Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

今週は“大人のバイシクルスタイル誌”編集長

(5月27日放送)
河西啓介

河西啓介
(かわにし けいすけ)

自動車雑誌『NAVI』編集部を経て、2001年に創刊された“大人のオートバイ&ライフスタイル誌”『MOTO NAVI』の編集長を務める。2003年より“大人のバイシクルライフ誌”『BICYCLE NAVI』編集長を兼務。クルマ、バイクとファッションの関係には独特のこだわりがあり、その研ぎ澄まされた感性が誌面に反映されている。

2005年、レーサー鹿島と共にオートバイの耐久レース“もて耐”への挑戦を開始、昨夏、レース参戦2回目にして感動の5位入賞を果たした。

歌謡曲カバーバンド「Dynamite Pops」リードヴォーカルとしてライブ活動を行う“兼業ミュージシャン”としても活躍中。1967年生まれ。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、『MOTO NAVI』そして『BICYCLE NAVI』の編集長、河西啓介さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


グッドデザインな自転車選び
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鹿島 :今週のゲストは河西啓介さんです。

河西 :
よろしくお願いします。


鹿島 :河西さんはバイクシーンでは『MOTO NAVI』という、非常にお洒落で大人のオートバイとライフスタイルを追求して行く雑誌の編集長でもあり、『BICYCLE NAVI 』という自転車をテーマにした雑誌の編集長でもあります。

河西 :そうですね。これも“大人のバイシクルスタイル誌”という風に謳っているうんですけど、まあ基本的には『MOTO NAVI』とコンセプトは同じですね。30代〜40代くらいの大人の男性の方がメインで、マニアックにというよりは生活の中でスタイリッシュに楽しく自転車と暮していこうというような方に向けた本ですね。

鹿島 :僕自身はですね、1990年代初頭から中盤にかけて、とにかくマウンテンバイク! これは恐ろしくハマりまして。

河西 :はい。ブームになりましたね。

鹿島 :
結局3年間で4台購入して、そのうちの1台はフロントのショックアブゾーバー、要はバネっていいますか。

河西 :
サスペンションですね。


鹿島 :衝撃を吸収するようになっているものがちょうど出始めの頃で、アメリカの大会で何回も優勝していると。それを聞いて、“ロックショック”という8万円位するサスペンションを。

河西 :アハハ! さすが鹿島さん、そういうところは早いですね。

鹿島 :いやー早いっていうか、今考えても恐ろしい買い物しているなと思うんですけど。でも楽しかったですし、クルマとバイクと共通する部分も多くて、なおかついつの間にかシェイプアップできているという。

河西 :そうですね(笑)。

鹿島 :
1年間くらいは、当時、放送局に毎日自転車で通っていた時代もあるんですよ。

河西 :
いまおっしゃったように、自転車って自分でカスタマイズしたり、いじれるっていうのがすごく良いところで。クルマってなかなか自分の手を入れにくくなりつつありますけど、まだ(自転車には)そういう余地がある。あとは金額的にもね。まあショックに8万円というのはとんでもないんですけど。


鹿島 :フフフ。

河西 :でもクルマのパーツを買うのに較べれば、もう少し手軽だったりするので、そういった意味で大人の趣味として盛り上がってきているっていうのはあるのかな、と思いますね。

鹿島 :
最近の流行といいますか、自転車の傾向としてはどんなものが主流なんですか。

河西 :
90年代にマウンテンバイクのブームがありまして、やっぱりブームっていうのは回転するんですね。今はもう、ここ4〜5年はロードバイクといわれる、いわゆるドロップハンドルのですね、ああいうもののブームが来てまして。ただ全員が全員、ドロップハンドルに乗っているわけではなくて、そこまでは…という方はフラットバーといって、車体、足回り関係はロードっぽいんだけどハンドルは真っ直ぐな乗りやすいタイプ。そういう意味でおおむねロードタイプが主流ですね。


鹿島 :いわゆるタイヤも、マウンテンバイクみたいな凸凹したブロックタイプじゃなくて。

河西 :じゃなくてスムーズな細いタイプですね。

鹿島 :より街の中を快適にスムーズに駆け抜けることが出来るっていうことですか。

河西 :そうなんです。やっぱりタイヤの抵抗が少ないですから、思った以上に軽快に走れてスピードが出るんですね。やっぱりみなさん自転車を楽しむシーンは街中。家の前からスタートなんで、そういうところではマウンテンバイクよりロードバイクのほうが楽しいなと。マウンテンバイクを今楽しんでいる方は山に持って行く。本来は山を走るものなので。4WDと同じですよね。そういう方には根強くマウンテンバイクは楽しまれています。

鹿島 :
ファッション誌の、いわゆるシーンを作るための演出の小道具として使われることが多くなったっていうのは、デザイン的に非常にバリエーションが豊富で、優れたものが多くなったってことでもあると思うんですけど、先日発売されたばかりの26日発売の『BICYCLE NAVI』でもデザインの特集をされていますね。

河西 :
そうですね。特集テーマが“グッドデザインな自転車選び”ということで、なんでもスペックを中心に選びたくなってくるものなんですけど、そうじゃなくてもっと単純に生活を気持ちよくさせてくれるような、カッコよくて愛せるような自転車を選ぼうということで、デザインという観点から自転車を斬るという特集をやっています。


鹿島 :タイヤが2つあってその上に椅子があってハンドルがある。非常に構造的にはシンプルなんですけど、そんなにデザインして行く余地ってあるんですかね。

河西 :それが不思議なんですけど、自転車のいいところは、そんなに大きいメーカーじゃなくて個人に近い方でも作れるので、ああまだこんなデザインがあったんだ、というようなね。結局はフレームの組み合わせなんですけど、折りたたみとか。これは本当に雑誌を見て頂くと分かるんですけども、こんな面白い自転車がまだまだあるんだって、僕らも日々やっていて新たな発見がありますから、ぜひそういう方は宣伝になりますけど雑誌をご覧頂きたいなと思います(笑)。


自転車で、気がつけば美脚!
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鹿島 :僕の周りにいる自転車が好きだっていう人たちの中には、“体がキレイになる”と。自然にキレイになるっていうのは紛れも無い事実ですよね。最近色々ね、“馬みたいなやつ”に乗って夜な夜な・・・とかね。

河西 :フフフ。

鹿島 :あとは、“これはトレーニングじゃない、キャンプだ!”っていうやつとか色々な方法がある中で、自転車がすごいなって思うのは、楽しさ。僕は会社に勤めていた時代に自転車で通っていて思ったのは、毎日、風を感じられる。冬なんかはやっぱり寒いわけですよ。だけどその寒さが心地よかったりとか。そういう風とか自然を感じられるっていうのと、あとは例えば帰りにショーウィンドーを眺めながら帰ったり。クルマだと出来ないんですよね。

河西 :そうなんですよね。ちょうど新しい雑誌の新連載で“自転車オヤジのバイクダイエット道”っていうのをはじめているんですね。これで謳っているのは今おっしゃった通りで、自転車がなぜダイエットにいいのかというと、ひとつはつまらない運動はなかなか続けられないわけで、自転車の場合はまずスピードが出せる。ある程度の距離を動ける。コースも変化に富むことができる。あと運動としては適当に休むことができる。走るのって走り続けていると休めないじゃないですか。自転車の場合は途中でペダルを止めて坂道では惰性で降りたり、適当なブレイクを入れられるので非常に続けやすい。もうひとつは、ランニングやウォーキングは必ず足に衝撃が来るんですね。ただ自転車の場合はペダルを回すだけなので、その有酸素運動としてダイエットにはすごくいいんじゃないかなと思っていますね。

鹿島 :
個人によって差はあると思いますが、僕の経験からいくと、ふくらはぎから足首にかけての形状は明らかに自転車で鍛えられたなっていう形になりますね。

河西 :
そう。自転車のマニアックなファンの方は、その自転車選手のふくらはぎを見るのが楽しみだという。


鹿島 :あ、そうなんですか!? じゃあ間違ってなかったんですね、僕は。

河西 :だから自転車選手って、みなさんスネ毛を剃っているんですね。僕も不思議だったんですよ、ツール・ド・フランスなんかを見ると全員ツルツルに剃っているんですよ。あれはどういう意味があるんですかって聞いたら、色んなことを言う人がいて「あれはケガをしたときに薬を塗りやすくするためだ」とかなんだと言うんですが、詳しい方に聞いたら「あれはビジュアルだ」と(笑)。

鹿島 :フフフ、なるほど。

河西 :やっぱりふくらはぎの美しさを競うのが、自転車選手のひとつのステイタスみたいなことを言っていましたよ。

鹿島 :これはジムで鍛えようと思っても、なかなかああはならないですよね。

河西 :そうですね。結構誤解があるのは、自転車に乗ると腿がすごく太くなるんじゃないかとか言われるんです。

鹿島 :
ええ。

河西 :
でもあれは競輪の選手。競輪って瞬間的な瞬発力で動くじゃないですか。でも普通の自転車は長く継続的にこぐので、ああいう腿の太くなりかたは普通はしないんですよ。


鹿島 :昔、中野浩一選手とかね。60cmくらいありましたよね。

河西 :そうそう。あのイメージが強くて(笑)特に女性の方なんかは、「自転車なんかとんでもない!」なんておっしゃるんですけど、僕は、それは違いますと。むしろ自転車を上手く使えば美脚になれるんです と言ってオススメする時もあるんですけどね。

鹿島 :なるほどね。


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あの有名人も、実は自転車乗りなんです