクリンクのコースを練習してきたっておっしゃってて、面白いなと思って(笑)。

松田 :あのね、山内さんていう社長さんが、グランツーリスモで練習してニュルに行ったら、それなりのタイムが出たらしいですから。

鹿島 :フフフ。

松田 :右に曲がっているか、左に曲がっているかとか、そういうのは分かるって言ってましたね。

鹿島 :あのグランツーリスモのプロデューサーの山内さんも、本当にご自身でサーキット走行をよくされていますしね。

松田 :大好きですよね。ポルシェ持ってらっしゃるし。

鹿島 :だからああいうゲームができるんでしょうね、きっと。

松田 :そうだと思います。





壮絶なクラッシュからの復活
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :色んな話をお伺いしてきましたけど、松田さんは、私が出会った1995年頃からほとんど肌のツヤですとか、雰囲気が変わっていないんですよ。

松田 :そうですかね(笑)。

鹿島 :相当な勢いで、体をケアされていますよね。

松田 :好きですね。よく“アンチエイジング”っていう言葉を聞くじゃないですか。アンチエイジングっていうのは薬でも使わない限り無理だと思うんですけど、日々努力することで、加齢の進行スピードを遅くする、いわゆるスローエイジングはできるんじゃないかと思って実践していて。ゆくゆくは本にしようと思っているんですけど(笑)。

鹿島 :島:説得力ありますよ。だってツヤツヤじゃないですか! いまは50…

松田 :53歳で、今年の12月で54歳ですね。

鹿島 :いやあ〜。

松田 :それもそうなんだけど、自分で嬉しいのは、この年齢になっても若い人たちとGTで一緒に走って、あれって3時間くらいのレースですけどスーパースプリントですから、2人のドライバーがそれぞれ分けて乗って、その自分のスプリントの時は本当にめいっぱい行くわけですよ。その時に若い連中とやりあっても別にへばらない自分がいる。それがやっぱり一番嬉しいし、自分がやってきたことは意味があるんだなと思っていて。出来るだけこれを広めようと思って。その一部は『REV SPEED』にちょっとコラムで紹介しているんですけど、近いうちにこういう話を本にして行こうかなと。色んなところでお話もしていこうかなと考えているところですね。

鹿島 :松田さんはアメリカ最高峰の自動車レース、インディで、僕は今でも忘れられないんですけど、ものすごいクラッシュを。

松田 :やりましたね、2000年にね。

鹿島 :僕はアレ、画面で見ていて怖かったんですよ。本当にビックリしましたし。あのぶつかった時の衝撃ってどれくらいだったんですか。

松田 :あれは320km/hでコンクリートウォールにコンタクトしたんですけど、今みたいにセーファーウォールが無い時代で、本当にむくのコンクリートに320km/hでぶつかったんですね。その時が160GっていうとんでもないGが。これがインディアナポリスのトラックレコードだそうです。フフフ。

鹿島 :160Gってことは、1kgの物体が瞬間的に160kgになるってことですよね。あの後、松田さんはあっという間に怪我を克服されて、たしかGTのレースの時にちょっと歩くのが…

松田 :いや、車椅子です。

鹿島 :車椅子でサーキットに来て、レースに出られてましたよね。

松田 :インディでクラッシュしたのが5月21日でした、今でも覚えているんですけど。そして確か8月7日とか10日くらいにGTの富士のレースに出てました。だけどね、本当だったら出てないよね、普通ね。だけど、自分のシートが無くなっちゃう。

鹿島 :休むことによって、もう気がついたら代わりの人が。

松田 :そうそう。幾らでも代わりがいるから、この世界は。だからやっぱり食っていくためには乗らなきゃいけないし。もちろん食うためにインディ500に行っているんだけど。本当に言い方はおかしいけど、死んでもしょうがないっていうか、それくらいの覚悟を持って、ずっとインディに挑戦してたので。やっぱり帰ってきても、こんなことくらいで乗れなかったら自分のシートが無くなっちゃうと思って。そう思うと、絶対乗るぞ、寝てられないっていう、そんな気分でしたね。

鹿島 :そういうことも、今スローエイジングに取り組まれているきっかけになっているんですか。

松田 :非常に関係ありますね。今も左ひざには金属が入っていますから、筋力が落ちちゃうと、ひざも痛み始めるし具合悪くなるし。だからやっぱり筋力も維持しなきゃならない。だけど、ジムにいって一所懸命やるのって結構大変なことじゃないですか。だから普段できること、筋力維持するために、あるいはもうちょっと筋力をつけたい、そのためにどういうことをすればいいかは、それは自分で一所懸命考えました。それとケアするためにどういうことをすればいいのか、体を含めたケアですね。その場所だけじゃだめなんですよ。体全体をきちんと常にいい状態に保っておかないと、いい原稿も書けないし(笑)。

鹿島 :フフフ。

松田 :レースもダメになるし。そのために普段気をつけることっていうのは、普通の人でも出来ることなんですよね。そういうことも一所懸命に注意してやってきたなと思いますね。

鹿島 :2週に渡っていろんなお話をお伺いしてきましたけど、またぜひお越し頂いて、今度はスローエイジング特集っていうのを(笑)。

松田 :ぜひ呼んで下さい。もう何時間でもしゃべります(笑)。

鹿島 :運転中にこの番組を聴いている人も多いと思うんですよ。ちょうど夕方6時半近くなってきましたし、肩とかこるじゃないですか。なんかすぐに出来る解消法みたいなのはないですか。

松田 :あります。鎖骨がありますよね。鎖骨の下の筋肉、斜角筋とか板状筋とかっていう色々な筋肉があるんですけど、左の鎖骨の下を右手でマッサージするんです。右は左手でマッサージ。ここが痛い人って結構多いと思うんですよ。その人は、胸鎖乳突筋っていう首の前の筋肉があるんですけど(笑)僧帽筋とコラボレーションして首を支えている筋肉です。ここが張ってきて、首の中がこっちゃうと動脈の血流にも影響するんですよ。そうすると頭がボーっとするんです。目にもよくない。だからここの筋肉をほぐしてやると、そうすると首も自然に緩んできて目も覚めます。

鹿島 :何分くらいやるんですか。

松田 :人によるからね。痛ければ、痛いのがなくなるまでやって。

鹿島 :なるほど。

松田 :それをやっているうちに、だんだん頭に血が通ってきて、目に涙が。涙を出すってすごく大事なことなんですね。自分の目薬ですから。だからそういう意味でまばたきを一所懸命しながら、涙がたくさん出るようイメージしてマッサージしてみて下さい。

鹿島 :こんなのが部位によって色々ありそうですね。

松田 :こんなのが部位によって色々ありそうですね。

鹿島 :また教えて下さい。本当に2週に渡ってありがとうございました。

松田 :ありがとうございました。





今週はゲストに、
北野たけしさんの義理の弟さんでレーシングドライバー、
日本カーオブザイヤーの選考委員を務めるモータージャーナリスト、
そして僧侶でもある松田秀士さんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




back page home