Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

日本のクルマ文化が新しいステップへ。

(7月22日放送)
高橋 浩司

高橋 浩司

「F1速報」「月刊 F1レーシング」編集長を経て、モータージャーナリストとして活躍中。90年代初頭から、国内外で様々なカテゴリーのモータースポーツの取材を担当、膨大な知識と軽妙な語り口調でコメンテーターとしての人気も高い。2006年からはじまった東京お台場のビッグイベント「モータースポーツジャパン」の運営にも関わる。1967年7月17日生。北海道札幌市出身。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは『F1速報』『月刊 F1 RACING』の編集長を経てモータージャーナリストとして活躍中、この番組のゲストコメンテーターでもあります。高橋浩司さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


レース界、ハイブリッド時代の幕開け。
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鹿島 :今週のゲストは高橋浩司さんです。よろしくお願いします。

高橋 :
よろしくお願いします。


鹿島 :先ほどのニュースのコーナーでもお伝えしましたがハイブリッドシステム、これはしかもレース専用のものなんですけども、そういった新しいシステムを搭載したトヨタのスープラが十勝24時間耐久レース、先週末行われました日本で唯一の24時間耐久レースで見事優勝。

高橋 :おめでとうございます。

鹿島 :かなり話題になっていましたね。

高橋 :そうですね。十勝24時間耐久レースの歴史の中でもかなりエポックメイキングな出来事だったし、日本のレース界にとっても同じことが言えますよね。

鹿島 :
私も金曜、土曜、日曜、月曜と。ゴールが月曜祝日の3時だったんですけど、ずっとその一部始終をサーキットのピットで見届けましたから感動もありましたし、こういう世界初のハイブリッドのレーシングカーがついに勝ってしまうような時代が来たんだなと感慨深いものがありましたね。

高橋 :
こういう難しいシステムを使ってレースという過酷な環境下で、ほぼトップを譲ることなくチェッカーを受けられたって聞いています。


鹿島 :トヨタのハイブリッドと言いますと、プリウスが世界的に非常に有名です。アメリカではセレブリティの、例えば映画俳優がショーの時に赤い絨毯までプリウスで乗り付けるなんていうパフォーマンスも昨年は行われましたけれども、現場で取材をしましたらね、このシステムっていうのはブレーキング時にまるで電車のように回生ブレーキというシステムを使って、ブレーキングの時に発生する熱、パワーを貯めておいて、加速するときにいかすという。

高橋 :レースの世界ではブレーキっていうのは摩擦でエネルギーを殺す、捨てるだけの熱エネルギーだったのを再利用しようという。これはもうプリウスもそうですしトヨタさんが先鞭をつけたというか、その分野ではもう一歩抜きん出ている技術だと思いますね。レースの現場でも実力を証明したと言うのはかなり大きい出来事だったんじゃないかと思います。

鹿島 :
本来でしたら熱として空中に逃げてしまうものを、上手く利用して加速に結びつけるという。燃費のデータも非常に向上したというものが得られたということです。ドライバーに話を聞いてみますとね、飯田章選手、平中克幸選手、それからアンドレ・クート選手、片岡龍也選手と日ごろスーパーGTに出場している、いわゆるGTマシンを走らせるプロ中のプロが4人乗っているんですけど、みんな言っていたのが「回生ブレーキでいかにエネルギーを貯めるか、そういうコツがある」と。特殊なブレーキング方法があってそれを会得した人から燃費が良くなると(笑)。

高橋 :
フフフ、なるほどね。


鹿島 :開発で一番このマシンを操った、今回のドライバーリーダーだった飯田章選手が一番それを会得していて、「俺が一番上手いんだよ」って話をしていましたけど。そういうのが出てきますと、ただ単に奥まで突っ込んで、よくF1でもありますよね、ギリギリまでブレーキングを我慢して白煙がパッと上がって、イン側にいたマシンが止まりきれずにそのまま砂利の部分に飛び出していくっていうシーンもありますけど、この場合っていうのはちょっと早めからブレーキを踏んでなるべく効率よくエネルギーを貯めるっていうのが肝だったらしくて。

高橋 :そうでしょうね。やはりレーシングドライブのやり方もこれから変わってくるかも知れないですね。このハイブリッド、回生システムっていうのはF1でもマックス・モズレーが、近い将来導入したいということでやっているシステムでありますから、今からこうやって実際にレースに投入しているトヨタが一日の長があるって考えていいんじゃないですかね。

鹿島 :
ほほー。その時には“ハイブリッド・レーシングカー使い”みたいな。マイスターみたいなね。

高橋 :
ねえ。飯田章選手がこう、F1ドライバーにコーチするみたいな(笑)。


鹿島 :「コツを教えて!」みたいな。

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