Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

F1の裏側、お金と政治。

(3月25日放送)
高橋浩司

高橋浩司
(たかはしこうじ)

1991年、三栄書房へ入社。
「オートスポーツ」編集部(当時月2回刊)に配属となり、F1専門速報誌「アズ・エフ」の創刊をはじめ、国内外の レース/ラリー担当を歴任。「週刊オートスポーツ」の立ち上げに携わった後、2002年より「F1速報」(ニューズ出版刊)の編集長。2005年より「月刊 F1レーシング」編集長を兼任。1967年7月17日生。北海道札幌市出身。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなどを通じて、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、3月9日に発売されました、普段なかなか語られることの無いF1の裏側、マネーや政治などを特集したF1 RACING特別編集『F1マネー&サイエンス』の編集長、この番組ではおなじみのコメンテーター、高橋浩司さんをお迎えします。お楽しみ下さい。


F1には、いったい幾らかかる?
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鹿島 :今週のゲストは、F1 RACING特別編集『F1マネー&サイエンス』の編集長、高橋浩司さんです。よろしくお願いします。

高橋 :
よろしくお願いします。


鹿島 :もう何度もお出になって頂いているんですけれども。

高橋 :いや、しょっちゅう呼んで頂いてありがとうございます。

鹿島 :こちらこそありがとうございます。いよいよF1も先週開幕しまして、我々がずっと番組で応援しているトヨタも、なんとかラルフ・シューマッハが8位入賞でポイントを取りましたね。

高橋 :そうですね。とくに予選は思った以上に良かったですよね。

鹿島 :
今年は本当に楽しみです。そんなタイミングで3月9日に発売されましたF1 RACINGの特別編集『F1マネー&サイエンス』。F1の裏側。

高橋 :
そうですね。『F1 RACING』っていう月刊の雑誌があるんですけれども、それのお金に関わる部分ですとか政治的な部分とか、あとはちょっと特殊な科学的なこと技術的なことを特集した記事を、2006年の3月から1年分集めて1冊の本にしたというものです。よくね、F1マシンは1台いくらなんだとか、どれくらい活動に掛かるんだろうとか、そういう素朴な疑問だと思うんですけどね。そういうのを出来るだけ調べて精査して、英国の財務局みたいなところから書類を引っ張ったりして『F1 RACING』独自の取材で割り出した数字というのが巻頭の一番最初の企画として、“F1の年間活動費は幾らだ?” という企画がまずあります。


鹿島 :一番お金が掛かっていない方向のチームで、大体幾らくらいですか。

高橋 :そうですね、前年度の財務諸表を参考にしているんでデータが若干古いチームがあって、もう活動していないチームが載っているんですが、ミナルディがやっぱりね(笑)。

鹿島 :ミナルディ。

高橋 :今やもう懐かしい響きですけど。

鹿島 :
懐かしいです。万年…後方グループの(笑)失礼ですね。

高橋 :
フフ、そうですね、ええ。このチームで大体年間の活動費が60億くらいですかね。


鹿島 :60億ですか…!

高橋 :ミナルディでも、ですからね(笑)。

鹿島 :年間約18レースじゃないですか。だから1戦あたりに換算するといかにお金が掛かるかっていうのがよく分かりますよね。

高橋 :やはりマシンを開発する、それからエンジンがやっぱり一番大きいんですけど、そのへんに掛かるお金っていうのは多大ですよね。

鹿島 :
中堅どころでは?

高橋 :
中堅…、う〜ん、F1もこうしてみると結構、貧富の差が激しいなーと思うのが、まあ上位10チームのうち6チームぐらいは数百億。


鹿島 :大台ですね。

高橋 :300億〜400億、さらに上っていう感じの計算になっています。

鹿島 :トップ3あたりですと、345億から519億!

高橋 :そんな感じですね。

鹿島 :これはものすごいですよね。そして一体そのお金がどこからチームに供給されているかというと、ほとんどが協賛会社。スポンサーからのお金ですよね。

高橋 :現実問題、今のF1で言いますと、自動車メーカーがワークス参戦していると。そうするとスポンサーからの収入ももちろんあるんですけど、自動車メーカーの開発費であるとかプロモーション費用であるとか、そういうお財布から出てくるお金っていうのが近年は多くなっていますね。

鹿島 :なるほどね。

高橋 :ただやっぱりね、フェラーリとかマクラーレンとかのメインスポンサーになると、ちょっとハンパじゃないお金が年間で出ているんだなっていうのがこの本には乗っていますね。

鹿島 :
まあ推定ですけど、2006年のフェラーリの“某タバコメーカー”は120億円ではないかという。

高橋 :
という推定金額になってます、はい。1億ドルですね。


鹿島 :フフフ…。

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F1サラリーマンの給与。