Driver's Salon
 クルマを愛して止まない「彼ら」との対話。それがレーサー鹿島のドライバーズサロン。
高橋浩司 その名も『F1速報』!



世界で胸を張って堂々と。
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鹿島 :さて、日本グランプリが10月10日に三重県・鈴鹿サーキットで決勝を迎えるわけですが、最近、お子さんが2人いる50代の知人が「サッカーをやっていた子どもが、最近夜な夜なF1を観るんだよ」と。サッカープレイヤーになりたいと思っていたのが、どうやらちょっとレースに興味が出てきたみたいです。学校にもそういう友達が何人かいるらしくて、また盛り上がって来てるんだね…なんて話をしたんですが。

高橋 :やっぱり本を作っていても、「最近読むようになりました」とか「最近買い始めました」という声が出ています。専門誌なので本当に好きな人しか買ってくれないと思うんですが、十数年前のセナ、プロストがいてブームだったころによく観ていたという若い世代の人が、「もう一回観てみようか」というね。そういう意味では、今年は去年までとガラっと変わってきたのをとても感じますね。

鹿島 :急に変わりましたよね?

高橋 :そうですね・・・やはりそれなりの原因はあると思いますね。

鹿島 :これは、日本人ドライバーの活躍っていうところがあるんですかね?

高橋 :やっぱりそうでしょうね。佐藤琢磨選手のアメリカグランプリ。たまたま僕もそこに行っていたんですけれども。

鹿島 :いいところに行ってますねー!

高橋 :やはり感動しましたからね。表彰台の下から見ていて、あれは素晴らしいですね。

鹿島 :しかも堂々たる戦いっぷりで、かなり後方まで順位を落として、そこから追い上げていきました。表彰台に上がる前には“帝王”ミハエル・シューマッハに肩をポンと叩かれつつ。ああいう瞬間って、サッカーの中田やメジャーリーグのイチロー、松井とオーバーラップします。世界で胸を張って堂々と力を発揮できる日本人。

高橋 :まさしく佐藤君は、そのポジションまで来たなと。記者会見なんかを見ても堂々としていますよ。

鹿島 :あまりレースに興味の無かった方は「あのドライバーは英語がうまいね」なんて言ってました。かなり努力もしてますからね。

高橋 :そうですね。今までも日本人ドライバーは何人かいらっしゃいましたが、言葉の面で苦労していた方もいましたからね。それをずっと見てきた佐藤君は、前のカテゴリーの時からイギリスに渡ったり、人生プランがしっかりしている人だなと思っていました。そういう背景があって今年の活躍につながるのかなという気がします。

鹿島 :首の周りの筋肉というか、首自体も、年々太くなっている気がしますね。

高橋 :鹿島さんもレースをやっているからわかると思うんですが、ラップタイムが1秒上がるだけでどれだけ首にキツイか! ここ最近はタイヤ戦争や開発競争もあるので、去年から今年にかけてサーキットによっては1.5秒〜2.0秒くらい速くなってるんですよ。旋回やブレーキングの時のGはものすごい肉体的負担になりますから、それに対する意識を強くもってトレーニングしてるんだと思います。


バブル以来の嬉しい悲鳴!?
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鹿島 :さきほどは日本人ドライバーの活躍の話をしましたが、トヨタのF1も来シーズンに向けてドライバーラインナップが一気に変わりましたね。

高橋 :はい。ラルフ・シューマッハとヤルノ・トゥルーリ。これが先日発表された新しいラインナップですね。

鹿島 :印象としては、非常に日本でもファンの多いドライバー。

高橋 :そうですね、ラルフ・シューマッハは、僕が以前フォーミュラニッポンを担当していたときの、フォーミュラニッポンという名前に変わった初年度の…

鹿島 :チャンピオンですよね。

高橋 :やはり日本で1年走っただけあって、ファンは多いでしょうし。そしてあの“帝王”の弟ということでネームバリューもタップリある。で、才能もあると。期待できるんじゃないですかね。

鹿島 :余談ですが、富士スピードウェイの近くのお肉の美味しいお店によく来ていたらしいです。そのお店には今でも“ラルフスペシャル”というメニューがあります。

高橋 :そうですか(笑)

鹿島 :そしてヤルノ・トゥルーリも、見た目がカッコイイというか勢いのあるルックス。

高橋 :うん。今年ミハエル・シューマッハを破ったのはトゥルーリとライコネンだけ。初優勝もしたじゃないですか。非常に速さは天性のものがあるドライバーです。トヨタさんはここまで予選一発ってところが若干弱かったとするなら、彼には相当期待していいんじゃないですかね。

鹿島 :女性ファンが日本でも多いというウワサもありますけれど。

高橋 :そう。実はトゥルーリのファンクラブが日本にはあるんですよ。日本で外国人ドライバーのファンクラブがあるのは、たぶんフィジケラとトゥルーリだけじゃないですかね。

鹿島 :フフフフ。ただ、これだけのビッグネームがチームに入ってきますと、本当に真価が問われますよね。

高橋 :トヨタさん、ほんと頑張って欲しいなって感じですね、ハイ。

鹿島 :日本人ドライバーも活躍して、日本のメーカーも活躍すれば、本当にオリンピックやワールドカップの感覚で、もっともっとF1を観るのが楽しくなるような気がします。

高橋 :そうですね。

鹿島 :10月10日の日本グランプリは、かなりの大観衆が詰め掛けるんじゃないかと予測されていますけれども?

高橋 :席も追加されたらしいんですが、先々週問い合わせたら、鈴鹿サーキットのチケットセンターでは指定席は手に入らないと(※9/26現在)。販売店によってはまだ若干の残りがあるかも知れませんが、基本的にはもう、指定席は“完売”と言っちゃっていいんじゃないですかね。

鹿島 :久しぶりですよね…?

高橋 :鈴鹿サーキットさん的には“うれしい悲鳴”って言うんですかね、そういうのは久しぶりです。

鹿島 :これを聴いていて、あのセナ・プロ時代のプラチナチケットを思い出して「また行くか!」という人が増えそうな気がしますね。

高橋 :そうですね。今年はもうプラチナチケットと言えるでしょうね。

鹿島 :あのころはすごかったですよね。プラチナチケットもそうですし、よく「ヘリで行かないか?」なんて話もありましたよね(笑)

高橋 :ああー、ちょっとバブリーな話がいっぱいありましたね(笑) でもあのころとはちょっと雰囲気も違いますし、スポーツを観る感覚で観てくれるファンが数多く増えてくれたのかな、っていうのは実感しますよね。

鹿島 :『F1速報』はレースの4日後に発売されますから、日本グランプリ号も次の週の木曜日に発売です。本当にお忙しい中、無理をいってお越しいただきありがとうございました。またぜひお願いします。

高橋 :こちらこそよろしくお願いします。ありがとうございました。


今週のゲストは、F1日本グランプリを前に、
『F1速報』編集長の高橋浩司さんでした。

ドライバーズサロン!
来週も素敵なゲストにお迎えしてお送りします。
お楽しみに!



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