Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

シーズン到来、今年は盛り上がりますよ!

(1月29日放送)
町田英明 町田英明

日本を代表するモータースポーツ雑誌『週刊AUTOSPORT』をはじめ、『OPTION』『GENROQ』などを発行する株式会社三栄書房の常務取締役・編集総局長。持ち前のパワーと英語力を武器に国内外のさなざまなレースを取材。トップドライバーたちとプライベートシーンでも親交が厚く“マル秘ネタの宝庫”との異名をとる。本格的なフォーミュラカーレースにも出場する「走る編集総局長」としても有名。昨年はアジアF3で表彰台を獲得し話題になった。


このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは先週に引き続きまして、日本を代表するモータースポーツ雑誌『週刊AUTOSPORT』『GENROQ』『OPTION』をはじめ、様々なクルマやバイクの雑誌を発行する三栄書房の編集総局長・町田英明さんをお迎えします。お楽しみ下さい。



挑戦者が勝者になる日。
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鹿島 :先週に引き続きまして、町田英明さんです。よろしくお願いします。

町田 :よろしくお願いします。

鹿島 :先週は、1月13日〜15日に行われましたビッグイベント、東京オートサロンのお話を色々とお伺いしたんですけど、今週はまもなく開幕する今シーズンの国内外のモータースポーツを色々と斬って頂きたいと思います。

町田 :今年は盛り上がりますよ。

鹿島 :まずはF1。今年はルールが大幅に変わりまして、エンジンが今まではV10といわれるV型10気筒3000ccだったのが、なんとV8! V型の8気筒でしかも排気量が2400cc。

町田 :なんかねえ。小っちゃくなっちゃってねっていう気分ですけど。

鹿島 :こう、排気量神話ってあるじゃないですか。「おたく、ついに3000ccのクルマなんですね」なんて、昔、高度経済成長期にあったと思うんですけど(笑)僕も相当古い人間だなと。

町田 :まあだけど、実際には技術の世界はそういう制限があればあるほどエンジニアって燃えますし。フォーミュラカーの世界をご存知だと思うんですけど、どんなにレギュレーションで縛ってもすぐに前のタイムより速いタイムを出してきますからね。

鹿島 :うーん・・・

町田 :エンジンだけじゃなくてタイヤもそうですし、空力も。そういった部分でパッケージングで、このサイズでこのレギュレーションの中でベストはどうなるんだっていうのを、やっぱりエンジニアたちはどんどんやっているはずですから。まあ見た感じはそれほど遅くなるっていうのは最初の頃だけだと思うんですよね。

鹿島 :でも、最初の頃っていう話ですけれども、今年辺りはV型8気筒エンジン、いわゆる8気筒エンジンのノウハウをアメリカでもずっと鍛えてきたトヨタなんて期待ですよね。

町田 :まあ、勝つ気でしょうね。かなり気合入ってますよ。大体、去年表彰台に立った瞬間に、「頭の中は来年です」って言ってましたからね。

鹿島 :なるほどねー。いよいよ?

町田 :うん。あそこはさすがだなって。トヨタさんはモノの考え方がやっぱり違いますよね。新車にしても最短で一番早く発表して、すぐにテストに入って。またさらに、気が早い話ですけどモナコからはバージョンBが出るって話も。

鹿島 :いわゆるスペックの上のものを投入するっていう話しまで組み立てているわけですね。

町田 :ええ。だからそういった意味では、お金とか人とか力の使い方っていうのが、やっぱり勝つために動いているチームになっていますよね。去年なんかも、みなさんがどれくらいインパクトを感じていたか分からないですけど、凄かったと思いますよ。

鹿島 :凄かったですよね。確かに表彰台もありましたし、鈴鹿ではポールポジションもありましたしね。もうどんどんチーム力がアップしている感じが。去年はいよいよ花開いたってそういうイメージでしたね。

町田 :だからあとは勝つだけですからね。

鹿島 :でもトヨタもやっぱり、あれだけのビッグネームですから、始めた頃っていわゆるレースやF1に興味の無い方々は「ああやっぱりダメじゃん」とか「なんでこんなに激遅なの」って話をよく聞きましたし、だけど1年1年積み上げてきてこういうカタチで勝ってもらうと、やっぱりスポーツですから、ダメな時があって努力して勝つっていう。この流れが重要ですよね。

町田 :プロセスが大事ですね。

鹿島 :大事ですよね。それだけに感動があるんじゃないかと思います。

町田 :何気にまた、若手ドライバー育成プログラムが後ろのほうで、ずっとちゃんと進んでいますからね。機が熟したところで日本人ドライバー投入とかあるんじゃないですか。


中嶋Jr.vsピケJr.、決戦の日は近い。
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鹿島 :今年は、もう発表になりましたが、トヨタが若手のF1ドライバーを、特に世界で通用するF1ドライバーを育てるためのプロジェクトで、この番組にも何度か出てもらってますけれども往年のドライバー、中嶋悟さんの息子、中嶋一貴選手がいよいよ今シーズン、ヨーロッパの本場のF3でね。

町田 :いいですねー。

鹿島 :トップを目指して、その次はF1ですからね。

町田 :日本でフォーミュラ・ニッポンってチャンスも当然あったと思うんですけど、あえてそこでヨーロッパのF3のほうに目を向けたっていうのはやっぱり将来を見て考えたんでしょうね。

鹿島 :彼なんかはね、本当にルックスもイケてますし性格もパーフェクトだし、なんか人にモテるタイプですよね、男女問わず。

町田 :そうですね。

鹿島 :ああいう新しい時代のヒーローがヨーロッパに行って、実力でF3のチャンピオンをとってF1へ!っていうのは、スポーツっていう側面から考えても楽しみですよね。

町田 :まずそこでチャンピオンっていうのがやっぱり大きな課題として来るとは思いますけども、最初は色々と壁に当たるのかなっていうところもありますけどね。ヨーロッパの滑りやすい路面とか荒っぽいドライバーたちとか。まあピュアな意味での勝負だけに生きている人たちの中でどこまで頑張れるかっていう。まあ1年目、2年目、2年やるかどうかは分かりませんけれども、早い時間で学んで欲しいですよね。

鹿島 :結構あの〜、性格きついドライバーとかいますからね(笑)

町田 :います。本当にいます(笑)

鹿島 :相当きますよね。

町田 :きますね〜。

鹿島 :これ、でもね。例えば映画でいうとハリウッドだったりとかは、やっぱり厳しいじゃないですか。そんな中で日本人で実力で俳優として地位を築き上げている方が出てきたり、野球の世界でもそうですけど、そういうものをF1の世界で見たいですね早く。

町田 :そうですね。だからF3にしてもそういう意味ではかなりチームの中でどれだけ自分にエンジニアだとかメカニックの目を向けられるかとか。色んな意味で自分のほうを向いてもらって自分の為に動いてもらうっていうことをドライバーとして出来るようになっていけばね。F1は数多いですからね、スタッフの数とか。その人たちのパワーを自分に向けて結集するっていう、そういう方向へ持っていけるドライバーになってもらいたいですね。

鹿島 :中嶋一貴選手のお父さん、中嶋悟さんも若い頃にヨーロッパのF3に挑戦してましたね、そういえば。

町田 :そうですよね。僕は記憶の中で中嶋さんにすごく憧れていて、ヨーロッパのF3でいきなりドーンっと空飛んでったのを見て、ああ厳しい世界なんだなって。

鹿島 :飛んでったんですよね。しかもそのレースで、後にF1でチームメイトになるネルソン・ピケと絡んでいたっていう話ですよね、確か。

町田 :ピケと絡んでましたね。そしてピケの息子もね、もうそろそろGP2で出てますけど、こないだ彼に会って話した時に、「来年チャンピオンをGP2で取って、再来年からF1でやって、しばらくはF1でやるつもりなんだ」なんてことを言っていて、やっぱりお金持ちって違うなあみたいな雰囲気でしたけどね。

鹿島 :でも、中嶋悟さんの息子の一貴選手とピケJr.がF1で戦う、なんてね、そんなシーンも見てみたいですね(笑)そういう楽しみもありますね。

町田 :ええ。

鹿島 :国内のほうではフォーミュラ・ニッポン。F1と同じような形をした、非常にスピードの高い次元の速度で走るクラスにトヨタとホンダが今年からエンジンを供給するという。これも色んな意味でニュースになってますよね。

町田 :大きなニュースですよね。自動車メーカーとしてトヨタとホンダが出てきたっていう先には、ひょっとしたらですけど、僕はこれを期待というかお願いの部分もあるんですけど、F1のテストドライバーですとかそういったチャンスを当然メーカーとして与えて頂ければ、日本のドライバーの励みにもなるしね。まあクルマとしても非常にカッコいいですし、そこら辺を絶対に周囲で盛り上げていきましょうよってそういう気持になってますよね。

鹿島 :フォーミュラ・ニッポンの開幕は富士スピードウェイで行われますんで。このあたり、もうすぐモータースポーツシーズン開幕しますので、スケジュールをチェックしてぜひ生で観て頂きたいですよね。いい音してますからね。

町田 :いい音してるんですよ、ホントに。

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実は私、人知れず表彰台に立ちました。