Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。

世界が舞台のスポーツジャーナリスト 

(11月7日放送)
島田昭彦 島田昭彦

スポーツジャーナリスト
島田昭彦 (しまだ あきひこ)

『スポーツグラフィック・ナンバー』の雑誌編集に10年間携わる。スポーツ取材で訪れた国は、50カ国200都市以上。
国内外のアスリートとも親交多数。
04年に独立。現在は、ラジオ番組にコメンテーターとして出演する他、『monoマガジン』、『VS(ヴァーサス)』など各誌で好評連載中。スポーツのみならず、ライフワークで【from KYOTO】と題して、京都のプロダクツデザインを全国に世界に発信。また、温泉旅館のプロデュースも手がけるなどまさに多方面で活躍中。

このコーナでは、レース関係者はもちろん、車を愛してやまない人気アーティストをゲストにお招きして、カーライフやレースのエピソードなど、その人物の本音にレーサー鹿島が迫ります。

今週のゲストは2001年11月以来、実に3年ぶりの登場です。スポーツ取材歴13年、訪れた国は50カ国200都市以上。『スポーツグラフィック・ナンバー』編集部在籍中からモータースポーツを中心にコメンテーターとして活躍。独立した現在もコメンテーターとしてはもちろん、モノマガジンなど雑誌のコラムでも活躍する島田昭彦さんをお迎えします。お楽しみください。



哲学が、ドライバーを加速する。
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鹿島 :今週のゲストはスポーツジャーナリストの島田昭彦さんです。よろしくおねがいします。

島田 :よろしくお願いします。

鹿島 :本当ににお久しぶりです。あれから3年も経っちゃったんだなって…驚きます。

島田 :ですね。世の中は大きく様変わりしましたよね。

鹿島 :特にスポーツシーンでは日本のプロ野球のいろんな話題もありますし、3年前といえば、ちょうどイチロー選手がメジャーに行って活躍し始めたころだったと思うんですが、いまやいろんなスポーツで日本が大活躍しています。オリンピックも今年はすごかったですしね。

島田 :これが一つの転機だったと思いますね。2001年から動きはあったんですが、この2004年が成果が大きく出た年だったと思いますね。

鹿島 :3年前、この番組に島田さんに出てもらったときに、日本人がF1で活躍するためには何が必要なのかという話をしましたが、「何はともあれまず言葉、それから食事。その行った先の国のものをキッチリ食べて元気が出せるか」という話がありました、まさに佐藤琢磨選手はそれを具現化してるなと。

島田 :言葉と食事、そしてテクニックという部分でも卓越しているなと思いますね。今までの日本人ドライバーの2ステージは上を行っているかなと分析します。

鹿島 :写真やテレビを見ると筋肉の作り方が違います。僕もレーシングドライバーの端くれとしてトレーニングはしていますが、本格的に始めたのは26歳くらいで、かなり遅かったなと後悔しています。やはり彼の筋肉のつき方とかつくスピード、あとは気迫。肉体を鍛えたことによって出るオーラが独特で、本当に日本人離れしてるなと思うんですよね。

島田 :これはね、トレーニング方法が90年代後半から格段にアップしましたよね。日本人選手がサッカーやメジャーリーグで活躍できるのは、ひとつはトレーニングの方法が近代化されたということ。彼らはそれを取り入れて筋力アップに活用していると。

鹿島 :先週のゲストが、トヨタドライバーズアカデミー、トヨタのトップドライバーを育てるための英才教育のプログラムのドライバー、平中選手だったんですが、明らかに日本でレースをやっていた3年前と筋肉やモノの考え方、しゃべる雰囲気も変わっていました。体を鍛えるだけじゃなくて、メディアにどういう風に対応するべきなのかということも勉強している段階だ、という話でした。

島田 :たぶん“プロ意識”というものが、以前よりどんどん低年齢化してきていて、特にレーシングドライバーに関しては15歳後半くらいからじゃないですか?

鹿島 :そうですね。あの、野球でいうと野茂選手が非常に印象に残っているんですが、野茂さんがアメリカに挑戦したころとはだいぶ違いますよね。

島田 :そうですね。まさに開拓者という言葉がピッタリだと思うんですが、今はそういった道がしっかり地ならしされています。これから行く選手はプロ野球を経由しないで、高校野球からそのままメジャーへ行くというスタイルが増えてきますね。

鹿島 :レースの世界でも同じようなことが行われています。では、若いうちから“本場に身を置く”というのはどういう効果があるんでしょうか。

島田 :まずテクニック以前に考え方ですよね。そしてフィロソフィー、哲学です。そのスポーツに取り組む哲学があって初めて結果が出るし。その前段階のトレーニング方、食事などトータルな部分での組み立てがし易い。それが本場に近ければ近いほど説得力のあるトレーニング方法ができると思うんですよね。

鹿島 :これからどんどん力をつけて日本人が活躍するシーンが見られると思うんですが、F1に限って言えばいつごろだと思います?

島田 :表彰台の真ん中、てっぺんに立つのは、もう来年じゃないですか?

鹿島 :ほほー! 来年!?

島田 :F1に関しては、もうまもなく世代交代が来るでしょう。シューマッハが退く時代が来たとき、まさにそこから横一線、ヨーイドン!のスタートですよね。

鹿島 :一気に若返って、また新しいバトルになりますよね。

島田 :うん。そこが楽しみですよね。

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