Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

 羊の皮を着た狼がいい。

(12月02日放送)
ムッシュかまやつ

ムッシュかまやつ

青山学院在学中よりカントリー&ウエスタンの学生バンド結成し、米軍キャンプを中心にプロとして活動開始。
1964年、田辺昭知、堺正章、井上順等とザ・スパイダースを結成。「フリフリ」「バン・バン・バン」「夕陽が泣いている」「あの時君は若かった」等がヒット。70年にスパイダース解散。 その後、ソロシンガーとして活躍、75年の「我が良き友よ」他のヒットを世に送り出す。

無類のクルマ好きとしても有名で、個性溢れるクルマを数十台以上乗り継いでいる。

【車遍歴】
1) ルノー4CV
2) モーリス・マイナー
3) ボルボPV544
4) オースティンヒーレー・スプライト
5) ベンツ300
6) MG/TF
7) グレムリン
8) フェラーリ465
9) フェラーリ・ディーノ
10) ミニクーパー・カントリーマン
11) セドリック
12) ホンダ・アコード
13) パジェロ
14) ジープCJ7 15) GMCタイフーン
16) PTクルーザー 他、多数

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週も先週に引き続き、クルマを愛してやまないミュージックシーンの大御所、ムッシュかまやつさんをお迎えします。お楽しみ下さい。


若き日のムッシュとクルマ。
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鹿島 :今週も、ゲストはムッシュかまやつさんです。

かまやつ :よろしくお願いします。

鹿島 :もう先週は本当にクルマトークで盛り上がりまして。

かまやつ :フフフ。

鹿島 :マネージャーさんにパソコン上で見せて頂いた、“ムッシュかまやつクルマ遍歴”っていうのを。大体5台くらいで終わっちゃったんですけど(笑)本当にクルマ好きでいらっしゃって。僕は先週はすいません、全く音楽の話をしていないんですけど…大丈夫ですか?

かまやつ :全然いいんじゃないですか。

鹿島 :大丈夫ですかね。でも本当にクルマの話って尽きないですよね。

かまやつ :尽きないですねー。

鹿島 :実際に免許を取られてから、年数が我々に比べるとものすごい長いですから色んなことがあったと思うんですけど、クルマにまつわるトラブルであったりとか、特殊な思い出ですとか記憶に残っていることを教えてもらいたいんですけど。

かまやつ :そうですね、昔のブレーキはオイル式のブレーキで、抜けちゃうことがあるでしょ(笑)それで箱根の下り坂で抜けちゃって、踏んでも全然効かないみたいな時。そういう時にはやっぱし、友達にレーサーが多かったので話は聞いていたから、どんどん減速しながらローギアに入れていくとか、そういうことを実地で学んだっていうかね。うん。

鹿島 :はっはー。じゃあなんとかシフトダウンしながらエンジンブレーキで止めていくと。

かまやつ :そうです。だから軽井沢行くんでも箱根行くんでも、そういう人のために、下り坂なんだけど左側にバンって上がれるところあるじゃないですか。ああいうところに避難するんですよね。

鹿島 :あ、実際にあそこに登られたことあるんですか?

かまやつ :ええ。しました。

鹿島 :あれはよく見かけますけど、あんなところ登っちゃったら大変なことに…跳んでっちゃうんじゃないかなんていつも思っているんですけど。

かまやつ :まあでもあそこに上がったほうがいいんですよ。どんどん加速されるから、下り坂でブレーキ効かないとね。

鹿島 :バッチリ止まりましたか、その時は。

かまやつ :なんとか止まりましたね。

鹿島 :ただ、マニュアル車ですよね、当時は。最近はオートマが主流になってきましたから…

かまやつ :ええ。

鹿島 :マニュアルの時代っていうのは、そうやってクラッチを切ってシフトダウンをしながら低いギアにどんどん持って行けばいいですけど、今はオートマですからなかなかそれも難しいですよね。

かまやつ :オートマはもう電気を切っちゃうしかないですよね(笑)。

鹿島 :フフフ、でも止まらなさそうですよね。

かまやつ :もうどこでもいいからギア入れて、それでスイッチ切っちゃう。

鹿島 :ああ〜、なるほど。

かまやつ :あの、50年代〜60年代はシンクロしないんですよ、ギアが。だからそれこそエンジンブレーキかける前に、ギアを落としていくのにアクセルとクラッチで回転を上げておいて入れていかないと入らないんですよね。

鹿島 :ダブルクラッチですとかね。

かまやつ :今はスムースに入るじゃないですか。だからダブルクラッチってそういう当時に覚えるんですよね。

鹿島 :じゃあ当然そのへんのテクニックは全部マスターして乗ってらっしゃるんですね。

かまやつ :たぶん今は出来るか分かんないけど、当時はそういうことをやるような状況に自分をどんどんどんどん持っていく。危ない状況に自分を持っていって試すみたいな。

鹿島 :アグレッシブですね、本当に。

かまやつ :なんだろう…初期の鈴鹿の頃は本当にアマチュアでクルマの好きなヤツがレースに出てましたからね。だから初めて外タレが来たっていうから、外国からドライバーが来た時は、確か香港の先のなんとか島?

鹿島 :マカオ。

かまやつ :マカオから来たんですよ。マカオグランプリに出ている連中が。その連中が横浜からいきなりレース場に来て、荷物やなんかはトランクに載せて、レース中にラジオをかけならがら走ってたの。

鹿島 :それは馬鹿にしているんですかね?

かまやつ :なめられてたのかなと思って。

鹿島 :いやー、どうだったんですかね、その彼の走りは。

かまやつ :彼はやっぱし、ほら、レースに対しては遅れている国だから、なめて走ってたんだと思う。ただ僕らは彼らが乗っているアストンマーチンとかフェラーリが見たくて行ったわけだけどね。まあ随分なめてますよね、ガールフレンドかなんか隣に乗っけてさ、レースに入っているんですよ。

鹿島 :いやもう、ありえないですね。考えられませんけどね。

かまやつ :だからファクトリーが入ってきてから、やっぱしどんどんと敷居が高くなってきて。

鹿島 :もっと研ぎ澄まされた形になってきたと。その前の話ですね。

かまやつ :その前の話です(笑)。

鹿島 :いやー、すごいですね。


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一番金のないときにフェラーリ。