Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

クルマの違いの分かるアーティスト、河村隆一。

(11月18日放送)
河村 隆一

河村 隆一

(かわむらりゅういち)

今年ソロデビュー10周年を迎えた“クルマを愛してやまない”アーティスト。フェラーリ288GTO、F40をはじめとする
ファン垂涎のマシンを自ら操るテクニックはプロ級で、マシンセットアップに関する引き出しも豊富。近年はドリフトにも挑戦し、その幅の広いドライビングスタイルには定評がある。
10月31日、ニューシングル「Once Again」、12月5日には
セルフカバー&カバー集「evergreen anniversary edition」をリリース。2008年2月3日には、武道館で70曲を網羅するスペシャルライブを開催予定。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は先週に引き続きまして、クルマを愛してやまないアーティスト、河村隆一さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


2連覇達成、チーム監督カワムラ。
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鹿島 :今週も、ゲストは河村隆一さんをお迎えしました。よろしくお願いします。

河村 :よろしくお願いします。

鹿島 :先週は大変なことになりましてですね。我々は曲がかかっている間も、クルマトークが止まなかったんですけど(笑)。さて、河村さんは今年ビッグニュースがいくつかありますね、2月3日に武道館でライブをやられると。

河村 :はい。

鹿島 :それで、やられるだけでなく、なんと70曲くらいやるってスポーツ新聞に出ていました。

河村 :そうですね。耐久レースですね。

鹿島 :耐久レースですよね(笑)それで、そんなことをやっている河村さんは、全日本スポーツカー耐久選手権、JLMC=ジャパン・ルマン・チャレンジっていうレースに去年からチーム監督として参戦されてまして、去年はチャンピオンを獲られました。そういえば去年番組にお越し頂いた時もチャンピオンを獲られた後。

河村 :そうでしたね。

鹿島 :そして今年も見事にチャンピオンを獲られまして。

河村 :最終戦はヒヤヒヤしましたけどね、うん。

鹿島 :でも2年連続でチャンピオンを獲るっていうのは素晴らしいことですし、良かったですね。

河村 :特にね、今年はフェラーリの430GTっていうをイタリアのパドヴァまで見に行きまして。チームオーナーの青山くんと見て、すごいクルマだよねって。なんにせよ一番驚いたのはですね、今回僕らのライバルって997のRSRだったんですよ。ポルシェ対フェラーリと考えたら、やっぱり明るく陽気なイタリア人よりも、質実剛健なドイツ人のほうが勝つのは当たり前だったわけですよ。でもフェラーリのほうが速くて壊れなかったっていうのがねえ。だってクーラーかけてトラコン効かせて、最新のポルシェ997RSRよりも1周で2秒とか3秒速いんですよ。

鹿島 :うわあーっ。

河村 :こんなフェラーリって今まであったか? って。しかも耐久レースで壊れないっていうね。これはビックリしましたね。フェラーリってだいたい一発は速くてもどっかで壊れてしまうっていう印象が。

鹿島 :ありますね。

河村 :あったんです。僕の大好きなF40も、90年代、マクラーレンF1が出てきた時期にマクラーレンF1が勝ちました。たぶん関谷さんかなんかが勝たれましたよね。

鹿島 :そうですね。

河村 :あの時にね、予選は1位、2位、3位全部がF40だったんじゃないかな。でも本番は案の定壊れて終わったりとか(笑)まあそれはF40の後期ですから。前期は大活躍したんですけど。だからフェラーリが耐久性でも勝ってしまうっていうのはね、近年では大ニュースじゃないかな。だから今はロードカーも壊れないんですよね、フェラーリって。不思議ですよね。

鹿島 :あの、所有したら大変なことになるんじゃないかっていうイメージがあるわけですけど、実際にはそんなことは無いっていう。

河村 :そうそう。あの、笑い話が1個ありました。

鹿島 :なんですか?

河村 :カーボンディスクローターっていうのが、最近のレース界で流行ってきてますよね。

鹿島 :ブレーキの。

河村 :ブレーキのレコード盤のところですけど。あれをね、僕がエンツォ・フェラーリを持っていた時に、僕の知り合いがエンツォ・フェラーリのブレーキのローターを交換したんですよ。要するにライフが短いんですよね。1枚80万円って言ってたかな?

鹿島 :ブレーキローターが。

河村 :ブレーキローターを4枚換えて、工賃やなんかでもう1台立派なスポーツカーが買えちゃうみたいな。400万円〜500万円の世界(笑)ブレーキローターってスチールだったら全然そんなねえ? レース用の分厚い20mmとかのパットを4回とか8回とか、そういうタームでやっとフロントのローターを換えるか換えないかくらいでしょ?

鹿島 :そうですよね。まあ数万円で両方換えられたりとか、というのが一般的ですよね。

河村 :ちなみにそのエンツォは、5000kmから8000kmでそのくらいの金額でローターを換えてましたから。

鹿島 :これって毎回オイル交換をするんですか?

河村 :オイル交換もしますよ、当然。

鹿島 :毎回っていうのは、1000kmくらいでやるとか、そんなことは無かったんですか。

河村 :あ、それは無いですね。意外と3000kmくらいでやればいいと思います。

鹿島 :フフフ、でもブレーキローターを換える頻度とオイル交換する頻度があまり変わらないですね(笑)。

河村 :そんな感じです。それでやっぱりね、これはフェラーリが悪いとかじゃないんですよ。最新のカーボンディスクローターっていうのはやっぱりレースの世界では止まればいいわけで、70周なら70周もてばいいわけだから。それを市販ベースに落とした時にライフを伸ばさなきゃいけないっていう開発がきっとまだ遅れているんでしょう。だからこれから年々良くなるんじゃないですか。

鹿島 :なるほどね。

河村 :だからこれは過去の笑い話として聞いてもらえればって感じですね。もしかしたらもう良くなっているかも知れないですからね。すごくサーキットではいいです。

鹿島 :いいですね。1枚80万円。

河村 :うん。だから僕のはスチールですよ(笑)。

鹿島 :ハハハ。

河村 :エンツォはもう手放してしまいましたけどね。

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プラモデルじゃなくて、本物のクルマの話です。