Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

オートバイ最高峰レースから草レースまでを仕切る男。

(7月1日放送)
高谷 克実

高谷 克実

サーキットの企画・運営スタッフ、モータースポーツ専門学校常勤講師を経て、2005年にクルマとバイク愛好者のための新しいガレージライフを提案する「ニュースタイルガレージ」を設立。2001年より毎年春に“クルマと文化の融合”をテーマにしたヒストリックカーのイベント「チェント・ミリアかみつえ(九州)」を主催中。
「もて耐」「MotoGP世界選手権シリーズ・日本グランプリ」競技監督、「K-TAI」レースディレクター、今年から「JOY耐」競技長など2輪・4輪を問わずモータースポーツオフィシャルスタッフとしても活躍中。1962年、東京都生まれ。

ニュースタイルガレージHP :
http://www.ns-garage.jp/

チェント・ミリアかみつえHP :
http://www.cento-miglia.go2.jp/

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、サーキットの企画、運営スタッフ、自動車関連の専門学校の講師を経て、現在はオートバイレース『MotoGP』『もて耐』の競技監督のほか、ヒストリックカーイベントの主催、新しいガレージライフを提案する『ニュースタイルガレージ』の代表を務められている、高谷克実さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


サーカスみたいなものすごいテクニック。
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鹿島 :今週のゲストはサーキットの企画、運営スタッフ、自動車関連の専門学校の講師を経て、現在はオートバイレース『MotoGP』『もて耐』の競技監督のほか、ヒストリックカーイベントの主催、新しいガレージライフを提案する『ニュースタイルガレージ』の代表を務められている、高谷克実さんです。よろしくお願いします。

高谷 :
よろしくお願いします。


鹿島 :高谷さん、もう肩書きを紹介するだけでも本当に大変なほど色んな活動をされていますけど、元々はサーキットの企画、運営スタッフをやられていました。その当時、私はドライバーとして高谷さんに接したことがあるんですけどね、あれから何年ですかね。

高谷 :もう20年近く経ってますよね。長いお付き合いですね。

鹿島 :フフフ、本当に。いやいや本当に色んなご活躍をされていますけども、せっかくですから2週に渡って色々とクルマやバイクのお話を伺っていきたいんですが、まずなんといっても栃木県のサーキット、ツインリンクもてぎで年に1回行われている、オートバイのF1とも言われる『MotoGP日本グランプリ』の競技監督。まあ競技監督っていう言い方はなかなか一般的では無いかも知れませんけれども、この競技を取り仕切る。

高谷 :そうですね。競技運営の取りまとめ、リーダーになりますね。

鹿島 :
『MotoGP』は、世界のトップライダーが世界中のオートバイメーカーの色んなマシンを操って、ものすごい速度でバトルを展開していますけど、いわゆる競技監督だからこそ見ることができるシーンですとか、そういったところをお伺いしていきたいんですが。

高谷 :
ライダーのテクニックは本当にものすごくてですね、何年か前に路面がウェットで雨のレースがあったんですね。


鹿島 :ええ。

高谷 :僕はコースの脇で観る機会があったんですけど、コーナリングのブレーキングのところではですね、フルブレーキをするとリアタイヤが路面から浮いちゃうような形になってまして。それからコーナリングをして立ち上がりの時にはフロントタイヤが浮いて。リアに加重を掛けてね。もうサーカスみたいなものすごいテクニックですよね。あれには圧倒されますよね。

鹿島 :雨の中でそれですからね。ものすごいですよね。言ってみれば、一輪で走っているようなもんですよね。

高谷 :うんうん。オートバイってタイヤが2つしか無いんですけど、その2つのタイヤを本当に全て駆使してね。最高のテクニックと、まあオートバイは当然最高の技術で作られていますけど、それを操るライダーっていうのはものすごいなと思いますよね。

鹿島 :
高谷さん、運営をしていくサーキットのスタッフの方々、競技スタッフの方々っていうのも、『MotoGP』クラスになると非常に人数も多くて準備も大変だろうなと思うんですけど、そういった全くテレビや雑誌に出てこない部分で、何か印象に残るようなことってありますか。

高谷 :
ライダーが走り始める前にですね、コースのインスペクションっていうのがございまして、コース脇のオフィシャル、マーシャルが「準備ができてますよ」ということでサムアップのサインで迎えるんですね。コースの中に300人近いオフィシャルが待機していまして、そういうセレモニー的なものなんですけど。最近はですね、余裕が出来てきまして、そこで器械体操のようなパフォーマンスを披露したりね。これはスタンドで観ているお客さまからも非常にウケが良くてですね、ひそかな『MotoGP』の楽しみになっていると思います(笑)。


鹿島 :フフフ、なるほどね。でもやってらっしゃるみなさんも競技が始まってしまえば本当にものすごい集中力で安全を管理したりっていう業務になるんですけど、そこっていうのは本当に“ホっと一息”つけるような時間なんですかね。

高谷 :そうですね。コーナーごとに出し物を考えたりしていましてね、まあチームワークを作る一つのものだと思います。

鹿島 :
コースを管理する、安全面を見ていくスタッフだけでも300人なんですね。全体的に『MotoGP』クラスのレースですと、全ての方を入れると何人くらいなんですか。

高谷 :
まあ400人くらいのオフィシャルがレースに係わっていると思いますよ。


鹿島 :僕も一度、軽い転倒でお世話になったことがあるんですが、例えばツインリンクもてぎの中には医務室が当然ありまして、名物婦長さんみたいな方がいらっしゃってね(笑)1回行くと本当に顔を覚えて頂いて、「この前の転倒のアレはどう?」なんて行ってくださるような方がいて、ああいう所で働いている方って本当に好きじゃないと、なかなかやれないと思うんですけど、みなさん高いモチベーションで集結されていますよね。

高谷 :我々も日本グランプリという名前のものをやらせて頂いている以上、やっぱり日本で最高の運営をしたいなと思って努力しております。

鹿島 :また今年も『MotoGP』は日本で行われますけど、これに向けてはどんな準備に入っていますか。

高谷 :今年は若干レギュレーションも変わったりしていますしね、そういうのも含めて我々も一生懸命レギュレーションの勉強をしたりしていますね。

鹿島 :
『MotoGP』には、長きに渡って必ず日本人ライダーがトップクラスの『MotoGP』、最高峰に出ていましてね。そこを応援するのも日本で行われるもてぎの『MotoGP』の醍醐味なんですけど、ちょっと今年は苦戦気味ですけど。

高谷 :
ぜひ日本人のライダーには活躍してもらいたいなと思ってます。母国グランプリですから、当然我々も“ひそかに”、公平な立場ですけど、“ひそかに”応援してますよね。


鹿島 :フフフ、そうですよね。数年前に中野選手が表彰台に上がるシーンを見ましたけど、あの時はオートバイのエンジン音よりもスタンドの歓声っていいますか、悲鳴にも似た声の方が大きかったですよね。女性の黄色い声援で「キャーッ!」ってなったのが忘れられないんですよね(笑)あれも現場にいたからこそ感じられた雰囲気だと思います。

高谷 :そうですね。


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“もて耐”世界最大の草レース。