Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

F1開幕直前スペシャル! 混沌のシーズンに期待!!

(2月10日放送)
高橋浩司

高橋浩司

「F1速報」「月刊 F1レーシング」編集長を経て、モータージャーナリストとして活躍中。90年代初頭から、国内外で様々なカテゴリーのモータースポーツの取材を担当、膨大な知識と軽妙な語り口調でコメンテーターとしての人気も高い。2006年からはじまった東京お台場のビッグイベント「モータースポーツジャパン」の運営にも関わる。1967年7月17日生。北海道札幌市出身。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、『F1速報』『月刊F1レーシング』の編集長を経て、モータージャーナリストとして活躍中の高橋浩司さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


オフシーズンの楽しみ方を伝授!
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鹿島 :今週のゲストは、高橋浩司さんです。よろしくお願いします。

高橋 :よろしくお願いします。

鹿島 :3月16日にオーストラリアでF1の開幕戦の決勝が行われます。もうあと1ヶ月ちょっとですね。

高橋 :そうですね。

鹿島 :一般のメディアにはなかなか出ませんけどね、このところ、いわゆる専門の雑誌、『F1速報』ですとか、あとはウェブサイト関係ではオフシーズンの合同テスト走行の結果が頻繁に取りざたされていまして、僕も全部チェックしているんですけど、このオフシーズンのテストっていうのはシーズンが始まった後を占う意味では大切ですよね。

高橋 :そうですね。やはり新車をどこのチームも出してきますから、工場で作ったばかりの新車をシェイクダウンというか、初めて走らせて様子を見る、セッティングを煮詰めていくという作業がこのオフシーズンテストですね。

鹿島 :“シェイクダウン”という言葉はレースの世界では、このオフシーズンに必ず出てきます。私もレーサーとして経験がありますが、出来上がって工場から来たばかりの新車がトレーラーから降りてきて、全ての関係者が見ている中、まずはゆっくりピットから出て1周回って、ピットに戻って、そこでエンジニアがコンピューターを接続してデータを見たりとか。何とも言えない緊張感がありますよね。

高橋 :やはり新車発表会でお披露目されたクルマ、これはまだ、数千点におよぶパーツを組み立てただけで、まだ実際に負荷の掛かる状態で走らせていないわけで、それを初めて走らせる。どこか不具合が無いか、どこかが干渉してないか、ちゃんと真っ直ぐ走るんだろうかっていうことも含めてチェックしながら走るのが、シェイクダウン走行ですね。

鹿島 :その他、このテスト走行の時にやる一連のプログラムといいますと、代表的なものではどんなことが?

高橋 :F1に限らず、基本的にはタイヤテストというメニューが主なんですけども、タイヤに関してはF1では今、開幕前に決まった4種類のスペックが支給されて、それ以外の新たなものは出てこないということになっていますので、おのずとその決まったタイヤに合わせたセットアップを組んでいくと。それから、工場から次々とあがって来る対策パーツ、新パーツ、これを組み込んでどうだという比較検討ですね。そういったことが主に行われていて。あとF1はいま、エンジンの開発が凍結されているので、エンジンのテストっていうメニューはほとんど無いんですよ。

鹿島 :以前は、1レースもつかもたないかっていうエンジンで、ゴールした瞬間に煙を吹くシーンもありましたけどね。

高橋 :だから一時期のF1に比べると、タイヤのテストのメニューは薄いし、エンジンのテストは事実上無いという意味では、空力と足回りのセッティングと新たに組み込んだ開発パーツの比較検討。これが主なところになってくると思います。

鹿島 :例えばトロロッソですとか、レッドブルといったチームが、先日はバルセロナのテストでも2日目の最終日にトップのほうに来ましたけどね。こういうのもテストならではですよね。

高橋 :そうですね。レッドブルレーシングの場合は、エイドリアン・ニューウェイというデザイナーが去年加入して、彼の作品が今年から投入されるというところでは注目ではありますし、あとはドライバーに自信を持たせるとか、予選のシミュレーションがあるプラクティスセッションであれば、全開アタックを行いますので、フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレンがいるなかでトップタイムを出すっていうのは相当レベルがアップしてきているんじゃないかなと思いますね。

鹿島 :チームも盛り上がるでしょうし、スポンサー関係もそうでしょうし、何よりファンとしては嬉しいですよね。とにかくトップに来ているというね。これは「やった!」って感じになりますよね。そういう意味では、なかなかテストを現地で見るのは難しいんですけど、そういったニュースを時々ウェブサイトでチェックしながら開幕を迎えると、より楽しめるんじゃないかなと思いますよね。

高橋 :日々のチームのテストの動向を気にしてチェックしていたほうが、開幕戦を楽しむ要素になると思いますね。

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F1でも“モッタイナイ”が大事。