Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

場外乱闘も、真剣勝負だからこそ。
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鹿島 :中島さん、さっき富士のF1の話が出ましたが、富士スピードウェイでゴールデンウィークといえば、毎年超人気の自動車レース、スーパーGTが行われます。これはピットリポーターとして関わられてますけど、今年は本当に例年以上に誰が勝つか分からない、どのメーカーがどのクルマが勝つか分からないという状態で面白いですね。

中島 :面白いですね。富士の5月の連休のスーパーGTでは、ちょっと実況もやるかも知れないんですが、とにかくお客さんがたくさんいらっしゃいますので、本当にスーパーGTの中でも特別なレース。特に500kmレースですから、今年は鈴鹿1000kmもシリーズ戦に入りますけど、いつもの300kmよりはだいぶ長いということで、各チーム色々と戦略もあって、しかもそのクルマの特性が色々とありますから、本当に分からない。ただ富士スピードウェイといえばやっぱりトヨタが強いと思うんですよ。エンジンの特性や車体の特性など全てを含めて、あの長いストレートでね。今年はレクサスのSC430になりましたけど、やっぱり速いんじゃないですかね。トヨタが強いと思いますよ。

鹿島 :スーパーGTは、この番組でも今ちょうどチケットプレゼントをやってますけども、いわゆる市販のスポーツカーをレース用にチューンナップして、言ってみれば市販車といえどもモンスターマシンじゃないですか。

中島 :そうですよね。

鹿島 :ものすごいパワーと音、スピードを誇るわけですけど。今トヨタは、昨年までのスープラも出ていまして、そしてレクサスのSC430。ゴージャス系のオシャレなオープンカーなんですけど、サーキットを走っているバージョンはものすごいですよね。

中島 :ねえー! 4台出ているんですが、みんなグリルがちょっとずつ違ったりして、意外とカッコいいんですよね。そんなハイソな…昔のハイソカーって、古いね言うことが(笑)。

鹿島 :懐かしいですね(笑)。

中島 :何ていうすか、ゴージャスなオープンツーシーターのクルマには思えない。そんな感じはしないですよね。完全なレーシングカー。

鹿島 :やる気に満ちた顔になってますね。中島さんはピットリポーターとして、時には実況アナウンサーとしてスーパーGTを語ってらっしゃるわけなんですけど、名前は出さなくてもいいのですが、結構激しいレースですからドライバー同士の心のぶつかり合いですとか、チームのぶつかり合いみたいなものも時折感じられるじゃないですか。真剣勝負なだけに、驚くようなシーンに遭遇しちゃったりしたことは無いですか。

中島 :うーん、もちろんクラッシュがあった時とか、もらい事故みたいな時はやっぱりそのドライバーとか監督が抗議に行くっていうシーンは何度も見ていますし。去年の某サーキットでピットインして降りてきたドライバーがちょっと文句を言いに行こうとして、それを監督がせいして自ら文句を言いに行ったりとかですね。

鹿島 :フフフ。

中島 :まあ、色々そういうシーンは見てますよね。でもね、やっぱり競争ですからね。言うべきことは言っておこうと。そういうのは分かる気がしますけどね。もちろん手を出したりしてはいけないですけど。きちんと自分の意思は伝えないと。また同じことをされてはいけないというところはあるでしょうから。

鹿島 :なかなかテレビには映らないんですけどね、たまにグランドスタンドから見てますとね、あっ、監督とドライバーが行ってる! とか羽交い絞めしてる! とかね。そういうのが見えたりするとね、スタンドもドキドキしたり、真剣勝負だからこうなるんだとか。決してマイナスイメージじゃなくて、僕は時折ああいうのもアリだなと思いながらね。


新時代のレースブームがやってくる。
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鹿島 :それからもう一つ、国内のレースで面白いのがフォーミュラ・ニッポン。今まではホンダのエンジンだけだったんですけど、トヨタのエンジンも参加して。

中島 :今までは無限エンジン、元々ホンダが設計したエンジンでしたけど、まずクルマが全く新しいクルマだという楽しみもありますし、エンジンがトヨタとホンダになったことで、参戦するチームも増えたということで本当に迫力がありますよ。22台出ていますから。

鹿島 :そうですよね。音がものすごくいいですよね。F1ぽいサウンドですよね。あとは新しいチームですとか、ルーキーも増えましたし。

中島 :増えましたね。

鹿島 :外国から非常に力のあるドライバーがやってきて、第2戦ではいきなり勝ってしまいましたね。

中島 :そうでしたね。まあ実質的に開幕レース。開幕イベントの富士は雨でセフティカー先導の2周だけでしたので。こないだの鈴鹿のレースが開幕イベントだったんですけど、いきなりロイック・デュバルが勝ってですね。昨年のマカオグランプリでポールを取って第1レースを制したドライバーで、その時もぶっちぎりだったんですよ。この人とんでもなく速いなーと思っていたら、いきなりフォーミュラ・ニッポンにやってきて、しかも実質最初のレースで勝ってしまうというのはですね、ちょっとビックリですね。

鹿島 :ちょうど今、井出有治選手がフォーミュラ・ニッポンで活躍してF1に行ってますし、その前にもね、ラルフ・シューマッハなんてフォーミュラ・ニッポンの初年度のチャンピオンですからね。またこのフォーミュラ・ニッポンを日本で見られるうちに見ておくと、知っているドライバーがF1で活躍するシーンを見てまたちょっと応援する気持ちが変わりますよね。

中島 :ペドロ・デ・ラ・ロサもそうですし、ラルフ・ファーマンもそうですし。やっぱりチャンピオンを取ってF1に乗っているドライバーは多いですから。

鹿島 :こちらの方チェックして頂きたいわけですけど、中島さんは1965年からモーターショーも全部行って、レースもほとんど観て、色んな形で。

中島 :そうですね。テレビも含めたら長いですね、観戦歴は。

鹿島 :どうですか、最近ちょっとF1の話題もよく色んなところで聞くようになりましたし、なんかまた新しいモータースポーツブームみたいなのが日本に起きているなっていうのを体感されるようなことはないですか。

中島 :そうですね、例えばテレビの中継っていうのは、今地上波ではなかなかF1以外は出来なくなって来てますけど、CS放送とかでは生で見られるようになっていますから、そして情報はパソコンでも見られるようになっていますし、やっぱり氾濫しているなかで、お好きな方は増えているんじゃないかと思うんですよね。日本は色んなスポーツが楽しめるようになってますけど、やっぱりモータースポーツはモータースポーツで一つの文化になっていると思いますので。やっぱり詳しい方が増えているのがいいなと。僕はイギリスが好きで取材を兼ねて行くんですけど、イギリスのサーキットに行くとものすごくファンが詳しいんですよね。

鹿島 :フフフ。

中島 :だって、F3に出ている若いドライバーを「おおー、いつも見てる、応援してるよ」ってサインを貰う人たちですから。やっぱりそういう人たちが日本も増えてきているなっていうのは現場にいるとだんだん感じますよね。

鹿島 :今年の大きなトピックとしては、富士で行われるスーパーGT。有名なGYAO、パソコンで見ることが出来るある種テレビなんですけど、ここで中継が流れています。

中島 :はい。

鹿島 :ここでたまたま観るって方も多いでしょうね。まだシーズンが始まったばかりで、これから色々なことが起きるかと思いますので、またお越しいただいて。裏話も含めて番組用にとっておいて下さいよ(笑)

中島 :アハハ、分かりました。

鹿島 :本当にありがとうございました。

中島 :ありがとうございました。

今週のゲストは、『Tipo』『カーマガジン』など
クルマ雑誌のライターとして、
フォーミュラ・ニッポンの実況アナウンサーとして、
またスーパーGTのピットリポーターとして、
クルマ文化とレースを見つめ続ける中島秀之さんでした。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストをお迎えしてお送りします。
お楽しみに!



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