Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

無限に広がる色の世界へ

(7月17日放送)
清水慶司 清水慶司
(しみず けいじ)

日本ペイント株式会社
自動車塗料事業本部 意匠企画室 室長
(マジョーラ・プロジェクト プロジェクトマネージャー兼務)
略歴
1985年 立命館大学 経済学部 経済学科 卒業
日本ペイント株式会社 入社
大阪〜山口〜広島で自動車・家電・工業製品・鉄鋼・食缶・液晶・表面処理と全分野での営業を経験。
1998年 特殊顔料「クロマフレア」との出会いをきっかけに「マジョーラ・プロジェクト」を企画・提案、事業化に成功し東京に転勤。
2001年 補修塗料部門から自動車塗料事業本部に転籍し「マジョーラ」の巾を拡大。新車への採用実績をつくる。
2004年 同、意匠企画室 室長(マジョーラ・プロジェクト兼務)。色の提案に企画を持たせることに挑戦中。
車歴
1982年 TOYOTA カリーナSG(足のいいやつ)
1986年 HONDA プレリュードXX(ブルー/シルバー ツートン)
1991年 MAZDA ユーノス300(グリーン/グリーン ツートン)
1992年 TOYOTA ハイラックスダブルキャブ(カスタムペイント イエロー/パープル)
1993年 GM シボレー カマロ(MAZIORA セイファート/メフィスト&カスタム)所有
2002年 MAZDA MPV(MAZIORA スペクトラリング&カスタム)所有
2004年 TOYOTA セリカLB'77(HOKキャンディー&MAZIORAカスタム)所有

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、色の仕掛け人。クルマシーンでは知る人ぞ知る色のスペシャリスト、日本ペイント・マジョーラプロジェクトの清水慶司さんです。お楽しみ下さい。



ペイントを変えれば、人生観も変わる。
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鹿島 :きょうのゲストは、日本ペイント・マジョーラプロジェクトの清水慶司さんです。よろしくお願いします。

清水 :よろしくお願いします。

鹿島 :先週たまたま、あるリサーチで、いま女性にどんなクルマのカラーが人気かというと“シルバー”だという結果が出ていました。そんなこともありまして急きょ清水さんにお越し頂いたんですけども、まずクルマの色、ペイントの歴史というところから簡単に伺って行きたいと思います。もともといつ頃から、クルマの色という概念が始まってきているんですか。

清水 :クルマの歴史を先に言うと、これはやっぱり皆さんご存知のT型フォードっていうのが頭に浮かんでくると思うんですよね。

鹿島 :これは1900年代初頭くらいですか。

清水 :まさに1900年代にフォードが大量生産を仕掛けたクルマなんですけど、たぶん皆さんそのクルマの色のイメージって黒しかないと思うんですよね。

鹿島 :よく古いアメリカ映画とか観ていますと、たぶんアレは全部“黒”だなって。まあモノクロの映画が多いんですけどね。

清水 :そうなんですよ。しかもカッコいいんでみんな違和感が無いんですけど、実際にはもっと他の色も設定されてたらしいんですよね、当時は。でも大量生産で一番早く乾く黒が優先的に作られた結果、黒しか生産されなかったっていう風に聞いているんですよね。

鹿島 :はっはー。黒がメインだったというわけですね、その頃は。そういう理由で。

清水 :ええ。でもそれのおかげでフォードっていうメーカーが認知されて、クルマが消費財として認知され、それだけ低コストで供給できたんだと思うんですよね。

鹿島 :その後、いつ頃からカラフルな色の時代がやってくるんですか?

清水 :実際にはそのあともやっぱりフォードの時代があって、フォードがクルマ社会を作って、そして当然他にも自動車メーカーが出てきますよね。一番最初に色を売り出したのはGMっていう風に聞いているんですよね。やっぱり消費者の方々が「色でもクルマを買えるんだ」っていう時代に一気に突入していっているんですよね。

鹿島 :色を塗り替える、特にバイクにしてもクルマにしても、僕はアルテッツァをホワイトに塗って、そこにブルーとグリーンを合わせたような色でペイント仕上がったのがちょうど先々週だったり、先週はもてぎの耐久レース用にヤマハのオートバイを塗ったりとか、この1ヶ月でクルマもバイクもペイントしまくりで(笑)かなりペイントマインドが高まっているんですけども、清水さんはどうですかね、クルマやバイクを塗りかえる、リペイントやオールペイントをしていくことの魅力、どう捉えてらっしゃいますか。

清水 :僕は昔から、塗料メーカーに入る前から色とかがすごく好きで。それで塗料メーカーに入って最初に考えたのは、自分の色を塗ることだったんですよ。

鹿島 :オリジナルの色を。

清水 :そうです! で、それがまたみんなの賛否両論があったんですけど、ハイラックスのダブルキャブに乗っていまして、それを黄色と紫の新撰組カラーのようなツートンにして(笑)。

鹿島 :フフフ…なんか分かるような気がしますね。

清水 :ええ。それでホイルも前が黄色、後ろがブルーとかね、コーディネートして。結構楽しく乗ってたんですけど。

鹿島 :大反響だったんじゃないですか。

清水 :大反響でしたね。これはマジョーラをやる前ですからね。

鹿島 :どこに乗っていっても分かりますよね、清水さんだって。

清水 :もうスキーに行こうがどこに行こうがって感じですね。

鹿島 :駐車場で同じクルマがあってもすぐ分かりますもんね。

清水 :そうなんです。色を塗るってこと、自分の色を作るってことは、ひとつの…クルマって高い買い物ですけど、自分の生活のひとつのシーンのなかですごく大事なんですよ、僕にとっては。だから駐車場に停めてある時もサービスエリアにあるときも、どこにあるときもやっぱりその表情が大事なんで、自分の思い通りに、自分の好きな姿になって欲しいんですよね。そのためにはやっぱり自分の個性を出せる色を選びたい、作りたいという気持ちにかられて、実際に自分のクルマに乗ってみると、やっぱりこう見られ方も変わるし、自分の見方も変わるし。オーバーな言い方をすると人生観が変わるんですよね。

鹿島 :人生観が変わる…。マジョーラペイントという新しい色を清水さんが企画して生み出されていますが、そのマジョーラと長きに渡ってコラボレーションしているアーティストがいまして、元JUDY AND MARYのリーダー恩田(快人)さん率いるHOT ROD CRUE。JUDY AND MARYの頃からベースギターをマジョーラでペイントしていたんですよね。

清水 :そうです。それも実際には楽器よりもクルマの方が先だったんですよね(笑)。

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光の魔法、マジョーラペイントとは?