Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

全身で自分のスタイルを表現する乗り物

(12月5日放送)
河西啓介 河西啓介
河西啓介(かわにし けいすけ)

自動車雑誌『NAVI』編集部を経て、2001年に創刊された“大人のオートバイ&ライフスタイル誌” 『MOTO NAVI』の編集長を務める。2003年より『BICYCLE NAVI』編集長を兼務。クルマ、バイクとファッションの関係には独特のこだわりがあり、その研ぎ澄まされた感性が誌面に反映されている。1967年生まれ。
歌謡曲カバーバンド「Dynamite Pops」リードヴォーカルとしてライブ活動を行う“兼業ミュージシャン”としても活躍中!

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは、クルマ雑誌『NAVI』の編集部を経て、大人のオートバイ&ライフスタイルマガジン『MOTO NAVI』編集長を務める河西啓介さんです。お楽しみ下さい。



オートバイ乗りはダサいのか!?
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鹿島 :今週のゲストは、『MOTO NAVI』編集長、河西啓介さんです。よろしくお願いします。

河西 :よろしくお願いします。

鹿島 :2001年に創刊された、大人のオートバイ&ライフスタイルマガジン『MOTO NAVI』。MOTOはオートバイの“MOTO”ですが、この大人のオートバイ&ライフスタイルマガジン『MOTO NAVI』は、まさにバイク版の『NAVI』ですね。

河西 :もうおっしゃる通りです。これは僕自身がクルマ雑誌『NAVI』の編集をやりながら、何か新しいことをしたいなと考えたのが一つ。あとこの本のコンセプトが創刊以来“もう一度オートバイと暮らす”というキーワードになってるんですね。これ実は自分自身に向けた言葉で、やっぱり僕も30代を前にしてオートバイに返り咲いた人間なんですよ。高校ぐらいにバイクブームでしたから。で、『NAVI』の取材で外車に乗る機会が30歳前後でありまして、すごくおもしろかったんですね。それで自分自身もオートバイに乗るようになって。それで、こういうのを読者の人に伝えたいなって思って始めたのが『MOTO NAVI』なんです。

鹿島 :ファッションとオートバイやクルマっていうのは非常に密接な関係にあるっていうのは誰もが思っているんですが、この『MOTO NAVI』っていう雑誌はまさにそれをわかりやすく、楽しく伝えているなって思うんですよ。

河西 :うん、そうですね。いま鹿島さんがおっしゃった一方で、オートバイ乗りってダサい! っていうのもないですか?

鹿島 :フフフ。

河西 :いや、一般的なイメージとしてね。

鹿島 :イメージとしては、非常に…その…サーキットからそのまま持ってきたようなステッカーが張ってあるバイクが一時期流行りましたよね。そのころ着ているモノは、そのままでレーシングチームの人、みたいなね。

河西 :フフフフ! そうなんですよねー。ロゴがドーンと入って、赤・白・黄色みたいな原色のネ。いや僕もそうだったんですよ(笑)。今思うと本当にそういう格好で走っていたんですけど、やっぱりクルマ雑誌の『NAVI』でクルマとファッションを考える中で、オートバイもちょっと変えていきたいなという思いがあったので『MOTO NAVI』ではそういうことをやっています。

鹿島 :先ほど編集長が言ったファッションも、決してダサくはないと思うんです。ただTPOというのがあって、その一つの基準としては、例えば、お茶を飲みに行きましょうとカフェに入った時、彼女でも友達でもいいんですがバイクで行って、相手に素敵な服装だと思われるかどうか。これが一つの勝手な基準です。

河西 :それはかなり我々の基準とも近いですね。おっしゃったように、サーキットを走るときはツナギがいいし、峠を走るときはパッドが入った洋服がいいと思うんですよ。ただ、街乗りにそれではトゥーマッチだろうと。その辺を選べるのがやはり大人のライダーなんじゃないかなと思いますね。

鹿島 :ファッションの世界で言いますと、ここ2〜3年、急速にいわゆる“ライダース”と呼ばれる洋服のカテゴリーが、ファッションショーなどでも非常に多く登場しています。

河西 :うん、そうですね。

鹿島 :三宅一生さんは去年くらいからのコレクションで、バイクのための洋服のパターンをそのまま街に持ってきています。これがすごくカッコいいんですよね。

河西 :聞いたところによると、今世界的に活躍しているデザイナー、ニール・バレットだったりとか、デザイナー自身がオートバイ好きな人が増えている。世代的なこともあると思うんですよね。それともう一つ僕が思うのは、クルマよりオートバイの方がファッションと密接。オートバイはどうしても自分の全身を見せながら走らざるを得ないんですよ。クルマって、収まっちゃえば…

鹿島 :肩から上ですよね(笑)

河西 :そうそうそう! そこが勝負でしょ?

鹿島 :確かに下はパジャマでもわからないですからね。

河西 :それがオートバイは、頭の先からつま先まで、全部を人目にさらさないといけない。ここにやはり気を使う価値があるし、おもしろみもあると思うんですよね。

鹿島 :他人の目を意識しながら乗る乗り物、ですかね?

河西 :そうですね。ある意味、オートバイを含めて全身で自分のスタイルを表現しないといけない。走り方もクルマよりわかりやすいですよね。アグレッシブなのかコンサバティブなのか、そういう意味でもオートバイは大人の乗り物になり得るんじゃないかと思って記事を作ってます。

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実は、永ちゃんを狙ってます!