Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

キャプテン竹田津、世界を往く!

(2月26日放送)
竹田津敏信 竹田津敏信

(タケタヅ トシノブ)

1978年創刊のオートバイ雑誌「ライダースクラブ」元編集長で現キャプテン。デスクワークに追われる毎日から開放され、現在は、より深くバイクの世界を知るために、世界の街とバイクを散策中。その模様は月刊ライダースクラブ内「キャプテン・タケタヅの世界の旅路から」にて連載中。旅先からのオンタイムな日記はwww.riders-club.comにて見ることができます。


このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、オートバイ雑誌『RIDERS CLUB』編集長を経て世界中を駆け巡るジャーナリスト、竹田津敏信さんをお迎えします。お楽しみ下さい。



転倒は、社会的損失です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :今週のゲストは、竹田津敏信さんです。よろしくお願いします!

竹田津 :こんばんは! 竹田津と申します。

鹿島 :何度かサーキットでニアミスというか。ちゃんとご挨拶はしていないんですけど。

竹田津 :ですよね。

鹿島 :ツインリンクもてぎの夏の耐久レースですとか、その辺で変わったバイクでね(笑)

竹田津 :まあ、変なのばっかりで。ここ3回くらいですかね。

鹿島 :去年はターボつきのオートバイで。あれは珍しいですよね。

竹田津 :なかなか醍醐味があって。僕もあれに乗ったのが、実はロクに練習もしないで締め切り明けでいきなりっていうスケジュールだったもんで。

鹿島 :フフフ。

竹田津 :これ乗るのかよって感じだったんですけど。

鹿島 :夏のもてぎの7時間耐久レース。僕も一昨年からカメラマンの桐島ローランドですとか友人とチームを組んで出てますけど、まあとにかく暑くて。もう予選も30何度、決勝も30何度っていう世界ですけど。

竹田津 :ですよね。

鹿島 :そんな中でターボっていうのはちょっと・・・

竹田津 :いやもう、足のつま先のほうとか、すねが暖かいなって思うと、ちょっと直線の終わりくらいになるとガアーっと熱くなる感じが伝わってきて、結構醍醐味がありましたよね。

鹿島 :いやいや、こだわりを感じますね。ある意味耐久レースの王道っていう。いじめにいじめ抜いてこそ、ゴールした時の嬉しさがあるみたいな。

竹田津 :そうですね、まさに。耐久テストを兼ねたレースみたいな。まあ僕らの耐久も兼ねてますけどね。

鹿島 :アハハ! でも正直、終わってね、打ち上げですとか、これは飲み物が美味いっすよね。

竹田津 :やっぱりスプリント(レース)の自分ひとりで自分の限界に挑むようなレースも楽しいんですけど、仲間内でこう、その前の準備段階とかを含めたお祭りっていうんですかね。そのお祭りの感じっていうのが耐久レースの魅力ですよね。

鹿島 :なかなかね。じゃあ出てみようか!っていうのは難しいかも知れないですけど、最近はわりと親しみやすいオートバイレースって増えてきていますからね。

竹田津 :そうですね、はい。

鹿島 :昔ね、学園祭の頃に、バンドをやったりとか演劇をやったことのない人たちがやったりってあるじゃないですか。なんかああいうのの盛り上がりに似てますよね。

竹田津 :あ、そうかも。それでやっぱり魅力なのは、言い方は悪いですけど、無茶してガーンて行くような人が減っているというか。いい意味で大人のスタンスで楽しめているというか。怪我しちゃダメじゃないですか。その中でどれだけ燃焼できるかというか、それぞれ大人の尺度でテーマがあって、それで楽しんでいるっていうのが最近見かけられるんで。トランポもカッコいいし。

鹿島 :トランスポーターね。

竹田津 :トランスポーターも含めて。家族連れも増えましたからね。

鹿島 :もてぎの7時間耐久レースは、たいがいが趣味でオートバイレースを楽しんでいる方々じゃないですか。何百人も集まってまして。そこで大会の役員の方が、ライダーズミーティングの事前の諸注意でね、「みなさんは明日、会社ですとか色々仕事がありますので、今日怪我をされたら社会的損失です」って(笑)

竹田津 :アハハ! 大人数でね。

鹿島 :あれで我に返った人は多かったですね。「決して無理をしないで下さい、社会の損失です」って。

竹田津 :いやでも、ああいうことをちゃんと言えるっていうのは重要で。僕も何度かデイトナのクラシックレースを観に行ったことがあるんですけど。

鹿島 :アメリカの?

竹田津 :はい。同じことを言うんですよね。みんな集まれーって言って、集めて、青空でミーティングやってね、おじさんがメガホン持って高いところから「お前ら、今日転ぶなよ!!」みたいな感じになるんですよ。ああいうのは本当に、50歳〜60歳のおじさんばっかりですからね。非常にそういう感じに近づいてきたなっていう感じがしていて。

鹿島 :あの、これも変な言い方ですけど、転ぶのって結構簡単なことですよね。

竹田津 :そうですよね。

鹿島 :これを転ばないで、汗かいて楽しんで、次の日の仕事をスイッチ切り替えて頑張るっていうのこそ醍醐味なんじゃないかって最近気がつきましたね。

竹田津 :それが大人の楽しみかなって気がしますね。

next page
編集長から“キャプテン”へ。