Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

レースを追って27年、心熱きフォトグラファー登場!

(1月16日放送)
小林稔 小林稔

(こばやし みのる)

1955年生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、自動車専門誌「CAR GRAPHIC」の社員カメラマンとして8年勤務。独立後は自動車専門誌や一般誌の新車試乗記、メーカーのカタログなどアウトドア、スタジオを問わずクルマとモータースポーツの写真を撮り続ける。
現在、Formula Nippon、全日本GT選手権のオフィシャル・フォトグラファーを務め、ルマン24時間レースなど国内外で年間20レース以上を撮影する。フォルクスワーゲン専門誌「Breeze」のフォトディレクターを務めるかたわら、写真雑誌CAPAの「流し撮りGP」の審査も担当している。日本レース写真家協会(JRPA)副会長。

http://mk.motoring.jp

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、レースの写真を撮り続けて27年。『CAR GRAPHIC』のカメラマンを経て、国内外を飛び回る熱きベテランカメラマン、小林稔さんをお迎えしてお送りします。お楽しみ下さい。



憧れて、失敗して、練習して。
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鹿島 :今週のゲストは、レースフォトグラファーの小林稔さんです。よろしくお願いします。

小林 :よろしくお願い致します。

鹿島 :さて、レースフォトグラファー、モータースポーツの写真を撮られているわけですが、どういう出会いで今のお仕事に?

小林 :仕事に着く前からやっぱりクルマやレースが好きだったってこともありまして。中学校3年生の時ですね、電車とバスを乗り継いで富士スピードウェイに日本グランプリを観にいきました。

鹿島 :というと、76年〜77年のF1世界選手権?

小林 :70年ですね。

鹿島 :あ! もっと以前の日本グランプリの時代ですね。

小林 :そうです。それで日本グランプリが中止になって、JAFグランプリとかいう5月のレースだったんですけども。それこそジャッキー・スチュワートといったドライバーが来て、そのレースを観にいったのが始まりですね。

鹿島 :うわー。感動したわけですね。

小林 :ものすごく感動しましたね。もちろん雑誌とかで見てはいたんですが、やっぱりライブ、生のものっていうのはとんでもなくすごい。それにはやはり感動、感動、感動でしたね。

鹿島 :その時カメラはお持ちだったんですか?

小林 :ちょうどクルマとカメラに興味を持ち始めたのが、中学3年生くらいだったので、カメラを持ってね。なんとか手に入れた200ミリのレンズを持ってですね。

鹿島 :おおー、望遠レンズですね。

小林 :望遠レンズです、はい。それを持って行ったんですね。それで一所懸命撮ったんですけどね、やっぱりダメでしたね(笑)

鹿島 :アハハ。会心の一枚っていうのはなかったですか?

小林 :いやー、もうみんな豆粒みたいでね。待てないんですよね。クルマが来るとすぐシャッター切っちゃって。出来上がったものは散々な結果で、残念で悔しくて。雑誌とか見ると、こう、クルマがドカンと写っててカッコいいじゃないですか。なんで自分には撮れないんだって。当たり前の話なんですけどやっぱり悔しいわけですよ、子供心にも。かといってサーキットにちょくちょく行けるわけではないので、街の中でクルマを撮る練習をしました。

鹿島 :はっはー!

小林 :なんでもいいから走ってるクルマ。それこそコロナだったりカローラだったり。街を走ってるクルマを流し撮りしてみたりして、シャッタースピードを変えればどういう風に撮れるのかとか。当時はお金が無いのでモノクロのフィルムでコツコツ撮って。これだけのシャッタースピードで撮るとこれだけ流れるんだ、とかね。地道にね。

鹿島 :いわゆる独学ですね。

小林 :そうですね。そういう練習をして、また年に一度くらいは。

鹿島 :サーキットに行くわけですね。

小林 :さすがに高校1年で行ったときは、だいぶ画面いっぱいに撮れましたね。まあ練習の甲斐はあったなと。


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40日間ヨーロッパ横断、貧乏取材の旅。