Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

“アーティスト&レーシングドライバー”登場!

(11月11日放送)
河村隆一

河村隆一

(かわむらりゅういち)

今年ソロデビュー10周年を迎えた“クルマを愛してやまない”アーティスト。フェラーリ288GTO、F40をはじめとする
ファン垂涎のマシンを自ら操るテクニックはプロ級で、マシンセットアップに関する引き出しも豊富。近年はドリフトにも挑戦し、その幅の広いドライビングスタイルには定評がある。
10月31日、ニューシングル「Once Again」、12月5日には
セルフカバー&カバー集「evergreen anniversary edition」をリリース。2008年2月3日には、武道館で70曲を網羅するスペシャルライブを開催予定。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週はもはや説明不要の“クルマを愛してやまない”アーティスト、河村隆一さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


ディーノには、パッションと匂いがある。
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鹿島 :今週のゲストは、クルマを愛してやまないアーティスト、河村隆一さんです!

河村 :よろしくお願いします。

鹿島 :10月31日にニューシングルをリリース、12月5日にはセルフカバー&カバー+ライブDVDというアルバムを出されて、その後は2月3日にものすごいライブが武道館で、というのも新聞に出ていました。ものすごくお忙しいですよね?

河村 :いまが一番大変な時だと思うんですけど、精神的には前を向いて充実しているので楽しい日々ですよね。

鹿島 :クルマ乗ってますか?

河村 :・・・乗れてないんですよ、乗れてない!

鹿島 :エンツォは乗れてますか?

河村 :エンツォはね、もう手放してしまいました、実は。

鹿島 :
誰もがうらやむフェラーリ・エンツォを手放して、また何か別のクルマを手に入れたとか。

河村 :最近、ディーノが来ましたね。

鹿島 :フェラーリ・ディーノ。うわーっ。

河村 :イエローの72年かな、3年かな。

鹿島 :もうそれ、年齢で言うと相当ですよね。

河村 :そうですねえ。もうほとんど僕と同い年。35年くらい前のクルマになるんですけど。絶対のパワー感ていうのはフェラーリとしては無い方だと思うんですね。ただそのフォルムの美しさ。それから操作している時の“運転してるぞ”っていう、現代のクルマには無い感覚。でもあれは東京の街っていうよりは箱根とかね。新緑の箱根とか春になったらいいでしょうね。

鹿島 :フェラーリ・ディーノって時々見かけますが、一度も乗ったことが無いんですよ。

河村 :あ、そうですか? じゃあ僕のクルマが今まさに色々と手を掛けているところなので、出てきたらぜひ乗ってください。

鹿島 :本当ですか!? いやー、なんかどんなフィーリングなのかなっていうのがずっと知りたくて。あと、小っちゃいですよね。

河村 :小さいですね。当時のフェラーリ、特に1990年代前半くらいまでのフェラーリって、テスタロッサとかはまた別の形だと思うんですが、結構ウエストがくびれているっていうか。

鹿島 :あー、ありますね。

河村 :なんか車内がね、すごく小っちゃくて。昔のクルマって、シートをお尻を下げて太もものところを上げてっていうか、背もたれを倒した状態でバケットを設定してたんですって。だからなんか、ちょうどこう、リクライニングした状態で。しかもフェラーリってステアリングがトラックみたいに寝ているから(笑)。

鹿島 :フフフ。

河村 :だから昔のレーサーは不思議なポジションで。それがイタリアの“粋”だったんでしょうね。

鹿島 :なるほどねー。やっぱりデザインといいますか、そっちを優先させるとそうなったんでしょうね、きっと。

河村 :ということと、やっぱり確かにそういう文句はいっぱい出るんだけど、匂いがあるんですよね、乗ると。

鹿島 :フフ、これは本当のいわゆる匂いもあり、それとは別のオーラみたいな部分ってことですよね。

河村 :うん。パッションがあるし匂いがある。特にエンツォが生きていた時代のフェラーリはすごく感じますね。

鹿島 :ディーノは実際に手に入れようとしますとね、結局完全な状態で残っているクルマ自体が少ないって言われていますよね。よく手に入りましたね。

河村 :実際すべてがオリジナルパーツかって言うと、例えば、当時はミラーが片方しか付いていなかったり色々していますから。前オーナーさんの手によってそっくりのミラーが反対側にも付いていたりとか色んなことが行われているクルマって多いですよね。今回入手したクルマも当然オリジナルペイントではなくて、何箇所か加修の跡があったりしましたし。でもそれは仕方が無いのかなっていう気がしましたね。

鹿島 :エンジンの調子はどうですか。

河村 :エンジンは結構回ります。特に上がよく回ってますね。あのキャブって確かに大変なんだと思うんですけど、調整等等。でも一回アタリが出ちゃって、すごく良い人が調整すると、意外となんか古いインジェクションよりいいのかなっていう感じがちょっとしましたけどね。

鹿島 :なんか、「空気を吸ってガソリンと混ぜて燃やしております」感がありそうですね。

河村 :うん。だからこれからどんどんね、僕は環境の問題なんかもすごく興味があるから、もっともっと環境にいいクルマ、例えば電気自動車とか色んな分野でメーカーさんには頑張って欲しいという気持ちはありつつ、やっぱり昔のあの頃のキャブレターで動いていた、ディーノのエンジンが呼吸しているあの音が聴こえるっていうね。あれは本当にクルマを運転しているっていう実感を与えますよね。

鹿島 :じゃあどっかのタイミングでぜひ、シートに座らせて下さい。

河村 :ぜひぜひ。

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