Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

ラリーが縁で結婚、空前のラリーブーム到来!

(7月3日放送)
高杉哲也 高杉哲也
(たかすぎ てつや)

1972年大学在学中にラリー競技に参加。以降約10年間はドライバーとしても自らステアリングを握り、優勝等多数。
87年からC-ONE SPORTから全日本ラリー選手権のナビゲータとして参戦し、87年には同選手権シリーズ2位。
2001年からはナビゲータとしての活動を休止中。92年にモータースポーツコーディネート会社プロクルーズを設し、各種のモータースポーツ運営を行ない、2001年より「ニュースタイルワンメイクラリーTRDヴィッツチャレンジ」のコーデイネートも手がけている。
1953年 東京都生まれ。


このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、全日本ラリーで活躍後、ラリーやドライビングスクールのプロデューサーとして活躍されている高杉哲也さんです。お楽しみ下さい。



ラリー歴30年!
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鹿島 :昨年、北海道で日本で初めてのWRC(世界ラリー選手権)が開催され話題になったことをご記憶の方も多いはずです。このところ人気急上昇中のラリーについてお伺いします。今週のゲストは高杉哲也さんです。よろしくお願いします。

高杉 :よろしくお願いします。こんにちわ。

鹿島 :もともと、ラリーを始めたのは何年くらいなんですか。

高杉 :年がバレちゃいますけど、免許取立ての約30年前です。

鹿島 :30年前!1970年代ですね。この頃って、いわゆるスターレットですとかカローラ・レビン、スプリンター・トレノの出始めの頃ですよね。

高杉 :そうですね。ハイパワーのエンジンを積んだクルマが出始めて、クルマがちょうど面白くなってきた時期と重なりますよね。

鹿島 :僕はちょうど小学生くらいだったんですけどね、その頃は。

高杉 :あ、そうですか。まあ、年の話はやめましょう(笑)。

鹿島 :やめましょう(笑)その頃ラリーをやられていて、当時の日本のラリーの状況はどうだったんですか?

高杉 :今と違って、山に入ると未舗装の道がずいぶん残っていたり。どっちかというと山越えなんかはかなりワインディングな道が多かったりして。ラリーの環境としては非常に恵まれていた時代なのかなって思いますね。

鹿島 :恵まれていたわけですね。逆にエキサイティングだったと。ちなみにどんなクルマで走っていましたか?

高杉 :自分がドライバーをやっていたのは、KP61。

鹿島 :スターレット。

高杉 :あとKE37、71ですね。

鹿島 :これは、カローラ。

高杉 :そうですね。カローラ・レビンですね。そういうようなクルマでやっていて。後は有名な86でもドライバーで出ていたり。そこら辺から己の限界を知ってナビゲーターを。ラリー競技はペアでやるもんですからその相方として乗るようになって、それで全日本に出てそれから十数年、全日本のナビゲーターをやっていました。

鹿島 :全日本ラリーは国内最高峰で非常にレベルも高いわけですけど、ナビゲーターって言うのは、いわゆるペースノートっていうんですかね、次は右に何度だとか、3速で全開のコーナーだとか、細かい指示をずっとノートを見ながらドライバーに伝えていますよね。

高杉 :このところのラリーっていうのは、SS(スペシャルステージ)とリエゾン(移動区間)を繰り返すようなラリーが多いんですけど…

鹿島 :SSとは、全開で限られたコースの中をどれだけ速く駆け抜けることが出きるかという。

高杉 :そういうことです。今のWRCのパターンですね。ところが我々が始めた頃のラリーっていうのはそうではなくて、決められた速度で決められた道を通って、いかにその目的地に正確に着けるかっていうのを競っていたんですよ。ですからナビゲーターっていうのはペースノートを読むというよりは、地図を見ながらクイズを解くみたいな感じ。

鹿島 :計算係みたいな。緻密ですよね。

高杉 :そういった要素が強かったですよね。

鹿島 :でも、ある程度の速度で移動しながらそこで計算もして、地図も見てっていうことですから、まずクルマ酔いするような方はダメですよね。

高杉 :ですね。自慢じゃないですけど、ラリーに300回まで出たのは数えて、それ以降は数えていないんですけども、一度も酔ったことがないっていうのが自慢の一つですかね。

鹿島 :これはもう、完全に向き不向きがありそうですよね。

高杉 :競技に入ってしまうと酔ってるヒマがないっていうのが現実かも知れないですけどね。

鹿島 :ある意味、自分の仕事に酔っているみたいな。

高杉 :うーん、かも知れないですね(笑)。

鹿島 :オレのナビゲート最高だよ、みたいな。でもいい成績を納めた時っていうのは、ドライバーとナビゲーターが抱き合ったりとか一緒にシャンパンを振り撒くシーンを見ますけど、ああいうシーンを何度も経験されているわけですよね。

高杉 :抱き合ったことはないですけど、やはりかなり熱いものがこみ上げてくることはありましたね。

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