Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

一緒に走りませんか?
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鹿島 :
プライベートなバイクライフは、2002年に出て頂いた時に、スズキのハヤブサという最速マシンと呼ばれている、ものすごいパワーとスピードのバイクを色々自分なりにカスタマイズして楽しんでいるという・・・。

大鶴 :
はい。


鹿島 :確かあの時は、「部屋に置いてます」みたいな話を。

大鶴 :そうですね。全く同じ状況です。

鹿島 :アハハ!

大鶴 :
色々部品は変わったり、ボディも塗り替えたり色々してますけども。


鹿島 :そういえばこの前、ちょっとカフェでお茶している時に見せてもらいましたけど、ものすごい塗装になってますよね。

大鶴 :あれはだいぶ地味にしたんですけどね。

鹿島 :そうなんですか? あれは手間ヒマのかけかたがハンパじゃないっていうオーラが出てましたよ。

大鶴 :
そうですね。ちょっとお恥ずかしい感じがしますけど(笑)。


鹿島 :いや恥ずかしくないじゃないですか。でもあれだけやってしまうと、何を着て乗るんですか?

大鶴 :やっぱりストリート用のつなぎを着ますね。レーシングのつなぎじゃなくてストリート用。

鹿島 :これはブラック?

大鶴 :黒がほとんどですね。やっぱりつなぎ着ないとキツイですね、オートバイは。

鹿島 :何かあった時に。

大鶴 :
うん。あと風がバタバタして。普通のジャンパーだと風がバタバタして痛いんですよね。


鹿島 :僕は去年のもてぎの耐久レースが終わった時に、僕が出ているのはYAMAHAの600ccのバイクなんですけど、これはレース用のバイクで、一応バックアップカーで日々乗るための全く同じバイクを持っているんですよ。それをね、荷物がパンパンでトランスポーターに載らないことが発覚したんですよ、現地で! これ載らないんだけどって話になって。

大鶴 :自走だと。

鹿島 :ええ。チームから「自分で乗って帰ってくれ」って言われまして。レース終わった後に(笑)。

大鶴 :
もうヘロヘロですよね。


鹿島 :ヘロヘロですね。そのつなぎのまま。最後のライダーだったのでそのつなぎのまま乗って帰りましたけど、雨が降ってきてね。

大鶴 :うわー。

鹿島 :もう悲しくなりましたね。

大鶴 :“耐久レースは終わらない”みたいな。

鹿島 :“家まで帰って初めて耐久(終了)”みたいな。それをまた自分の家のガレージに、シャッターを鍵で開けて。オートシャッターじゃないんですよ、ガレージを自分で開けて、それで入れて。そこで着替えてみたいなね。

大鶴 :なるほど。

鹿島 :まあでもつなぎって機能的だなと思いましたね。

大鶴 :あの、革ジャンだったらなんでも良いと思っている方って多いと思うんですよ。言ってみればロック系の革ジャン。あれでバイクに乗ってある程度スピード出したらね、痛いですよ! もうバタバタしちゃって。金具が首に当たったり…もう。

鹿島 :しますします。フフフ。分かりますね。だから本当に走り用のつなぎって機能美というか、良く出来ていますよね。

大鶴 :
そうですね、うん。


鹿島 :つなぎって何着くらい持ってますか。

大鶴 :僕は2つですね。

鹿島 :派手系と地味系みたいな。

大鶴 :
サーキット用とツーリング用みたいな。


鹿島 :最近サーキットは走ってるんですか。

大鶴 :サーキットはね、ここ1年半くらいやってないんですね。練習会ばっかりですね。

鹿島 :それは何か理由があるんですか。

大鶴 :いや、なんとなくこう、タイミングが合わなかったりとか。ちょっとめんどくさくなってる(笑)疲れるんだよね、帰りが!

鹿島 :帰りが。僕らも最近は、本当に申し訳無いんですけどレンタカーでハイエースとか借りてバイクは運んじゃったりしているんですよ。本当に情けないんですけど。こんなこと言ったら「お前何様だ!」って言われそうですけど、2台載っかりますよね、2人で割り勘でハイエース借りて。もうそんなノリになっちゃいましたね、最近。

大鶴 :安いですしね。

鹿島 :あとはやっぱりね、サーキットを集中して4本走るじゃないですか。25分を4本。結構精神的に(笑)バイクはクルマ以上にヘロヘロになります。

大鶴 :いや、つらいですよ。25分・4本は大変ですよ。

鹿島 :だからね、帰りはハイエースで。去年レース終わった後、自分で乗って帰って懲りました。

大鶴 :
無理無理。


鹿島 :だからハイエース借りて。

大鶴 :やりましょう。

鹿島 :割り勘で。運転は全部、義丹さんですけど(笑)。

大鶴 :アハハ! 俺、結構寝ないんですよ。

鹿島 :本当ですか、良かった。これで今年の練習も、なんつってね。

泣いた。羽根が生えた。
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鹿島 :
女性の友達ですとかね、オートバイに興味があるっていう人が最近増えているんですよ。

大鶴 :
ひとつは、高速道路の2人乗りがOKになったことですよ。ここ2年で。僕あれはね、解禁になった時に2日目くらいに2人乗りで高速に入ったんですよ。これはね…泣きました。


鹿島 :わー。

大鶴 :だって僕らの世代は、高速道路を2人乗りするなんてね。もう本当にアメリカのイージーライダーの世界でね。夢の夢ですよね。ましてや“三無い運動”なんかあってね、あそこに2人乗りで入った瞬間にね、時代が変わったと思ったね。

鹿島 :なるほど。

大鶴 :なんかこう、“人民開放”みたいなね。

鹿島 :フフフ、噛みしめちゃったんですね。

大鶴 :本当に泣きましたね。用賀から入った瞬間に。

鹿島 :僕は別の形でね、その1週間後くらいだったんですけどね、富士スピードウェイの帰りに見たんですけど、年齢で言うと60代くらい。旦那さんはたぶん仕事を引退してっていう感じの良いカップルが、旦那さんと奥さんで2人乗りしているのを見て、それにジーンとしました。

大鶴 :なるほどね。

鹿島 :勝手に想像しちゃったんですよ。たぶんこの2人は昔オートバイでデートしていて、「お母さん、高速が2人乗りOKになったから来週ツーリング行ってみようか」みたいな感じの雰囲気で、とってもいい感じがして。素敵だなと思ったんですよね。

大鶴 :僕ね、オートバイのあの機動性っていうのはある種の、カッコつけ過ぎなのかも知れないんですけど、原点に戻ると、高校1年で初めてオートバイに乗って。4月生まれなんで結構早いうちに免許を取って、初めて200ccのオートバイに乗ったんですね。その加速感は今でも忘れられないんですけど。“羽根”ですね。

鹿島 :フフ。

大鶴 :カッコつけちゃうんだけど、心の羽根みたいなね。だからそういう喜びみたいなのをね。バイクってテクノロジー的にはもう進化のしようが無いと思うんですね。せいぜい屋根がつくとか安全性が高まるとかだと思うんですよ。それよりも何か、オートバイを好きな人がもっと増えてくれて、みんながその“羽根”っていう感覚を知ってくれるほうが嬉しいかなって思って。そういうことも含めて、色んな雑誌でそういう話をいつも書いているんですよね。しつこくしつこく!

鹿島 :だからそういう意味で言うと…

大鶴 :だからあんまりね、“速い”とか“速いから上手いんだ”とか“俺のバイクは高いからすごいんだ”というのを、すごく僕は最近否定していますね。まあ僕は速いバイク好きなんですけどね(笑)でも人には絶対言わないですね。もう150ccでもいいんですよ。高速乗れるんだから、150は。

鹿島 :ちょっと鳥肌たちました。僕も思い出しました。昔、鳥肌立ったんですよ。初めてバイクに乗った時。あとね、何かスイッチが入ったような気がしたんですよ。心を開放したり。遠くまで行くっていう行為自体が夢だったんで。自転車よりも速くてっていう。しかも大人と一緒じゃなくて一人で行けるっていう。何かそのスイッチが入った瞬間の鳥肌の理由が、今再び鳥肌が立って、よく分かりましたね。羽根が生えたってことなんですね。

大鶴 :
羽根なんですよね。


鹿島 :いや、長年の疑問が今日解けましたね。うちのディレクターもオートバイ乗りなんで。昔、骨折とかしているんですよ、お約束で(笑)うなずいてますもんね、あれ、羽根だったんですよ! フフフ…。

大鶴 :でもね、飛ばすことないんですよ。

鹿島 :ないですよね。

大鶴 :本当にバイクは良くないの。“速いからいい”とか“上手いから俺はすごいんだ”とか、本当にダメだと思うんだよね。

鹿島 :そういう次元じゃないってことですよね。もうだって、エンジンをかけて1速に入れた瞬間に、羽根は生えているわけですからね。そっから先はゆっくりでもいいですよね。

大鶴 :いいんですよ。

鹿島 :いやー、オートバイがちょっと気になっているっていう人は以前よりも増えているって統計もあるんですけど、気になっている方はぜひ。

大鶴 :絶対に2輪じゃないと分からないものってありますね。

鹿島 :だからこそ大鶴義丹さんも、行き着いたのが「いつかはクラウン・アスリート」みたいな(笑)。

大鶴 :アハハ! そうかも知れない。

鹿島 :逆に、日々乗るクルマはとっても大人なね、素敵なカーライフになっています。

大鶴 :ある種、究極のクルマでもあるんですよね。

鹿島 :そうですよね。いやー、この2週は本当に楽しかったです。またぜひ、定期的に近況を知らせて下さい。ありがとうございました。

大鶴 :ありがとうございました。

鹿島 :じゃあ今年の練習は、もてぎにぜひ、何回か行きましょう。

大鶴 :分かりました。

今週は先週に引き続きまして、クルマとバイクを愛してやまない
作家で俳優の大鶴義丹一さんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週は、SEAMOさんをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!




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