Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。
熊井昌広 全てはバイブル『POPEYE』から始まった!


イレトロな皮を被ったイマ車。
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鹿島 :クルマのデザインは年代ごとに変わってきていますが、常に最新モデルに言えることは非常に空気抵抗に対して優れたデザインになっている。空気抵抗が少なくて燃費も良く、スピードも出るという方向じゃないですか。これは新幹線なんかもそうですね。

熊井 :あ、そうですね。

鹿島 :たまに東北新幹線のホームで待っていて、ちょっとアイボリーっぽいのとグリーンのやつが来たりすると、すっごい懐かしいんですけど、意外とああいうレトロっぽいデザインに惹かれたりもするわけですよ。クルマも、70年代のクルマにふと出会ったりすると、なんか懐かしいというかむしょうに惹かれるところってあるんですよね。

熊井 :ありますね。今発売している『POPEYE』の6月号では、まさにそういうクルマが登場しているんですね。いわゆるクラシックミニ。ローバー製のミニ。ミニクーパーの顔をしていて、しかも4人乗りのミニじゃなくてエステートバンという後ろが長いやつ。

鹿島 :はい。

熊井 :そのクルマを登場させて、藤原さんと、友人のトオルさんという方が紹介しているんですね。まさにデザインからするとバッチリというか。レトロチックだけどすごく今っぽくてお洒落だし。しかも中身はコーチビルダーといって、インペリアルクラフトというショップが全部レストアしていて、コラボみたいな形で作っているクルマなので、ただの古いクルマじゃない。そういうクルマを紹介しています。先月の『POPEYE』ではフィアット500のボディを持ってきて、今のエンジンを積んでいるという“レトロな皮を被ったイマ車”みたいなね、そういうクルマを紹介しています。

鹿島 :フフフ。あの、フィアット500っていうのは、確かルパン三世にも登場したことがあると思うんですが、ものすごく小っちゃいんですよね。

熊井 :小っちゃいですね。

鹿島 :でもあれはすごくデザインが可愛らしくて。でもね、あれでデートをするとなると、僕くらいの身長があるとちょっと無理なんじゃないかなっていう。

熊井 :無理ですよね、確かに(笑)。

鹿島 :フフフ…だからあんまり快適性とかは全然考えられてないですよね。

熊井 :ですね。ただ今のファッションもそうなんですが、凄くタイト目のファッションばっかりなんですよ。レディースの服を探している男の子がいるくらいなんで。タイトな小っちゃいところにジャストサイズで乗るっていう感覚だとイケてるんじゃないですかね。

鹿島 :僕もどっちかというとタイト目で、今日履いているジーパンもかなりレディースっぽいんですよね。ファッションとクルマって似ていますよね。例えば洋服でいうと、カリフォルニアなんかで古着屋さんに行くと、今でも着られるものがあったりするんですよね。それもジャンパーなんかだと、背中に後づけのカスタマイズがされているものがあったりして、70年代のものと90年代くらいに誰かが縫い付けたものがコラボレーションしていたり。これって、古いクルマを中だけ新しくしたりっていう文化にすごく似ていますよね。

熊井 :ちょっと古い日本車とかね、80年代くらいのちょっと古い輸入車を、割とボロボロな形だけどエンジンはバッチリ整備してある。故障しないけど外見は凄く古いクルマを、気にせず、これ見よがしじゃなくて当たり前のように使い倒しているっていうのはイケてる使い方だと思うんですよね。

鹿島 :そういう意味ではやっぱりクルマってファッションですね。

熊井 :そのイケてるかイケてないかっていう判断は、今の若い子、『POPEYE』を読んでくれているようなファッション好きの男の子って厳しいんですよ。もう瞬時に判断しますからね。

鹿島 :フフフ…。

熊井 :同じレトロなクルマに乗っていても、ビッカビカでビス1本まで磨き上げちゃって“土足厳禁”みたいなことをやっていると、それはダメなんですよね、たぶん。

鹿島 :ちょっとイタい感じですね(笑)。

熊井 :あるいは“モテたいから”とかね。そういう心の本音の部分が見えちゃったりすると、とたんにイタい!そこが今は厳しいですよね。

鹿島 :この辺が、今の若い人たちの感覚ってことですよね。

熊井 :だから考えようによっては、昔よりクルマに対する認識の深さとかが上がっていると思うんですよ。レベルが上がっていると思います。お父さんでクルマ好きな人も昔より全然いるだろうし。あるいは古めでちょっとお洒落な輸入車や国産車が手に入れやすいじゃないですか。そういう面では昔よりクルマの使い方やクルマの楽しみ方、選び方って全然レベルが上がっていると思います。昔の『POPEYE』で読んでいた僕達よりもね。

鹿島 :お聴きになっているみなさんは気づいていると思うんですけど、熊井編集長は相当なクルマ好きです。来週はもうちょっとプライベートなカーライフですとか、また、ある活動を去年くらいまでやられていたということで、そのあたりもちょっと披露していただければと思います。来週もお願いします。

熊井 :はい、わかりました。


今週のゲストは、クルマ、そしてファッションを愛してやまない
『POPEYE』編集長の熊井昌広さんをお迎えしました。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストにお迎えしてお送りします。
お楽しみに!



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