Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

“エレキの神様”は“クルマも神様”

(10月15日放送)
寺内タケシ 寺内タケシ

5歳にして母の三味線にあわせてギターを弾き、また子供ながら電話のコイルをクラシックギターに取り付けてエレキギターを製作。これがエレキ人生の始まりとなった。大学時代にプロ活動を開始、様々な音楽活動ののち昭和37年夏”寺内タケシとブルージーンズ”を結成、エレキブームの仕掛人となり「エレキの若大将」等映画にも出演した。ヒット曲に「レッツゴー運命」「津軽じょんがら節」など多数があり、世界中のエレキファンから”エレキの神様”として尊敬されている。またエレキの証明のために始めた”ハイスクールコンサート”は平成11年実施1000校に達し、その功績に対し平成12年4月スポニチ文化芸術大賞を受賞、同5月には中曽根文部大臣(当時)から感謝状を授与された。平成15年度、ハイスクールコンサート30周年記念公演は芸術祭に参加。また平成16年12月エレキギターでの優れた演奏と青少年の情操教育への貢献が認められ 文化庁長官より長官表彰を受けた。

http://www.teraon.co.jp/terry/

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、1963年に「寺内タケシとブルージーンズ」を結成。以来、ギターを愛し奏で続けている“エレキの神様”寺内タケシさんをお迎えします。お楽しみ下さい。


高校生で陸王オーナー。
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鹿島 :今週のゲストは、寺内タケシさんです。

寺内 :どうも寺内でございます。よろしくお願いします。

鹿島 :クルマが大変お好きだと噂を聞きつけまして、スタッフからゲストにお出になって頂けませんかとお願いしました。

寺内 :ああそうですか。クルマはですね、古いんだけど(笑)高校生の時にね、陸王というオートバイに乗ってた。あの頃で大きな1500CCくらいのものって、陸王かインディアンくらいしか無かったんだね。まだ、そうね、あんまり普及していない頃。

鹿島 :年代で言うと1960年くらいですか。

寺内 :僕なんかは昭和で呼びますからね。昭和20年…、昭和25〜30年くらいの話ですね。

鹿島 :本当に大きな、存在感のある。

寺内 :でっかいですね。エンジン掛けるのにキックでかけますよね。その頃のクルマっていうのはだいたいクランクですからね、乗用車でも。セルモーターが無いの。それでケッチン…、ケッチンって知ってる?

鹿島 :
いやわかんないですね。

寺内 :あの、バスッ! ってエンジンかけるとね、そうするとキックが跳ね返ってくるんだよね。逆回転してねガスがね。そうすると捻挫したり骨折したりはザラだね。

鹿島 :あの、当たるところってだいたいスネのあたりになるんですかね。

寺内 :いや、あのねえ、圧縮骨折みたいになっちゃうの。足首が。

鹿島 :ええっ!? そうなんですか。

寺内 :うん。だからずいぶん怪我したのがいっぱいいますよね。それと、起こせないんだ!

鹿島 :何キロくらいあったんですか?

寺内 :何キロくらいでしょうね。今のハーレーダビッドソンの大型クラスの3倍くらいあったんじゃないかな。

鹿島 :うわー!

寺内 :デカいですよ。起きられるはずないよね。

鹿島 :…それを倒してしまったことはあるんですか?

寺内 :ありますよ。帰ってきちゃう。そのまんま。

鹿島 :フフフ。そのまんま。置き去り、ですか。

寺内 :誰もいないからね。田舎の道だったらどうしようもないですよ。あのね、それに乗っているうちに、やっぱり単車より四輪車のほうがいいなってことになったのよ。雨降らないじゃない四輪車は。それからTバードだね。サンダーバード。

鹿島 :うわー。

寺内 :それからその後はギャラクシーに乗ったりエルドラド乗ったりして。アメ車が多かったけどね。で最終的にリンカーン・コンチネンタルのマークTからマークXまで全部乗るわけだ。

鹿島 :・・・

寺内 :そこでクルマが小さくなっちゃったんだね。バブルみたいなのがあって。8000CCのクルマが5000になっちゃダメだってのよ。それでこれはダメだなということでね。今はメルセデスに変えてますけど。30年前の450。新車と一緒だよ。レストアしてね。結構力ありますよ。

鹿島 :450自体が日本だと珍しいですよね。

寺内 :うん、あの年式は3台しか入ってないって言ってた。

鹿島 :あ、そうですか?

寺内 :ええ。ありますよ、ピカピカで。

鹿島 :じゃあ相当手入れをされているわけですね。

寺内 :そうねー。新車買ったほうが安いんじゃないかな。ロールスロイスの新車を買ったほうが安いかも分かんない。

鹿島 :450と言いますと、本当にボディラインが流れるような。ちょっと車高も低くて本当にスポーティーで。

寺内 :エレガントなのね。そうねえ…“ウサギの顔をしたオオカミ”みたいなことを言われてね。女の人が乗るにはいいですね。だから僕なんかピッタリですね、ハイ。

鹿島 :フフ。色は何色ですか。

寺内 :真っ白です。

鹿島 :白はボディのコンディション保つの大変じゃないですか。

寺内 :大変ですね。だから全部、何年に一回か剥がしてオールペイント。

鹿島 :はっはー!

寺内 :ただ夏はね、海岸を歩いているとみんな「カッコいい」って言うんだけどね。冗談じゃないね、暑くてこっちは。熱射病になりそうになってんだよ。カッコつけて歩かなきゃなんないしね。

鹿島 :アハハ! 基本的に屋根は開けっ放しですか。

寺内 :そうですね。ハードトップもついてますよ。幌もあるけど。でも幌つけたりハードトップつけたりするんなら別にオープンカー乗る必要ないもんね。だから冬がいいんですよ、これからが。ムートンの毛皮かなんか着てね、ヒーターとエアコンは通常の3倍くらいあるのかな。だからオープンにしていても寒くないんですよね。

鹿島 :いやいや、素敵なお話の数々です。



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