Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

河村隆一のクルマ哲学を聞け。

(11月6日放送)
RYUICHI(河村隆一) RYUICHI(河村隆一)
(かわむら りゅういち)

INORAN、H.HAYAMAと共にTourbillon(トゥールビヨン)
を結成。9月にデビューシングル「HEAVEN」、10月に「your place」、11月2日、3rdシングル「もう一度君に」をリリース。
さらに11月30日には1stアルバム「HEAVEN」がリリースされる。
“超”のつくクルマ好きとして有名で、レース、カスタマイズシーンの重鎮からも一目を置かれている。


http://tourbillon.jp/index_fla.html

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週は、11月2日に3rdシングルをリリース、そして30日には1stアルバムをリリースするTourbillonのRYUICHI(河村隆一)さんをお迎えします。お楽しみ下さい。



間一髪! ドリフトやってて良かった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿島 :今週も、TourbillonのRYUICHIさんをお迎えしました。よろしくお願いします。

RYUICHI :よろしくお願いします。

鹿島 :本当に、河村隆一さんといえば、“超”のつくクルマ好きとして、業界内外で有名です。

RYUICHI :クルマ馬鹿として(笑)

鹿島 :クルマ馬鹿として(笑) すいませんご自分で言っていただいて。

RYUICHI :いえいえ。

鹿島 :筋金が入っていると思うんですけど。僕は夏に、福島県にありますエビスサーキットで…

RYUICHI :西コース。

鹿島 :はい。ここで行われましたORCのドリームマッチという。いわゆるプロのレーサー、色んな業界の方々、それこそ河村さんもいてヒロミさんもいて。

RYUICHI :はい。

鹿島 :というところに、僕もお声が掛かって参加をしていて。だから河村さんに初めて至近距離でお会いしたのは、エビスサーキットのスターティンググリッドでしたからね。フフフ。

RYUICHI :フフフ。

鹿島 :まあドリフト、最近はNHKでも紹介されていますからご存知の方は多いと思うんですけども、K-1が格闘技の最高峰とするならば、D1グランプリはドリフトの“D”に“1”、そしてGP。これは本当に日本だけではなくて、イギリスでも大人気でアメリカもここ数年すごいです。きっと河村さんはそこを目指しているんじゃないかと僕は思っているんですけど、どうなんでしょう。

RYUICHI :いや、まあさすがにD1の選手で言うと熊久保さんとかね。他にも田中さんや風間さんもそうですし、たくさんの人たちと仲良くさせてもらうので、次元が違うのは分かってますから。

鹿島 :いやいや。

RYUICHI :だから僕は、やっぱりクルマ好きで色んなクルマに乗ってきているんですけど、クルマをコントロールするという意味ではドリフト選手って天才だなと思うから、そこを学びたいな、盗みたいなと思ってドリフトを始めたんです。

鹿島 :もっともっと上手になりたいというところからだったんですね。

RYUICHI :やっぱり時代も、500馬力だ600馬力だってなっていくし。そんな時に自分が本当に乗りこなせるのかなっていうのは正直思ったんですよね。それでいい車を持っていてもガレージにずっとピカピカで置いておくんじゃあ、なんか可哀想な気がしていたから、全開で飛ばしてあげたい。まあサーキットですけどね。そういう時に当然横を向くこともしょっちゅうあるわけで(笑) スピンするのはそんなに怖くなくなってきたけど、人にも迷惑をかけるし、スピンしないで帰ってこられないもんかなと思ったら、あっドリフトだ! と思って。色んなレース見てて、やっぱりいいクルマで速いタイムを出しているクルマって実はドリフトと全く逆で、ノーズの動きなんかも安定していて、逆にこう、なんていうんですかね・・・すごく静かに走っているように見えるっていうか、冷静に走っているように見えるっていうか。ある意味、あれ?ちょっとアグレッシブさ足りないんじゃないみたいな。

鹿島 :うんうん。

RYUICHI :まさにGT選手権なんかも、速いクルマはすごくピターっと安定して走っているし。でもD1はその逆で、いかにそのパニック状態をなんか制御するかみたいなね。

鹿島 :そしてその、さらに限界を高めていくかっていう。だからある意味、クルマのテクノロジーが発達して、運転技術も行くところまで行っていると思うんですけど、そうい時代だからこそドリフトが面白いのかも知れないですね。

RYUICHI :考えられないですよね。D1選手、ハイグリップタイヤを履いて、それをね、白煙を出すためにハイパワーにしたエンジンで全開で抜けていく。もう150〜160km/hのドリフトっていうのを見ると、ちょっと尋常じゃないなと思いますけどね、ハイ。

鹿島 :結果として、たぶんアレをやっていると、どんな方でも何か起きたときの対処の方法はすごくレベルアップするんじゃないかなっていうのはありますよね。

RYUICHI :それを信じてやっているんでけど、実はこんなことがあったんですよ。

鹿島 :ええ。

RYUICHI :雨の日に東名を走っていたら、僕は四駆に乗ってるんですよ、四駆なのに、タイヤがちょっと減りが違ったっていうのもあったんですけども、ハイドロを起こしてですね、いきなりケツ振ったんですよ。

鹿島 :うわあ・・・。

RYUICHI :うわあっ! って思ったけど、普段サーキットでお尻振ってるじゃないですか。もう普通にカウンターを当てながらフロントの接地を出そうとしてアクセルをちょっと戻してみたりパーシャルであおってみたりやってたんですね、自分が。で右にノーズを振って左にノーズ振って、また右にノーズを振ったときには、もう後ろのクルマをほとんど振り返らずに見られるような状態まで振っちゃって。

鹿島 :ええ。

RYUICHI :あと何メートルかでガードレールってところだったんですよ。あ、あと1メートル、このままフロントが接地しない感じがあったら、もうぶつけようと。ぶつける時には自分から一番遠いところからぶつけようと。本当にそう思えたんですよ。まあ雨でゆっくりクルマが動いていたってのがそうだったと思うんだけど。やっぱりサーキットでそんなことをやっていなければ、パニックになっちゃって、ぶつける時にケガがないように一番遠い運転席の後ろの後部座席から当てようなんて思えないじゃないですか。だから本当にやってて良かったなと思って。それで運良くたて直ったんですよ。本当に運良くで、それは全然技術とかだとは思っていないけど、運良くたて直ったけど、あん時に冷静でいられたことに感謝してます。

鹿島 :やってて良かったっていう感じですね、本当にね。

RYUICHI :はい。昔だったら、うわあ〜っとかなって、たぶんアクセルを完全に離しちゃって逆に大変なことになってたかも知れない。おつり貰ったり。

鹿島 :いやあ、すごいエピソードですね。

next page
クルマが泣かないように。