Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

 富士の裾野にF1サウンドがこだまする。

(9月2日放送)
高橋 浩司

高橋 浩司

「F1速報」「月刊 F1レーシング」編集長を経て、モータージャーナリストとして活躍中。90年代初頭から、国内外で様々なカテゴリーのモータースポーツの取材を担当、膨大な知識と軽妙な語り口調でコメンテーターとしての人気も高い。2006年からはじまった東京お台場のビッグイベント「モータースポーツジャパン」の運営にも関わる。1967年7月17日生。北海道札幌市出身。


このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週はF1日本グランプリ直前スペシャル! ゲストは、『F1速報』『F1レーシング』編集長を経て、モータージャーナリストとして活躍中の高橋浩司さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


脅威の新人 vs チャンピオン
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鹿島 :今週のゲストは、今年3回目の登場、高橋浩司さんです。よろしくお願いします。

高橋 :よろしくお願いします。

鹿島 :今週はF1日本グランプリ直前スペシャルと題しまして、9月30日に、30年ぶりに静岡県のサーキット、富士スピードウェイで行われる日本グランプリの特集を行っているんですけど、改めまして、もう先日のトルコグランプリまで終わっていますが、今シーズンのF1グランプリを振り返って頂いていかがでしょうか。

高橋 :そうですね、去年いっぱいでミハエル・シューマッハというビッグネームが引退することで、今年はどうなっちゃうんだろうっていう心配はあったんですけど、新たな戦力として新人のルイス・ハミルトンというのが出てきて、チャンピオンのアロンソとフェラーリのライコネンとマッサというこの4人が非常に面白い戦いをしてくれているので、これまでずーっと見ごたえのあるレースが続いてきているのではないかと思いますね。

鹿島 :今年に入りまして、今までF1を観ていなかった知人ですとか女の子ですとかね、「何か今、F1って揉め事とか起きてて面白いよね」っていう話を・・・

高橋 :そうですね。

鹿島 :例えばここにお越し頂くアーティストのゲストさんからも、そういう話を振られることが今年はとても多いんですよ。スポーツ新聞でも久しぶりにF1ドライバーの名前が踊ることが起きてますよね。

高橋 :まあ特に、ルイス・ハミルトンという若いドライバーがね。今年デビューのドライバーなんですけど、彼は実は子供の頃からマクラーレンの秘蔵っ子で、ずーっと大事に育てられてきて、デビューの時にはある程度は準備万端という英才教育を施されてきた、いわゆる天才ドライバー。かたやチームには去年ルノーでチャンピオンを獲って入ってきたアロンソが新加入でいて、この“新人とチャンピオン”という構図で色んなね、チーム内でもゴタゴタっていう感じが見えてきてますしね。これがハンガリーGPなんかでも予選でちょっとした事件もありまして、これが表面化してきて。何か見ていると、人ごとながらも昔のセナプロの確執みたいなものがあったじゃないですか。あんな感じで、当事者にとっては大変かなと思うんですけど(笑)観てる方にしたらドキドキしますし、話題という意味でも面白いシーズンになってきてるんじゃないですかね。

鹿島 :もう10年近く前になりますけどね、私も当時は大学生で、F1といえば脅威の若手アイルトン・セナと、ベテランでチャンピオンのアラン・プロストとの戦いっていうのが、コース上でもかなりぶつかりあったりしていましたけど、マシンを降りた後に双方の政治力の戦いだったりですとか色んなことがあって、F1って面白いなって逆に思ったんですけどね。

高橋 :やはりコースに出たらもうガチンコで、天才同士の戦いをやると。そして降りてからは本当に人間くさいドラマを演じてくれる。この辺の両方のトピックが重なってF1の一つの魅力をなしているんじゃないですかね。

鹿島 :そういえばミハエル・シューマッハが現れた頃も、やはり脅威の新人として、いきなりそんなにチーム力は無いかも知れないチームのマシンで活躍をして。あの頃バリバリのチャンピオンだったアイルトン・セナに胸ぐらを掴まれたりしてましたよね。フフフ。

高橋 :そういう事件もありましたねー。もうね、セナが亡くなって12年以上経っちゃうんですけど、やはりスターの一つの時代が終わると次のスターっていうのは出てくるもんですね。心配して損したって感じでした、はい。

鹿島 :フフフ、なるほど。日本グランプリの9月30日決勝の富士スピードウェイで、そういった乗っている時の戦いと、マシンを降りた時の人間くさい戦いと両方が生で観られるっていうのは本当に楽しみですよね。

高橋 :そうですね。今年はもうチャンピオン争いもずっと最後までいくんじゃないかっていう勢いですし、富士スピードウェイは30年前には開催していますけど、今のコースでは初開催っていう形になりますんでね、非常に楽しみな要素は多いですね。

鹿島 :静岡県にあります富士スピードウェイ。僕自身もここがホームコースでとっても思い入れのあるコースでしてね、何と言っても特長なのが、走りながらも富士山が目に飛び込んできたり。あとはお客さんでだとか観に来てくれた友達からも、「いやー最終コーナー立ち上がって来るときに富士山がバックだよ、すごいよねこのコース」ってよく言われましたね。

高橋 :素晴らしいロケーションですよね。

鹿島 :これぞやっぱり日本のF1グランプリっていう感じの雰囲気になるんじゃないですかね。

高橋 :そうかも知れないですね。晴れて富士山がバシっと見える状態で3日間できればベストでしょうね。


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新しい歴史の幕開けを肉眼で。