Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

 いよいよ富士が熱く燃える、日本GP直前特集!

(9月23日放送)
高橋 浩司

高橋 浩司

「F1速報」「月刊 F1レーシング」編集長を経て、モータージャーナリストとして活躍中。90年代初頭から、国内外で様々なカテゴリーのモータースポーツの取材を担当、膨大な知識と軽妙な語り口調でコメンテーターとしての人気も高い。2006年からはじまった東京お台場のビッグイベント「モータースポーツジャパン」の運営にも関わる。1967年7月17日生。北海道札幌市出身。


このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は『F1速報』『F1レーシング』の編集長を経て、日本モータースポーツ記者会会員のモータージャーナリストとして活躍中の高橋浩司さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


日本GP直前のF1界に激震!
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鹿島 :今週のゲストは、3週間前に続いて、いよいよということでまたお越し頂いています。高橋浩司さんです。よろしくお願いします!

高橋 :よろしくお願いします。いやーあと1週間になりましたねー。もうすぐです。

鹿島 :楽しみです。ここのところの2戦のレース、日本グランプリの前のレースですからチケットを買われた方は、気になって注目して観られていた方も多いと思うんですけど。

高橋 :そうですね。

鹿島 :その前の2レースを振り返る時に、やはりこの衝撃的なニュースをここで取り上げないわけにはいきませんよね。

高橋 :これはご存知の方も多いかも知れないんですけど、マクラーレンが今シーズンのコンストラクターズポイントを剥奪されるという非常に大きな裁定が下りました。しかも罰金が1億ドルという聞いたことも無いような巨額の罰金が科せられると。これはなぜかというとフェラーリの元エンジニアとマクラーレンのエンジニアが関与する“機密情報漏えい”、いわゆるスパイ疑惑ですね。それに対してマクラーレンドライバーから証拠となるメールのやり取りとかが提出されて、裁判の結果、マクラーレンが有罪となってしまいました。これを受けて今シーズンはコンストラクターズ選手権はフェラーリが1位確定。それから11位、最下位のマクラーレンは今シーズン残りポイントももらえないので11位が確定という格好になりましたね。

鹿島 :コンストラクターズポイント、分かりやすく言いますとフェラーリやマクラーレンといったチームが重ねていくポイントですね。これがゼロになって、今まさにチャンピオン争いをしている2つのチームが明暗が分かれましたね。

高橋 :これは最終的にはドライバーに対するポイントは残されるということなんで、現在ポイントランキング1位のルイス・ハミルトンと2位のフェルナンド・アロンソ、それぞれマクラーレンドライバーなんですけど、この2人に加えて3位のキミ・ライコネン(フェラーリ)、この3人のチャンピオンシップ争いという見所は、残り3戦、日本グランプリを含めて3戦では何とか残った格好になりましたね。

鹿島 :この裁定は、道具を使った、機械を使ったスポーツですけども、スポーツマンとしての、アスリートたちの戦いはきちっと最後まで残したっていう意味では、まあスポーツらしい判定だったんでしょうかね。

高橋 :まあそういう決着なんでしょうかね…。色んな見方がこの事件はできると思いますね。

鹿島 :さて、そんな事件がありましていよいよ来週、日本グランプリが富士スピードウェイで行われるんですけれども、日本グランプリ自体のバトルという意味では影響は無いと言っていいんですかね。

高橋 :まあおそらく無いでしょう。マクラーレンも2人のドライバーが2ポイント差でチャンピオンを争っている状況なので、ここは決して手を抜くわけにはいかない。その2台優位とはいえ13ポイント差でキミ・ライコネンのフェラーリも後ろにつけていますので、この間のスパの優勝で少しポイントを縮めてきましたので中途半端な戦いをやっていると何が起きるか分からないという状況ではありますからね。

鹿島 :現在マクラーレンのルイス・ハミルトンは新人なんですけどランキングトップで97ポイント。2位がこれまでのチャンピオン、あのシューマッハを押さえ込んで活躍してシューマッハを引退に追い込んだ男と言われている(笑)フェルナンド・アロンソ。2ポイント差の95ポイントと非常に熾烈ですから日本グランプリは楽しみですよね。

高橋 :まずはこの2人のチャンピオン争い、それにライコネンがどれくらい絡んでいけるか。それはもう一つの大きな見所になると思います。

鹿島 :よく聞かれる質問なんですけど、いわゆる1位・2位争いをしているドライバー2人って同じチームじゃないですか。抜きつ抜かれつのバトルをしながら「何か指示が出ているの」なんて、あまりテレビの中継を観ない友人なんかに聞かれますけど。

高橋 :マクラーレンっていうチームは、基本的にナンバー1、ナンバー2っていうのはつけない。つけない分、やっぱりセナ対プロストだとか、過去には確執も生まれたりしましたけれども、その路線はロン・デニスというチーム監督は変えてないと思いますので、まあ同じ条件の道具を用意してガチンコで戦わせるんじゃないかという風には想像していますけどね。



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“富士スペシャル”はあるのか?