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![]() ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鹿島 :東京オートサロンの会場内には、美しいエアロパーツを身にまとったプリウスのカスタムカーが2台展示されていました。このクルマも由良さんが手がけたもので、昨年の秋にラスベガスのカーショーで話題になった珍しいプリウスのカスタムカーです。近未来を思わせる、見るからに空気抵抗が少なそうなデザインで、とてもスマートでお洒落な感じがしましたね。個人的には本気で欲しい1台です。 由良 :えーと、エコの方向っていうのもとっても大事なのかなと。というよりもですね、自分の足にしているクルマなんですよ。それで乗り出したら、大体想像つくと思うんですけど、東名高速の使用が非常に多いんですね、僕は御殿場にいるもので、東京往復とか。そうやって使うと燃費があんまり良くならない。実はハイブリッドって街中とかではものすごい効果があるんですけど、100km/hくらいの高速巡行になりますとずーっとガソリンエンジンが回りっぱなしになっちゃうんです。そこでの燃費は思ったほど伸びないんですね。ああこれはあとは空気抵抗しかないなと。 それでテーマは“ロードラッグ”。今までは、“ハイダウンフォース、ロードラッグ”だったんですけど、もうダウンフォースは無視。自動車は100km/hくらいで走って危険の無い範囲だったら問題無いっていうことで、ひたすら空気抵抗を、こうしたら減るだろうっていう今までの経験値で勉強してきたことを色々と盛り込んだら、ちょっと未来っぽいクルマになりました。 ですからジオにしろプリウスにしろ、自動車を楽しむっていうことでは、また違う、180度反対側なんですけど色んな楽しみ方ができるんだっていうことを皆さんに提案できたらと思っています。 ![]() ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鹿島 :東京オートサロンに毎年、たくさんのカスタムカーを出展して、まるで学園祭のような雰囲気でさわやかに盛り上がっているのが、千葉県にあります自動車関連の専門学校、NATS・日本自動車大学校です。軽自動車のカスタムカーから、ユーノス・ロードスターにセルシオのエンジンを搭載したモンスターなオープンカーに至るまで、全て学生の手による手作りのクルマが所狭しと並び、また1940年代のロールスロイスをレストア、復刻する授業の教材…といってももちろん本物なんですけどね、そんなクルマもありました。 日本自動車大学校、教員の川島真人先生にお話を伺いました。 川島 :特に毎年なんですけど、学生たちがクルマを作ると技術の部分だけがクローズアップされがちなんですけど、まずはデザインから始まりまして、このブースの外観や装飾、そしてですね、実はクルマの周りに立っているのは全部うちの在校生なんですけど、接客ですね。このへんのところも実は今年はかなり力を入れてやっています。 あとは(ロールスロイス)シルバーレイスですね。このクルマは本当は今年なんとか完成させようと思ったんですけど、想像以上にパーツが無いんですね。専門的なことで申し訳ないんですけど、ウォーターポンプっていう水を循環するポンプの部品がなかなか手に入らなかったりですね、あるいはアルミだけじゃなくて木の部分があるんですね、そうすると木工作業があったりですね。今回も出展するかどうかかなり迷ったんですけども、途中の段階を見て頂くのもひとつかなと思いまして、この先このクルマが来年のオートサロンに向けてどのような形に仕上がって来るのか、そのへんも実は見所なんですけどね。
坪数でいうとイメージしにくいんですけど、大体 東京ドーム3つ入ってさらにおつりが来るくらいの大きさがありまして、学校の中にサーキットがあるんですよ。ですから学生たちは実際に整備作業をして、あるいはカスタムカーの製作をして、最後の走行試験まで学内で実施することができるんですね。それがすごく大きな特長です。
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